京都名物「にしんそば」をいただいたところで14時。
本日は、あと夜桜をふくめて2~3ヶ所の見学になりそうです。
京都で桜といえば「仁和寺」の「御室桜」と聞いていたので、「仁和寺」にはまず行きたい。
お腹がくちくなったせいもあって、まったりと散策できるところ、と考えて、今いる「永観堂」から「仁和寺」への道中にある「二条城」でも歩いてみるか、という気になりました。
「二条城」なんて、誰もが知る世界遺産。
修学旅行でも行ったし、数年前にも家族で訪れたばかり。
でも、江戸幕府の繁栄と終演とが入り交ざった「二の丸御殿」は、歴史に興味のあるものなら何度でも見たいものです。
「永観堂」総門前から「二条城」へ
京都名物の「にしんそば」をいただいたのは、「永観堂」総門前の「山源」というお店。
そこから徒歩7分ほど歩き「丸太町通り」のバス停からバスに乗ります。
京都のバスは、碁盤の目のような街並みを縦横無尽に走ってくれているので、まことに便利。
しかも、バス停では、次のバスがいつ来るのか一目瞭然です。
バスは、京都の町を横に横切る「丸太町通り」を西へ走ります。
鴨川沿いもサクラが綺麗でした。
そして、「堀川通り」と交差する「堀川丸太町」で下車。
すると「二条城」はすぐです。
「東寺」も「西本願寺」も「堀川通り」沿いだったんだ。世界遺産通りですね。
定番のお堀が姿を現します。
「二条城」は安定の世界遺産ですが、さすがに入場料は高い。1,030円もします。
でもさすが「二条城」。月曜日なのに、にぎわっています。
閑散としていた「永観堂」がうそのよう。
唐門をくぐって「国宝・二の丸御殿」へ
さて、唐門からお城の中に入ります。
この唐門は、切妻造り、檜皮葺の四脚門。2013年に修復され生まれ変わっています。
そして、唐門をくぐり、いきなり目に入る「二の丸御殿」。
国宝でもある「二の丸御殿」は、「二条城」の象徴ともいうべき桃山時代を代表する書院造の建物。
下の図のように、「遠侍」「式台」「大広間」「蘇鉄の間」「黒書院」「白書院」の6つの棟で構成されています。
「二の丸御殿」の内部は、もちろん撮影禁止。
しかし、回廊にそって、じっくりと障壁画や天井の様子を観察していくと、江戸幕府の絢爛ぶりと、しだいに凋落してゆく様が同時に味わえるので不思議。
入り口から入ってすぐの「遠待」は、別名「虎の間」と呼ばれた来殿者が控える場所。
部屋の襖や壁には虎の絵がはりめぐらされ、さぞ来訪者を畏怖させたことでしょう。
「二の丸庭園」をまったりと歩いてみる
さて、「二の丸御殿」で「大政奉還」から150年余りの時を感じとった私は「二の丸庭園」へ。
しかし、「大政奉還」から150年余りって、信じられないな。
この150年。いろんなことがありすぎたし、世の中も進歩しすぎました。
国の特別名勝に指定されている「二の丸庭園」をのんびり歩きます。
1本だけサクラが咲いてました。
天守閣跡から眺める京都の町
内堀を渡って「本丸庭園」へ。天守閣跡へ上ってみましょう。
高いといっても、こんなものでしょう。
京都の町が、山に囲まれた盆地であることだけが、実感できます。
では、内堀に沿って折り返すとしましょう。
春の日が暖かい「清流園」の散策
順路に沿って、折り返します。
ここは、入り口から最も遠い場所。重要文化財の土蔵がありました。
こちらは、同じく重要文化財の「北中仕切門」。
旧角倉了以屋敷から移築した香雲亭。
角倉了以は、桂川の保津峡区間の開削や高瀬側の開削で知られる豪商です。
幕末までその子孫によって、角倉家が維持されました。
koeiのゲーム「太閤立志伝」にも登場しますよね(^^)
まったりとした「清流園」の散策。温かい日差しが気持ちいいです。
ほんとに、まだ150年しかたっていないという不思議。
この150年の間に、戦争などで不慮の死をとげたかたは、いったいどのくらいにのぼるのだろうか。
上に立つ者が無能であると、人類は不幸になります。
出口まできました。
密をさけながら、苦肉の出店の営業です。
ほんと、平時に戻るまで頑張ってもらいたい。
春の日に包まれて、ゆったりとした午後の「二条城」散策でした。