エジプトの旅、最後の朝。いつも通り、夜明けとともに起床。
今日は、早朝のうちにカルナック神殿を見学。そして、飛行機でカイロに向かいます。
旅の満足感、充実感と、終わってしまうという虚無感が交錯する心境・・・
旅の最終日は、いつもこんな感じです(^.^)
最後のルクソールの朝
昨日と同じ、質素なホテルの朝食を頂きます。
Wifiが別料金で、3時間50ポンド(300円)。でも、1泊3,000円ということであれば、まあまあかな。
そのWifiで、本日のターキッシュエアラインのオンラインチェックインもできたし。
スタッフも親切でフレンドリーだったし、スザンナホテル、ありがとう。
フレンドリーと言えば、昨日はスタッフからも自宅に紅茶を誘われたんだよね。
「俺のウチに来いよ、もてなしてやるよ。」は、イランのイスファハーンでもありました。
でも、言葉が全然わからないからね・・・
ここルクソールは標高83m。正直、たった83mという感じ。
ここから、地中海まで、ナイル川はゆっくり流れていくんですね。
昨夜のうちに洗濯しておいたジーンズが、かんぺきに乾いてます。
カルナック神殿に行く前に、ちょっと外を歩いてみると、バルーンが。
これは、ルクソール名物の気球ツアーですね。
このホテルでも手配できて、50ドルのようですが、私は最初から除外してました。
勝手な思い込みですが、ビニールと炎と炎の燃料と一緒に乗り込んで、空に舞い上がり、行く先は風まかせって、文明の利器全盛の時代に、私は心理的にちょっと受け付けられません。
もちろん安全対策は万全なんでしょうけど・・・
早朝のカルナック神殿
さて、タクシーを呼んでもらって、テンプル最後の巡礼地、カルナック神殿へ。
自転車でも十分行ける距離ですが、レンタルするにも、ちょっと朝早すぎるよね。
早朝のエクササイズ? どうみても東洋人だけど。
運転手に、1時間半後にまた来てね、とお願いして、広場で降ります。
チケットオフィスはここですか。
この旅で、いくつの神殿を見たことになるのかな。
最後に見るカルナック神殿は、エジプトで最大規模のようです。
時刻は7時。まだ観光客はいません。
朝なので逆光ですが、たしかにデカイ。
ここがスフィンクス参道ってことになるのかな。
たしかに、いっぱい並んでます。
案内するよって寄ってきたスタッフ。
旅も終盤で、小銭ないから、はっきり「カネがないんだ」と言って断ります。
数々のレリーフ。
しかし、さすがに、レリーフ、見飽きてきちゃいました(笑)
これが、大列柱室かな。
ハトシェプスト女王のオベリスク。
もう8時ぐらいになってるんだけど、全然観光客現れない。
いくら夏でシーズンオフだって言っても、やっぱり観光客減ってるんだろうか。
今回の旅で、もっとも観光客と出くわしたのは、ギザのピラミッドだけ。
アブ・シンベルなんて、私のほかに2人しかいなかったし、バクシーシを迫るスタッフもかわいそうな気もしてくる。
見飽きたなんて、贅沢なこと言ったけど、それでも、こういうところ、ウロウロするのは楽しいです。
まだ、そんなに暑くはないし。
風化も激しいんでしょうか。
いたるところでクレーンなどを使って、修復しています。
たしかに、こんなのが落下してきたら、ケガじゃすまないだろうな。
こういうところを巡る以上、旅行保険は必須。再認識した瞬間でした。
観光客が私1人じゃ、スタッフも商売上がったりなのかな。
人の良さそうな表情のおじさんだったので、案内に付き合うことに。
最後は、「アアユウハッピー?」と聞いてきて、「ハッピー」と答えるとバクシーシ。
フィンテック時代なんだから、カード端末でも持ってれば?
「バクシーシ」ボタンをタップすると、20ポンドが自分の口座に入るとか・・(笑)
全然関係ないけど、インドだって、政府が大規模に電子マネーに舵を切ってるし。
エジプトの神殿も、これが最後。
次、また来ることがあるとしたら、いつの日になるだろうか。
十分に堪能して出口に。数人の観光客が現れたようです。
もう太陽が十分に昇り、暑くなってきました。
水を1本、と思ったら、40ポンド(240円)。
昨日は、ハトシェプスト祭殿で買っちゃったけど、いくらなんでも吹っかけすぎ。
お金もないし、買いませーん(笑)
ホテルに帰ってきて、ちょっとスークをひと回りして、水のシャワーを浴びて、フライトまでくつろぎます。
12:25のカイロ行きなので、10時半にホテルを出ればいいでしょう。
ルクソール空港は、街から近く、スタッフは11時半で十分間に合うし、それまで俺の家に来てお茶しようよ、と言ってくれるんですが、エジプト航空は、いきなりフライト変更したりするし、ギリギリじゃ怖いです。
2泊したので、だいぶ散らかった荷物をパッキング。
成田まで直行していい荷物と、カメラバッグに入れる荷物を分けます。
ああ、いよいよ、旅が終わっちゃいますね。
余韻を覚まさないように、ホテルの窓からルクソールの景色を眺め続けます。
フロントでタクシーを呼んでもらいました。
ルクソールともお別れです。
ルクソール空港でのひととき
ほんとだ、10分もしないうちに、空港へ。
ガランとしたルクソール国際空港。
あっさりチェックイン。
よかった、よかった。これで、カイロまでは無事に行けそうです。
カイロまで戻れれば、ターキッシュエアラインが飛ばないってことは考えにくいから、スケジュール通りに帰国できます。
すなわち、翌朝からきちんと出勤できる。社畜か、私は(笑)
でも、休暇をもらいながら、予定通りに出勤して、仕事に迷惑をかけないというのは、現役世代の旅人にとって、最重要ポイント。
これが、ルーズだと、そのまま人事評価につながり、おいそれと休暇が取りにくくなったり、昇進もできません。
てことは、旅に出られなくなります(+o+)
でも、カイロに戻る方法は、実はいろいろ悩みました。
空便の場合、エジプト航空で早朝、昼、夕方の3便。
夕方の便だとカイロ着が19時半。ターキッシュのイスタンブール行きのフライトが21時で、微妙というか、ちょっと無理でしょう。同じスターアライアンスではあるようですが。
昨日の夜のうちに、列車でカイロ入りという手もありましたが、さすがに旅の6日目。
少しはカラダをいたわろうということで、ゆとりのある昼のフライトにしました。
これなら、カイロ空港での乗り継ぎ時間は7時間近くあります。
早朝便や、夜行列車でカイロ入りしたとしても、背中の荷物をずっと背負いながら歩き回らなくてはならないし・・
さすがに国際空港。エアコンはギンギンに効いています。
予定通りに搭乗開始。
アスワン行きに乗っときは、精神が錯乱状態?で、あまり記憶になかったんですが、こじんまりとした可愛い飛行機です。
上空から見下ろすウエストバンク
フワッとルクソールの空に舞い上がり、カイロを目指します。
ルクソールの街って、こんなに緑が多かったんだね。
まさに砂漠のオアシスのようですね。
おお、ナイル川にウエストバンク!
気球に乗らなくたって、空からの景色を満喫。
空の旅っていいね。
窓の外に、カメラを向けてるのは私だけ。乗客もガラガラのカイロ行きです。
さようなら、ルクソール・・・