標高3,152mモンセラーテの丘から見下ろすボゴタの街【コロンビア旅行記 #2】

コロンビアのボゴタは周囲を高い山や丘に囲まれた大盆地。

だから、ボゴタの街を見下ろせるスポットがいくつかあります。

中でも、「モンセラーテの丘」は、ボゴタ旧市街から徒歩とケーブルカーでアプローチできるので市民の憩いの場にもなっている場所。

さっそく訪れてみました。

 

動画での様子はこちら

ケーブルカーで登るモンセラーテの丘

ボゴタの滞在時間は今日と明日しかないから、どうしても気がせく。

空気は薄いみたいだけど、いまのところそれは感じない。

むしろ、涼しいから、早歩きでも汗をかかないので楽だ。

そして、Googleマップも見ずに歩いていたら、とんだ間違い。

ここは、大学の入り口でした。

徒歩とケーブルカーで簡単にアプローチと言ったけど、ボリーバル広場のあたりからだと徒歩で30分はかかります。

そして、上り坂。

急勾配を駆け上がるケーブルカーが目にとまり、ふもとの拠点に着いたことがわかります。

あれがケーブルカー駅。

曜日や時間帯によっては激混みと聞いてきたので、ちょっと安心。

ファストパスなんてのがあるみたいです。

さて、並びましょう。

ふと、上を見上げればロープウェイが。

私の持っている古い2016年版地球の歩き方には、ケーブルカーの存在しかない。

はて? ルートが2つあるのはわかったけど、どっちがどっちだ?

どっちに乗ってもいいということなんだろうか。

いずれにしろ、曜日によって料金が変わるみたいです。

今日は金曜日。ラウンドトリップで29,500ペソ。日曜日の方が安いんだ。巡礼の関係かな。

往復で約1,000円なら、香港のビクトリアピークよりは安い^ ^

では、行列も短かったので、待つこともなくケーブルカーに乗り込みます。

帰りはロープウェイにしてみようかな。

ケーブルカーのホームも車内も万国共通だけど、とにかく最前列のシートをget。

出発です。

おお・・ボゴタの街が少しづつ広がっていく。

地上のケーブルカーが上空のロープウェイとすれ違うシーン。

そして、今度は地上同士ですれ違い。

ケーブルカーの仕組みを考えた人って、やっぱりアタマいいよな。

ケーブルカー駅からさらに歩くモンセラーテの丘

さて、頂上駅について、ケーブルカーを降りると、とたんに冷んやりした空気に包まれます。

それもそのはず、ここは標高3,152m。

今いる場所が3,100m以上の場所で、2,600mの盆地を見下ろす。

さすがアンデス山脈のスケール。

山肌にへばりつくように並ぶ家並みが美しい。

ちょっと息を切らしながら、さらに登ってきました。

ケーブルカーが空いてたからくりがわかったんだけど、ロープウェイなら、ほんとの頂上まで運んでくれるんだ。

ケーブルカーで登ってくると、標高3,100mの高地で、さらに数百メートル歩く羽目になります。

体力には自信があるはずの私も少々へばりかけましたが、ボゴタ市民(だと思う)たちもかなりへばってました。

ロープウェイ駅に着いてみると、何もなかったケーブルカー駅と違って、こちらはレストランやお土産屋さんで賑わってました。

ちゃんとトイレもあります。

使用料は1,000ペソ、35円。

そして、ようやく頂上らしき教会の入り口に到着です。

標高3,152mモンセラーテの丘から見下ろすボゴタの街

この美しい教会の名前はなんというのだろう?

丘の名前「モンセラーテ」は、スペイン・カタルーニャ州のキリスト教の聖地「モンセラート山」からきているそうだから、コロンビア人にとっても神聖な場所。

高い山を崇め、頂きに社を構えるのは仏教やヒンズー教かと思ってたけど、キリスト教もなんだね。

スペイン人の入植以前も、先住民ムイスカ人にとって神聖な山だったみたいです。

地元の人で賑わう巡礼地。静けさと神聖な空気が包んでくれます。

それにしても、標高3,000mよりも高いところに来たのは久しぶり。

日本の山で言えば、槍ヶ岳の頂上に匹敵する高さ。

そして、これより高い日本の山は富士山含めて4つしかない。

ほんとにアンデス山脈のスケールの大きさに感嘆させられる。

こんなことする人も。

コーヒーが飲みたくなりました。

コロンビアのコーヒーかな。

高台で飲むコーヒーは美味しかった。

あらためて、眼下に広がるボゴタの街を眺めます。

このキリトリだけ見てると、半世紀以上も内戦がつづき、昨今も政情不安が繰り返しているような国には見えない。

街の様子を凝視すればなおさらだ。

茶色を基調としたカラフルな建物が色彩を放っているのが手にとるようにわかる。

ボゴタの人口は約800万人らしい。

それは、どこからどこまでなのだろうか。

近年は、隣国ベネズエラからの不法移民なども流れ込んできているらしい。

雲の動きが早い。空気も澄んでるので、大地の光と影もくっきりと分かれる。

ちなみに、約15キロ先の向こう側の丘(標高3,000mを丘と呼ぶのも変だが)はエルパライソの街。

いわゆるスラム街とのこと。

そんなところに興味本位で行くのははばかれるが、最近は観光にも力を入れはじめたようで、ボゴタ発のツアーが開催されている。

明日の午前中は、実はそのツアーを予約済みで、今から楽しみで仕方がない。

さて、そろそろ下山しましょう。

疲れちゃった女の子。

子供に限らず、高地の耐性のない外国人観光客は、この道中かなり苦しかった模様。

酸欠になってしまった人のための医務室もありました。

帰りはロープウェイで。

10分程度の間隔で運行されているので、回転は早い。

待つこともなく、列が進んでいきます。

夜も運転されています。夜景は綺麗だろうな。

さて、ふもとまで5分。

反対側の景色。

よく見れば、かすかだけど3時間ほど前に降り立ったエルドラド国際空港の滑走路が見えました。

たった2日の滞在だけど、天気が良かったことにも感謝。

ボゴタの街歩きはまだまだ続きます。