みなさんは千葉県に佐原という町があるのをご存知ですか?
私は千葉県民なので、さすがに名前くらいは知っていましたが、小江戸といえるような「江戸時代を感じさせる町並み」が残されている風情のある町のようなんです。
世間では越境移動が解禁となりましたが、私の勤める会社は、「旅行は可も県内にとどまれ」が現在の方針なので、千葉県内で古い街並みを体験できるとこないかな、とさがしたら「佐原」がヒットしました。
そこで、6月の週末、ようやく雨が上がったところで、またまた千葉県内ミニトリップです。
佐原という町
さて、自宅のある東京湾岸地区からクルマで出発。
東関東自動車道の佐原香取インターで降りて15分ほどでした。
クルマを止めるなら、伊能忠敬記念館の裏手にある「町並み観光駐車場」が台数も多く便利です。
私は、午前10時ごろ到着して、まだ閑散としてましたが、午後帰る時は満車でした。
クルマで行く方は、早めの行動が望ましそうです。
さて、まるで勝手知ったかのように、佐原を選びましたが、千葉県民でありながら町の知識はゼロ。
佐原は「水郷の町」。
日本で2番目に長く、流域面積では日本一の利根川が流れ、北側に位置する霞ケ浦とともに日本の代表的な水郷の地として知られています。
この水郷の町であることが、水運が物流の中心であった江戸時代に、江戸とを結ぶ中継地として大いに栄えさせました。
そして、現在でも川沿いを中心に、江戸情緒あふれる古い町並みが残っているのが千葉県・佐原です。
まずは伊能忠敬記念館へ
佐原は、日本最初の全国実測地図を作った“伊能忠敬”とゆかりが深い町。
伊能忠敬は、17歳の時に佐原の伊能家に婿に入り、江戸に出て測量を始める前の30年余りをこの町で過ごしたそうです。
地図が大好きな私にとって、伊能忠敬は神のような存在。
町の駐車場のすぐ裏手が記念館になっていたので、さっそく訪れてみました。
コロナで閉館していたところを、時間帯ごとに消毒作業を行いオープンさせるという、スタッフの方々に頭の下がる思いです。
入場料は500円。
残念ながら、内部の撮影は禁止でした。
それでも、伊能忠敬が、実際に歩いて実測した地図の数々や、江戸時代当時の東京湾岸の海岸線。
測量中、毎日書きとめていた日記などが陳列されているので、伊能忠敬や地図に興味のある方なら、楽しい記念館だと思います。
小野川沿いの小江戸風景
佐原の小江戸地区街歩きは、小野川沿いを歩くことになります。
まずは、なにも考えずに、江戸を感じながらのんびり歩いてみることにします。
伊能忠敬ゆかりの地。記念館だけでなく、旧宅もあります。
もとは民家だったと思われる旧家がビストロに。
しかし高すぎるよ。ふつうには入れない。思い入れがないと・・
どんよりした雲が垂れ込める小江戸を狙ってきたんですが、歩いているうちに晴れてきました。
小野川に架かる「とよはし」が放水しています。
これも、もとは民家?
NIPPONIA佐原とは
NIPPONIA佐原とは、佐原の各地に点在して残されている古民家を、その歴史性を尊重しながら飲食店やお土産店としてリノベートして複合宿泊施設として再生していく取組み。
小野川沿いだけでなく、NIPPONIAののれんをかかげた古民家が、随所に展開されてました。
楽しい小野川沿いの散策
NIPPONIAもいいけど、私は、この小野川沿いにテクテク歩く散歩が楽しい。
いきなり、公衆電話なんか現れるし。
ここは千葉県・佐原だけど、言い聞かせれば、飛騨高山や倉敷の美観地区のようにも思えてくる。
お土産屋さんもいっぱいあります。
お食事処も。
緊急事態宣言で、経営が苦しいことが推察されます。はやく通常の経済活動に戻れますように。
佐原といえば「うなぎ」が有名ですが、「あゆ」も食べられるようです。
私はこのあと、「うなぎ」をいただくつもりで、胸をふくらませてます(^_^)
柳が垂れる情緒ある小野川。
小野川沿いのユニークなモニュメント。
ふたたび小野川沿いを北へ。
舟めぐりですね。
これはなんだ?
この舟めぐりは女船頭さんでした。
生物学的にも珍しい場所のようです。
小野川沿いを北へ歩き、成田線の線路と出会いました。
踏み切りも、私の日常生活では珍しいけど、単線で架線があるのも珍しい。
佐原の歴史的街並みでした。
佐原の老舗「長谷川」さんで「うなぎ」をいただいた様子はこちら