F1グランプリが開催されるアゼルバイジャンという国

私は、F1グランプリが大好きで、月何千円か払ってフジテレビNEXTを契約し、視聴しています。

そのF1グランプリで、昨年、2016年不思議な事がありました。
(もちろん私にとって、不思議なことなんですが・・・)

F1グランプリが開催されるアゼルバイジャン

2016年6月に行われた「ヨーロッパグランプリ」。

「ヨーロッパGP」って、ヨーロッパのどこで開催されてるんだ?
という声が聞こえてきそうですが、

ヨーロッパにおいて同じ国が年2回、F1GPを開催するとき、1国1開催の原則を回避するために「ヨーロッパGP」の名を冠して開催される。そのため開催国は年代によって異なる。
Wikipediaより

詳しい経緯は省きますが、上記のような原則になっているので、最近では2008年から2012年までスペインで2回開催される際に、バレンシア市街地コースのレースの方が「ヨーロッパGP」と呼ばれていました。

そして、最近「ヨーロッパGP」って開催されないなあ、と思っていたら、突然2016年開催されました。

なんと、アゼルバイジャンの首都、バクーです。
その時の放送を撮った写真↓

DPP_8346

レースの方は、狭い市街地コースを300キロを軽く超えるスピードでバトルする豪快さに、私は度肝を抜かれました。(ヨーロッパの人たちって、ほんと、市街地でレースするの好きだよなあ(笑))

ちなみに、市街地コースとしては世界最速だとのことですが、

私が、不思議に思ったことは2点。

えっ、バクーでF1開催?   バクーって、そういう街なの?

それと、バクーって、ヨーロッパなの?

 

思わず、私は世界地図を広げましたが、私の感覚では「ヨーロッパじゃないだろ」。
ちなみに、アゼルバイジャンとバクーって、ここです↓

DPP_8347

この私の感覚は、正しかったのか(どうかはわかりませんが)、今年からは「アゼルバイジャンGP」として開催されるようです。

そして、アゼルバイジャンってどんな国?

「地球の歩き方」を探すと、なんとロシア。

私は、てっきり「中央アジア」とか、そういう領域に分類されているのかと思ってましたが、相変わらず無知ですねえ(笑)

旧ソ連を構成していた「アゼルバイジャン」

そこで、シベリア鉄道に乗った時に買った12年前の「~歩き方」を引っ張り出し、ページを繰ると、カフカス(コーカサス)地方のページに確かに載ってました。

12年前の記憶が鮮やかに蘇ってきました。

私が、2004年の9月、シベリア鉄道に乗りにロシアに行こうとしている3週間前に、ベスラン学校占拠事件という300人以上が犠牲になる大惨事が発生。

原因は、独立を目指すチェチェン側と、独立を阻止しようとするロシア側の対立という、カフカス紛争でした。

この、カフカス地方に位置する国の一つが、アゼルバイジャンです。

直近の歴史だけ見ると、同国は旧ソ連に組み込まれ、民族などの違いから、ソ連に対してひたすら抵抗。

ゴルバチョフ政権のペレストロイカの流れの中で、1989年共和国の主権を宣言。その後、見事、独立を果たしています。

しかし、古くは、シルクロードの中継地として、隊商たちでにぎわう交易都市だったようで、イスラムの匂いを感じ取れるモスクが、城壁に囲まれた旧市街に残されているようです。

発展著しい現在のアゼルバイジャン

そして、現在。

カスピ海の油田が、この街を変えつつあるのでしょうか。

シェール革命とやらで、安値に甘んじる原油先物ですが、資源があるというのは強い。

ざっと、ネットサーフィンした限りでは、バクーは、第2のドバイになるとばかりの開発が進むカフカス最大の都市に変貌しているとのこと。

そして、F1GP誘致に成功するほどの、経済発展の世界的認知。

バクー。中学生の時から、カスピ海沿岸の街として、その名前は知っていましたが、
バクー行きたくなっちゃいました!(笑)

グランプリの映像からしか、様子はつかめませんでしたが、おそらく新と旧が交じり合い、お互いに引き立てあう熱気に満ちた街になっていると想像します。(あくまで想像・・)

世界遺産の旧市街をサーキットコースにしちゃう発想もまたすごいですが、独立を勝ち取った人々の熱い生活風景も見てみたい。

メジャーな観光地になり、観光客が押し寄せる前に、アゼルバイジャンの素顔、見てみたいです。

アゼルバイジャン、また一つ、バケットリストに書き込まれてしまいました(笑)

カスピ海のキャビアも食べてみたい・・

今年、どこかでいけるかな・・