いよいよボルネオ島に上陸。ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンです。
ちなみに、バンダルとは港の意味。スリ・ブガワンは「ミスター・神」という意味だそう。
直訳すると前述のようになりますが、「永遠に繁栄する港」みたいに解釈されているようです。
ブルネイの正式名称ブルネイ・ダルサラームの意味も「永遠に平和な国」という意味ですから、正直日本人からしたら、とてもうらやましい。
国全体が老化して、債務も肥大化する日本に「永遠の平和」なんてあるんだろうか。
ホテルに向かうタクシーの中で、ふとそんなことを考えます。
THE ブルネイ・ホテルにチェックイン
空港からダウンタウンまでは約8kmの距離。タクシーなら15分くらいです。
さて、今日は、どんな観光をしましょうか・・
エクスペディアで予約しておいたホテルは「ザ・ブルネイ・ホテル」。1泊朝食付きで8,700円の3つ星ホテルです。ダウンタウンの東側の端に位置していますが、そもそもダウンタウンが狭い。
ダウンタウンの中のホテルをチョイスすれば、どこへでも歩いていけます。
きびきびとして、とても親切なスタッフでした。
清潔なロビー。
ロビーでは鯉が泳いでました。外国で鯉を見たの初めてだな。
清潔な部屋。1泊8,700円なら大満足です。
ブルネイ・リバー・クルーズに参加
ところで、ホテルのカウンターの脇にさしてあったリーフレットを手に取れば、ブルネイ川の遊覧ツアーの案内でした。
ちょうど、本日の観光はどうしようかなと、考えていた次第。
今日は金曜日。17時スタートとなっていて、ただいま16時。
今からでも参加できるか、とスタッフに相談すると、あちこちに電話をかけてくれています。
どうも、ツアーの発着する場所が、ここから遠いらしく、私をどうやってピックアップしようか相談してくれているらしい。
で、結果は、今からのピックアップは無理。
ところが、ホテルスタッフが、現地まで送ってくれるとのこと。なんと親切なホテルです。
さっそく、ホテルのお兄さんがクルマで送ってくれました。クルーズ船の船着場は、ホテルからクルマで15分くらい。ブルネイ川を下流に行ったところにありました。
こちらが船着場。
タクシー&ホテル&ホテルスタッフのクルマと、ブルネイに入国してから、ほぼずっと冷房空間にいましたが、あらためて外に出ると、やはり暑いです。
ブルネイは熱帯雨林気候です。
ここまで送ってきてくれた兄さんが、チケットオフィスまで案内してくれます。
チケットオフィスは、おみやげ屋さんも兼ねてました。
チケット代は29ドル(約2,300円)。
ブルネイの観光といえば、ダウンタウンといくつかのモスクと、このブルネイ川に沿った水上集落とのこと。
このクルーズは、時間帯から言って「夕日観賞」クルーズなんでしょうが、水上集落の様子も観察できるかもしれません。
いずれにしろ、本日のスケジュールにうまくハマりました。
出航まで少し時間があるので、付近を散歩。
セラサというのは、ブルネイの北の端。南シナ海に面したエリアです。
クルーズ船出航
そろそろ出航です。船に乗り込みます。でも、あまり乗船客は多くありません。
ここがデッキというか甲板。ずっとここにいようかな。
キャビンの中に入ってびっくり。
すごいゴージャスじゃないですか。
1階にはスナックがありました。
さすがに無料ではありません。
夕闇の迫るブルネイ川。
そのブルネイ川を高速で行き交うモーターボート。
ブルネイ川は、ブルネイにとっての母なる川。水上交通が盛んです。
出航です。船の旅好きだよな・・我ながら思います。
なんか旅に出るたび、船に乗ってるような気がする。
このままだと、南シナ海に出てしまいますので、船はすぐに向きを変えます。
もう一度、船着場をかすめます。
船の左舷側、つまり東側はうっそうとした熱帯雨林。
マングローブというんでしょうか。海水と淡水が交じり合う水域で育つそうですが、あのモジャモジャとした根っこは、まさに熱帯を感じさせます。
同じ、「森と水」でも、先月訪れた北欧とは、雰囲気がまったく違います。
mapsmeによると、あれは学校。ボートで通っている学生もいるんだろうか。
mapsmeによると、あれはマレー技術博物館。ブルネイの水上生活の歴史などに関する貴重な資料が展示されているとのこと。
そしてこれは、海洋博物館。陸上にあるように見えますが、実は川の上に張り出しています。
ブルネイの新たなシンボル ブルネイ橋
夕日に染まるブリッジが見えてきました。
ブルネイ橋。正式名称は、「ラジャ・イステリ・ペンギラン・アナクハジャサレハ」橋というそうです。女王サレハの名をとって付けられたとのこと。
モスクも夕日に映えます。
左側に水上集落が現れました。
旅行者? それとも学校の授業?
ブルネイ橋をくぐります。
開通したのは2017年。私の持っている古い「地球の歩き方」には載ってません。
世界で2番目に長いシングルパイロン橋だそうですよ。技術的なことはまったくわかりませんが(笑)
夕日に染まる水上集落
熱帯の夕日ですね。まさに燃えるようです。
逆光なんですが、それがまたいい味をだしてくれます。
ブルネイの人たちが、600年以上にもわたって生活している水上集落。
どうやって、造ったんだろう? 台風とか来たら、どうなっちゃうんだろう?
美しい。毎日こんな夕日を見てるんでしょうか。うらやましい。
この集落で暮らしている人の人口は3万人だそうです。ブルネイの人口は43万人。約7%の人たちが水上で生活ですか。
この集落には、住居だけでなく、学校、病院、スーパーなど、生活に必要なインフラは、ほとんど揃っています。
電線が邪魔になっちゃってますが、集落の向こうにモスクが見えました。
このクルーズ船は、これからあちらに向かいます。
なんかすごいね。やっぱりアジアはいいなあ。
集落には、随所に船着場があり、「JETI4」などの番号が振られています。
水上タクシーに乗る際の住所のようなものですね。
その水上タクシーが高速で通過。見てるこっちが心配してしまうほど、ものすごい飛ばしかたです。
明日、もう一度水上集落を訪ねる気になりました。明るいうちに訪れて、生活の様子を見たくなりました。
ほんとにすごいスピードの水上タクシー。事故なんて起きないのかな。すぐには止まれないでしょ?
ちょっと大きめな船着場。ターミナル駅といったところでしょうか。
これは、新築された水上住宅? 1軒いくらなんだろう?
ターミナルがセットになった新興住宅街?
でも、熱帯地方だから、水上での生活のほうが涼しくていいのかも。
実際、船に乗ってると、爽やかな風に包まれて、そんなに汗をかきません。
クルーズ船の旅は、まだまだ続きます。