真冬の万里の長城 ~ 氷点下の女坂登頂【北京&西安旅行記#3】

快適な目覚め。今日は、マイ「バケットリスト」の中でもかなりの高順位。
万里の長城へ行ってきます!

万里の長城。
世界三大無用の長物なんて揶揄されたりしますけど、この目で見ないうちには死ねません(笑)

もちろん、こんなものを造らされた庶民はたまったもんじゃなかったでしょうけど、スケールの大きさは認めざるをえません。

どこまで、登頂できるかわかりませんけど、とりあえず行ってみましょう。

最もメジャーな八達嶺長城へバスでアプローチ

ところで、万里の長城といっても何種類かあるようで、「地球の歩き方」には、慕田峪長城が穴場であるなんて書いてあるけど、今回は初めてなので、オーソドックスに最もメジャーな八達嶺長城に行くことにします。

DPP_2099

八達嶺長城なら、バスで行くのが便利。朝一番で行けば、観光客でごった返すこともないでしょう。

長城行きのノンストップバスは、古代銭幣展覧館の目の前から出るようなので、ホテルでタクシーを呼んでもらいます。

これは、多くの観光客が使うルートなのでしょう。ホテルスタッフも心得ていて、タクシーの手配も簡単でした。

DPP_2093

ところで、ホテル前にむかえに来てくれたタクシーの運転手は、「ワンリーチャンチュン」をしきりに繰り返します。

うかつに「イエス」なんて言おうものなら、このまま万里の長城まで連れていかれたでしょう。(笑)

それにしても寒い。
持ってきたWifiはYahooには繋がるので、気温を調べると-7度!!

寒いわけだ・・・

00017333

徳勝門バス乗り場から万里の長城へ

徳勝門バス乗り場はすぐわかり、寒さに震えながら、乗り込みます。

乗れ乗れ、と言うので乗り込みましたが、まだチケット買ってません。「チケット?」と言っても通じません。

DPP_2078

観光バスタイプかと思ってましたが、ほとんど路線バスのようなものです。早朝ですが、すでにかなりの人が乗り込んでいて、私は通路側の席をやっと確保しました。

乗ってる人も庶民そのもの。ほんとに八達嶺長城に行くんでしょうね。バックパックを持った外国人が2、3人いたから、まあ大丈夫でしょう。

発車直前に、車掌さんが切符を売りに来ました。12元です。

DPP_2082

DPP_2079

北京郊外の景色を眺めながら、1時間半。バスは、八達嶺長城のバスターミナルに到着しました。

外に出ると、うわ寒い!

北京の都心の寒さどころではありません。風も吹いてるし、体感温度はマイナス10度くらい?

思わず、30元の手袋を買ってしまいました。

DPP_1985

トイレに行っているうちに、降りた人たちは、みんな先に行ってしまいました。

ちなみに、トイレも凍える寒さ、そしてお世辞にもきれいとは言えません。欧米あたりの観光客の目には、どう映るんでしょうか。

DPP_1978

5分ほど歩いて長城の入り口に到着。

今日もいい天気です。というか、ドピーカン! 寒いけど。

DPP_1930

おおお、万里の長城!

DPP_1931

氷点下の中 万里の長城 女坂の登頂

寒さを忘れて、感動です。今、私は北寄りの女坂の方を向いています。

南側の男坂より勾配も緩やかで初心者向けというので、あせらずに女坂にします。

DPP_1933

朝早いですが、もう観光客がいっぱいいます。

DPP_1971

チケットを購入。35元(700円)です。さっきの手袋とそんなに変わりません(笑)
下のちいさなチケットは、バスの切符です。

DPP_2073

こちらは、南側の男坂です。

DPP_1935

ゆっくり、景色を楽しみながら登っていきます。
しかし、なんという素晴らしい天気でしょう。幸運に感謝。

DPP_1942

女坂の方は、のんびり登れますが、すごいスケール!  思わず、記念写真を撮ってもらいました。

風はそんなに強くはないですが、マイナス7度だからね。手袋買ってよかったです。

DPP_1940

雄大な景色です。

DPP_1943

DPP_1945

標高もだんだん高くなってきました。

DPP_1946

ここまでバスが通ってきた高速道路でしょう。

DPP_1949

女坂から男坂を見下ろします。

DPP_1953

距離はずっと遠くですが、方角的にはモンゴル方面。匈奴の来襲を恐れていたということでしょうか。

DPP_1954

途中から、坂がきつくなり、息が切れます。

DPP_1956

いや、しかしすごいな。この城壁。

DPP_1958

勾配もかなりきつくなって、目標としていた北四楼までたどり着きました。寒いんですが、汗が噴き出ています。

山頂へ行くのは、次回にしましょう。次回があるかなあ・・

DPP_1959

スライダーで降りることもできるそうです。

DPP_1960

しかし、誰だい。北京の空の汚染を報道しまくっていた奴は(笑)
日本の空より綺麗だよ、これ。

DPP_1963

寒いことは寒いですが、適度な運動のおかげで、心地よさも感じます。

まだ上があるようですが、私はこの北四楼で満足。

十分に、長城のスケールの大きさを満喫できました。(*^^)v 

やっぱり来てよかったです。

DPP_1965

今度は帰り道。下り坂も、急なので怖いです。

DPP_1966

ほんと、慎重に、ゆっくりと・・

DPP_1967

DPP_1968

無事にふもとに到着しました。

お昼ちかくになって、観光客も増えています。気温も上がってきて、暖かくなってきました。とはいうもののまだ氷点下。

DPP_1970

DPP_1972

DPP_1973

日本人はいません。

今回に限らず、私は外国を旅していて、ほとんど日本人を見かけません。まあ、その方が、異国ムードが減殺されずにいいのですが、やっぱり訪中者は減っているのでしょうか。

私は、単純な人間なので、政府がどうとか、国民がどうとか、あんまり気にしません。

それよりも、北京なんて日本からすぐ。そして、北京からバスで1時間半で、こんなスケールの大きい史跡を見られるなんて最高と、単純に思ってしまいます。

うまくやれば、自宅から日帰りも可能かも。正真正銘の弾丸旅行、いつか実現したいです。(バケットリストに書き込まれました(笑))

DPP_1974