ブエノスアイレスは、典型的なコロニアル都市。碁盤の目のように道路が整備されているので、散策はしやすいです。
さて、あらためて5月広場の方に向かいます。ここは5月広場の入り口。
初夏の太陽がまぶしい5月広場
バスターミナルから1キロ以上歩いてきました。背中のバッグがないのはラクですが、太陽の光がまぶしい。
10月下旬は、ブエノスアイレスでは初夏にあたります。
5月の塔ですね。ブエノスアイレスで最も古いモニュメントだそうです。
おっと、サン・マルティン近衛兵です。
2時間おきに交替式があるとのことですが11時の儀式ですね。偶然見ることができました。
アルゼンチン国旗が誇らしげにはばたく、5月広場。多くの市民が思い思いにたたずんでます。
彼女たちが腰掛ける地面の真下に、わが国日本があるなんて、すごく不思議。
1810年5月25日とあります。
アルゼンチン国民が、スペインの圧政に立ちあがった日ですね。
さて、またその周辺を散歩でもしましょう。
10月下旬のブエノスアイレスは日本の3月下旬。ほんとに初夏を思わせる日差しです。
大統領府 カサ・ロサーダ
大統領府 カサ・ロサーダです。
この地下には、5月革命200周年を記念した、200周年博物館があるとのことです。
ブエノスアイレスの休日は、こんな感じなんですね。平和だなあ。
さっきまでは、カメラはバッグにしまっていましたが、肩から下げ、観光客気分で散策です。
では、5月広場から離れるとしますか。
と、この写真を撮った直後に事件発生!
未遂で助かったケチャップ強盗
うわさのケチャップ強盗に、見事にやられました・・・
「地球の歩き方」でも紙面を割いて紹介していたので、私の頭の中には常にありました。
なので、背中がヒヤッとした瞬間に、(ケチャップ強盗!)と判断し、後ろも振り返らずに、持ち物をすばやく確認し、その場を離れました。
これがよかったのかどうかはわかりませんが、幸いにも、追撃してくる奴はいなく、盗難被害はありませんでした。
100mほど離れたところまで行き、誰もつけてこないことを確認してから、カメラバッグを肩からおろし、ジャケットを脱いだらこのありさま。↓(下の写真です)
もう一度、パスポートやら現金などをすばやくチェックし、カメラに液体がかかっていないことに安堵しながら、ウエットティッシュで被害箇所を拭きはじめました。
このときの気分は、なんとも言えません・・・ 悔しいやら、悲しいやら、なにが楽しくてこんな事するんかい??
ちなみに、ジーンズのお尻から太ももにかけても汚されました。匂いを嗅いでみると、青唐辛子のようです。
ペンキなんかじゃなくて、よかったというべきでしょうか。
はるばる、あこがれの地球の裏側の国に来て、あまりにもみじめ。
私は、無言で拭き続けていましたが、10分ほどして、おばさんが「アラアラ」と言いながら寄ってきました。
これって、ケチャップ強盗の手口そのものだったので、120%の警戒モードに突入。
パスポートケースやカメラバッグなどを、ギュッと握りしめましたが、おばさんは「この街には、こういうことする人がいるのよねえ。」(私の想像、おばさんの表情から)、
とつぶやきながら、私自身では角度的に拭きにくいジーンズの裏側などについた液体を拭いてくれたのでした。
そして、「これでわかったでしょ。気を付けていらっしゃい。東洋人さん。(これも、私の想像)」と言って、その場を離れていきました。
もう一度、貴重品を確認。大丈夫でした。おばさん、グラシアス!
しかし、疲れた・・・
あの、おばさん、親切だったけど、実は強盗の一味ではなかったのか、そんな疑念もわきます。
ぎゅっと握りしめていた、パスポートケースやカメラバッグ。手放して、ベンチの上にでも置いていたら、やられていたのかもしれません。
しばらく、呆然と座りこんでました。
ケチャップ強盗なんて手口は予備知識として知ってましたが、直撃を食らうなんて・・・
頭の中が真っ白になりかけていましたが、ふと顔を上げれば、目の前には歩行者天国が広がってました。
そこでは、何事もなかったかのような日常風景が展開されています。
そうか、こういう平和な光景のすぐ脇で、ケチャップ強盗が起こる、これがブエノスアイレスですか・・・
ま、元気を出していきましょう。
そりゃ、意気消沈もしますわな。
子供のころから思い描いていた地に、足を踏み入れた直後に洗礼。
それも、一眼レフを肩から下げた直後にやられるって・・・
でも、なんか、時間が経つにつれ、妙な闘志がわいてきました。
やれるもんならやってみろ!
オドオドしている自分が情けない。カメラは、ずっと肩から下げることにしました。
ただし、お金は、体中に分散して(笑)