アジア・アフリカ会議の開催都市、バンドン。
高速鉄道に乗ってやって来た、西ジャワの標高約780mに位置するバンドン。
滞在時間は宿泊時間を除けば約半日。
郊外まで足を延ばすには至らず、ひたすら町の中心部を歩くことにします。
バンドンの街を、ただ歩くだけの動画はこちらです。
アジアアフリカ通りの喧騒
アジア・アフリカ会議博物館や、宿泊したホテル「サボイ・ホーマン」が面している通りが、バンドン市街を東西に横切る大通り「アジアアフリカ通り」。
ここを歩くだけで、バンドンという街の活気を感じることができるでしょう。
でも、活気があるだけでなく、建物といい街灯といい、とてもオシャレ。
素敵な街です、バンドン。
アジア・アフリカ会議のモニュメント。
参加国29カ国をすべて言えたら、相当の世界史通。
と思ったら、参加国だけでなく、有色人種の国全てが記載されてた。
もちろん日本も。
ただ立って、バイクやクルマの往来を眺めてるだけで旅心地がしてくる、アジアアフリカ通りでした。
バンドンの憩いの場「グランドモスク」
アジアアフリカ通りを東へ歩いていくと、現れるのがこの大きな公園「アルンアルン広場」。
そして、その隣にバンドンで最も大きいとされる「グランドモスク」。
入場料はなく、いわゆる「喜捨」だけで、入れてもらえました。
バンドン最大のモスクだけあって、天井がとても大きい。
そして、礼拝の時間でもないので、アザーンも鳴ってなければ、お祈りの人もいない。
こんなにガランとしたモスクも楽しい。外にはいっぱいいるんですけどね^ ^
したがって、ステンドグラスなど、じっくり鑑賞できます。
国民の95%以上がイスラム教徒のインドネシア。
ジョグジャカルタには、ヒンズー教や仏教の遺跡があるので、少々意外。
おや、この太鼓は・・・
素敵なモスクに、もう一度喜捨を渡して出口へ。
バンドンは南緯7度と、ほぼ赤道直下。
でも標高が高いから、そんなに暑くない。ていうか、涼しい風が吹きます。
このミナレットに登ると、バンドンの街を一望できたそうです。
しかし、営業時間終了後でした。
このあたりが、バンドンの憩いの場であることを象徴するような絵。
こちらも。
植民地時代からの美しい通り「ブラガ通り」
さて、アジア・アフリカ会議博物館の角を垂直に曲がると、そこは「ブラガ通り」。
このオランダ植民地時代の面影を残す通りには、ここぞとばかりに「ブラガ」の文字が。
こんなふうに。
垢抜けした建物と、古い建物が融合した、歩いてとても楽しい通り。
こんなのも売ってるし。
これなにやってるかわかりますか?
踏切の入り口で、はしごを立てて、電線を修理してるんです。
日本なら、絶対交通規制するよねw
涼しい街といっても、歩き続けていては疲れる。
おしゃれな喫茶店も、たくさんあります。
バンドンには大学が20以上もある学術都市らしい。
そう聞くと、ますます学術都市のように見えてくるから不思議だ。
これも、その学術のひとつなのかな。
私には、ジョジョ5部最終回のローリングストーンズにしか見えませんが(^ ^)
なんだか、はじめて信号を見た気がする。
これだけの交通量で、信号がないって、いったい・・・
お酒の飲める夕暮れのバンドン
夕暮れを迎え、美しく夜色に染まるバンドンの街。
しかし、喧騒は相変わらず。この世界のバイクを、すべてここに持って来たかのような騒音。
しかし、ブラガ通りの本領はこれからです。
実際、オランダ植民地時代の配色はどんな感じだったんだろうか。
青と紫が夜色に映えるとでもいえばいいのか。
ただのライトアップではありませんw
そんな中、お酒が飲めそうなこのお店をチョイス。
ブラガ通り沿いの「ブラガ・プルマイ」というお店。
観光客向けのレストラン&バーです。
メニューはイタリアンレストランのよう。
すぐ近くにモスクがあって、きちんとアザーンも流れるのに、お酒を飲ませていただいて申し訳ない。
節度を持てば大丈夫だよね。
ウエイターのお兄さんも、そんな顔してました^ ^
パイ生地の薄い、美味しそうなマッシュルームピザ。
ご当地料理だけでなく、たまにはこんなのもいいでしょう。
マッシュルームとチーズの香りがぴったり合う、濃厚なピザでした。
ほろ酔いで歩くスディルマン・ナイトマーケット
ミナレットもすっかり夜の闇に溶け込みました。
さて、ほろ酔いでグランドモスクの先のナイトマーケットへ。
インドネシアの寛容性の象徴か、お酒も飲めるし、豚肉も出てくるスディルマン・ナイトマーケット。
だから、さすがにムスリムの人はいないのかな、と思うとそんなことはなく、ただ単にお店が分かれているだけ。
この寛容性が私は好きだ。
このナイトマーケットは、観光地でもあるようでした。
ここで、お酒を楽しんでもよかったかな。
すっかりいい気分でホテルへ戻ります。
すると、アジアアフリカ通りの銀行の上に、「ズドーン!」と落雷が^ ^
とても賑やかなバンドンの夜でした。