私のホテル選択法は実にシンプル。
- 優先順位① 立地が良いか
- 優先順位② 部屋からの眺めが良いか
- 優先順位③ 価格がリーズナブルか
場合によっては、立地だけで選ぶこともある。
私の旅は常に弾丸日程で、とにかく時間がない。
安いにこしたことはないが、安さにばかり目を奪われて、時間を犠牲にするのでは本末転倒。
そして、せっかく異国の地に泊まるのである。
少しお金を足すだけでシティビューを確保できるなら、迷わずそうする。
これが、サラリーマンを引退して、悠々自適な長期トラベルになったら話は変わってくるだろう。
長く旅を続けるために、つましい宿から宿へ、転々とするような気がする。
とにかく、今回のホテル選定は立地一択。
なにしろ、ウランバートル滞在は正味2日。
正味2日で広大なモンゴルを歩き回れるはずもなく、ウランバートルの主要どこを歩き回るに徹するしかない。
そこで、ウランバートルの中心とされるチンギスハーン広場近くのホテルを探したところ、ヒットしたのが「ベストウエスタン・プレミアトゥーシン」だった。
動画はこちらです。
チンギスハーン広場を見下ろす「ベストウエスタン・プレミアトゥーシン」
昨夜はかなり遅く到着したので、これは翌朝の風景。
正直、私の風貌には似つかわしくない立派なホテルである。
全世界的なホテルインフレはモンゴルにも及んでいる模様で、1泊15,000円。
3泊なら45,000円だ。
でもこのプライスを見て、逆に毒を食らわば皿までという気持ちになり、プラス3,000円の角部屋のシティビューをオーダーしてしまった。
18,000円の3泊で54,000円。
一拠点への滞在費としては、私の弾丸トラベル55回目にして過去最高だ。
ま、コロナで3年近く出かけられなかった時期もあったし、その間にいちおうプチ出世して収入も上がってるから、自分への褒美ということにしておこう^ ^
さて、どんな部屋なんだろうか。
私の部屋は13階の角部屋・・・
おお、大枚はたいただけあって、いい部屋です。
ムダに広いわけでなく、必要なものは揃い、使い勝手は良さそう。
ベッドがひとつだけというのもいい。
そしてカーテンを開けると、ウランバートルの夜景が広がってました。
あれがチンギスハーン広場。
明日からゆっくり歩いてみるけど、23時というのにまだ人がいる。
これは角部屋の反対側の窓。
あのなだらかな光がなんだかわからなかったけど、丘の上に立つ住宅の灯りだった。
レストルームも清潔。
ただし、内側からカーテンをかけておかないと、室内から丸見え。
ひとり旅の私には、まったく関係ない話でした。
ボリュームタップリの朝食ビュフェ
そして迎えたウランバートルの朝。
実は、昨夜はホテル到着が23時近かったこともあって、絶食を強いられた^ ^
グーグルマップを見ると、徒歩圏内にいくつか24時間営業のコンビニはあったものの、初めての町でしかも深夜。
歩き回るのははばかれた。
なので、久しぶりに待ち遠しい朝だった。
しかし、寒い。
気温はなんとマイナス1度である。
空気もとても澄んでる気がする。
朝の光がプリズム色だ。
しばらく見てると、チンギスハーン広場でモンゴル人たちがなにやら活動しはじめた。
ゲルと呼ばれるモンゴル式テントというか住居がたくさんあって、なにかのイベントかな。
さて、時間を待ってブレックファスト。
値段のはるホテルだけあって、朝食メニューはしっかりしてます。
そして、オムレツのライブ。
昨夜は食いそびれたし、ガッツリ食べて街歩きに出かけよう。
フルーツも美味しかった。
やっぱり、眺めがいいホテルは正解だよね。
大草原の夜景にウオッカで乾杯
さて、ひと通り歩き回った、ウランバートル街歩き観光の初日。
モンゴル料理の夕食も済ませて、ホテルに戻ってきたのが19時過ぎ。
夏季のウランバートルの日没は遅く、7月には21時前後までのび、5月でも20時過ぎだ。
朝5時にはすっかり明るくなって、20時過ぎまで陽がもつのは旅人にとって本当に嬉しい。
というより、ウランバートルは東経135度の日本の明石より30度も西にあるのに、日本と時差が1時間しかないというのも理由になる。
眺めの良い部屋をとっておいてよかった。
なだらかな大陸の稜線に夕日が沈んでいく。
1泊追加3,000円をケチっていたら、この光景は拝めなかったね。
ところで、モンゴルという国をにわか仕込みでアタマに叩き込むと、「率直」「宗教フリー」「酒好き」というワードが並んだ。
もちろんこれは私個人の主観だけど、「率直」というのは、どうも日本人と違ってストレートに物を言う性格らしく、それがときおり誤解や喧嘩を生むそうw
そして「宗教フリー」は、もちろんモンゴル以上にノンレリジョンの多い国はあるけど、モンゴルも40%が無宗教。
最後に「酒好き」は、とにかくすさまじいらしく、モンゴル人は「酒」「金」「記憶」のどれかがなくなるまで飲むらしい(^ ^)
というわけで、暗くなるのを待ってバーに出かけた。
もちろん目当ては、久しぶりのウオッカだけど、けっこう高い。
これで、モンゴル人は本当にガンガン飲めるのだろうか。
とりあえず、いちばん安いウオッカ(15,000トゥグルグ:660円)をオーダーして、暮れなずむウランバートルの街を眺めます。
なんと、これでシングル?
ちょっと少なすぎ。よし、もう背に腹は変えられない・・・
ダブルといったら、なんか少し盛りまししてくれた。
しかし、なんと素晴らしい夜景だろう。
ウランバートルの人口は170万人もいるので、別に夜景ぐらい見えて当たり前かもしれない。
だけど、どうしても大草原の中の国というイメージがあるので、意外性を感じてしまう。
そんなウランバートルの美しい夜景にウオッカで乾杯。
しかし、ウオッカはやばい。
2杯程度でやめるつもりが、どんどん思考能力をやられていく。
この美しい夜景も共犯だよ。
ウランバートルの良き思い出になったけど、グラス1杯につき1,500円が飛んでいった夜だった。