さて、本日のツアー最後の遺跡、ベン・メリアです。
プリア・ヴィヘアに行きたくて、このツアーを選んだんですが、コー・ケーに加えて、ベン・メリアも回ってくれて、けっこう充実したツアーだと思います。
ちなみに、オーダーしたのは、いつもお世話になってる「VELTRA」です。
ジャングルの中の遺跡 ベン・メリア
前を歩くガイドさん。
すでに16時を過ぎ、ピックアップから10時間近く経とうとしており、一行の姿には疲労困憊に色が現れてますが、ガイドさんはタフネスそのもの。

説明もわかりやすいし、一行にお年寄りが1人いるんですが、ワゴン車の乗り降りや、遺跡の中の休めるポイントなど、的確にアドバイス。
素晴らしいガイドさんでした。
いきなり現れる、蛇の頭の欄干。壊れちゃってますね。

こっちは生き残ってます。

この遺跡に通じる林道。
遺跡が発見されるまでは、ジャングルそのものだったそうです。

そして、林道からは決して外れてはならない。
地雷が、そこかしこに埋まっています。

案内板を指差し、解説するガイドさん。

ベン・メリアは、遺跡の修復がほとんど行われていません。

発見当時の面影を今に残す、と言われていますが、たしかに、鬱蒼たる密林のなかのこのような光景。ミステリアス度満点です。

遺跡の瓦礫の間から、大木が突き出てます。

樹齢何年ぐらい何だろう?

夕暮れの上に、頭上を密林が覆っているので、薄暗く、さらに幻想的な雰囲気がまします。


木のブランコに寄りかかるカンボジア人家族。

この撮影に夢中な長男を待っているようです。

これ、雨季に来たら、足元どんな感じになるんだろう?
カンボジアに限らず、今まで訪れた場所。訪れた時期の正反対の時期に、もう一度行ってみたい。

これまた、すごい木が現れました。

ベン・メリア寺院が造られたのは12世紀初頭。
そのあとこうなったんでしょうから、木というのは900年くらいでこんな感じに成長するんですね。


寺院の外壁が見えてきました。

ガイドさんが、このレリーフを「アンパンマン」と呼んでました。

確かに似てる・・・

アンパンマンの先は、根に覆われた城壁。

そして、寺院の中に入ります。
ガイドさんが、「暗いです。狭いです。天井低いです。気をつけてください。」
ベトナムの、クチトンネルのツアーで、トンネルに入ったときのことを思い出しました。

トンネルを出ると、遺跡内部の迷路のような回廊が、目に飛び込んできました。

ベン・メリアは、複雑に回廊が張り巡らされ、迷子になると聞いてましたが、たしかにガイドさんがいなかったら、どこをどう通っていいのかわかりません。

修行僧と子供。

でも、ちゃんと、通行ルートが設けられてるんですね。

このコケの生えた瓦礫が迫力満点。

整然と並んだ格子戸も壮観です。

亀を発見。ということは、ここは第一回廊ですね。

すごいな、こりゃ。これは、遺跡というより墓場のようです。

お、またアンパンマンです。

以前は屋根があったんでしょうか。

密林と瓦礫の中の遊歩道。

そういえば、このツアーでは、欧米人見かけませんでしたが、はじめて見ました。
アンコール・ワットは、中国人とともに、欧米人もたくさんいたんですが。

ちなみに、ガイドさんは、遠くから見ても中国人と日本人は、すぐに見わけられるといってました。
ぺちゃくちゃ、話しまくっていたら中国人。集団でも押し黙っていたら日本人。ということのようです。

身の潔白を示すために、炎に飛び込むお姫様だそうです。

さて、入り口に戻ってきました。

夕焼けの中 シェムリアップへ
ちょうど、日も暮れました。
ガイドさんの時間配分も完璧でした。

シェムリアップの町に帰ります。

おお、見事な夕焼け。

ガイドさんも、ツアー客はみんな居眠り。
こんな綺麗な夕焼けなのに、もったいない。

私も居眠りするうち、シェムリアップの町に入ったようです。

しかし、ここからが大変。ちっとも、前に進みません。

ただでさえ、シェムリアップの夜は大渋滞なのに加え、本日は祝日。
町のあちこちでイベントが開催されているらしく、すごい騒ぎになっています。

すさまじいトラフィック。
インドのバラナシでも、すさまじいトラフィックを見たけど、あれの上をいきます。

町中で、お祭りをやってる雰囲気です。

実際、お祭りをやってるみたいです。音と光のショーのようです。

ガイドさん曰く、普段の日でも、こんな感じとのこと。そりゃまたすごい・・・

でも、イベントの関係で、お巡りさんが交通規制。クルマは全く動きません。

かれこれ、シェムリアップの町に入ってから30分以上経過してます。
もう夜の8時を過ぎました。

でも、ワゴン車の中という安全な場所から、シェムリアップの夜の雰囲気を楽しめてgoodです。

ほんとにすごい熱気でした。

ツアー参加者と共にした夕食
20時半。夕食です。
観光客向けの店で、中国人だらけでした。

まずはハイネケンを1本。いやあ、旨い。

一行の皆さんは、「疲れたけど、充実したツアーだったよね。」とこもごも言ってます。
ほんと、その通り。
15時間のツアーだったけど、タイ国境のプリア・ヴィヘアを往復。コー・ケーとベン・メリアに立ち寄り、ついでにシェムリアップの夜の祭りまで見れたんだから。
128ドルなんて、安いくらい。楽しい1日でした。
ところで、みなさん、私のいでたちに興味があるようで、色々と聞いてきます。
「よく一人旅するんですか」「どこがよかったですか」「怖くないですか」「仕事は何をやってるんですか」など。
たった1人でツアーに参加してれば、どういう人間なのか気になるよね(笑)

ツアーの皆さんを、1組づつホテルでおろし、最後の一人は私でした。
ガイドさんに、「明日は休みですか?」と聞くと、
明日もガイド。明日もプリア・ヴィヘアに行くらしい。今度はオーストラリア人の相手。
警察関係でもないと、この国は稼げない。
でも、観光業が、この国に明るい光をさしてくれた。
これからも、一生懸命、語学を勉強するといってました。
ホテルに帰る途中、ナイトマーケットの脇を通ってくれたけど、今日は疲れた。
おいしい日本料理や、日本の酒を飲める場所も教えてくれたけど、さすがに15時間以上のツアーは疲れました。

ホテルに着くと、部屋に転がり込み、昨日と今日の洗濯。
そしてシャワーを浴びて、ミニバーのハイネケンを飲んで、バタンキューです(笑)