さて、下界を見下ろせない高台には、長居は無用。
この近くにあるという、マレーシア最大の仏教寺院という極楽寺にでも行ってみることにします。
ペナンヒルを下るケーブルカー
ケーブルカーの頂上駅までが、一苦労。
やっとのことで、階段を登りきります。
空気は、多少ひんやりしてるのに、大汗をかきました。
下りの客は、まだそんなにいません。
ふもとから、観光客を満載した車両が到着。
そして、下ります。
ここが、すれちがうための中間駅。
ビクトリアピークよりも高いんだから、それなりの急坂。スリルもあります。
ふもとに到着。
ここでも、待つ乗客がいっぱい。日曜日だからね。
タクシーで極楽寺へ
改札では、ICカードが吸い込まれちゃいました。記念に持って帰りたかったのに。
ところで、ここから極楽寺。近いとはいっても、バスかタクシーで行く必要があります。
バスで行く場合は、極楽寺の手前の集落で降りて、そこから徒歩20分くらいとあるので、時間節約のためにも、タクシーで極楽寺の入り口まで行ってしまうことにしました。
タクシー乗り場に声をかけます。
発音が悪いと通じないので、「極楽寺」のマレー語を示すと、「わかった、わかった」
15リンギットでした。
タクシーはエアコンがガンガン効いていて快適。
運転手が、「アフター?アフター?」と話しかけます。
極楽寺のあとはどうするんだと、聞いているようです。
たしかに、極楽寺の入り口まで行ってしまうと、公共交通機関はもちろん、タクシーさえもないようです。
私の顔色を見透かしたように、「トータル40リンギット」と言ってきます。
つまり、極楽寺のあとジョージタウンに帰るんだったら、それも乗せて行ってやる、トータル40リンギットでどうだ? とのこと。
運転手は、つづけて話します。
「極楽寺は、おそらく1時間もあれば十分みれるだろう。今、11時45分だ。13時に、迎えに行ってやる。オーケーか?」
極楽寺見学の後は、一刻も早くジョージタウンに戻りたかったので、ありがたく運転手の申し出を受け入れました。
運転手としても、ちょうど、昼の1時間。自分はランチでもしてれば時間が潰せると踏んだのかも。
ま、トータル40リンギットなら、法外ではないでしょう。
以上のようなやりとりをして、極楽寺入り口の駐車場を降りました。
「この場所で13時だぞ。」と笑顔でいって、走り去るタクシー。
あらためて極楽寺の全容を眺めます。
極楽寺の象徴パゴダがそびえ立っています。
まず、中に入ります。とにかく暑い。なにか、体が冷えるもの・・・
アイスクリームで、体を冷やします。
空気のひんやりしてたペナンヒルから下ってくると、この蒸し暑さがこたえる・・
とても、極楽って感じはしません(笑)
おお、小さい子供もリュックを背負って頑張ってる。暑さなんかに負けてはいられません。
しかし、参道には、お恵みを期待する路上生活者が・・
花と仏像で彩られた極楽寺
さて、登ってみましょう。
マレーシアどころか、東南アジア最大級の規模の寺院。
たしかに、迷宮のように広がっています。順路はどうなってるのかな・・
観光客がいるので、迷うことはなさそう。
1890年から40年の歳月をかけて造られたらしい。
極楽寺の名にふさわしく、色とりどりの色彩が使われています。
整然と並んでいる仏様。
じっと眺めてると、極楽にいけるような気がしてくるから不思議・・
寺院の回廊から町が見渡せます。
上もあるんだ、登ってみますか。
この寺院には、何体の仏様がいるんでしょうか?
運転手と約束した時間は1時間なので、そんなに時間はありません。
パゴタのほうに行ってみますか。
草花が、もっと咲き乱れていたら、極楽寺という気がするかも。
パゴタのほうに行く前に、観音聖像のほうに行ってみます。
途中の道は、お土産屋さん通り。
観音聖像はエレベータで上がるみたい。
しかも、次の稼動まで時間があるみたいなので、辞退します。
ここでまた水分補給。
以前は、すぐ汗になることはわかっても水分補給でしたが、近年は、汗が出ることはわかってるんだから、あらかじめ水分補給。
でも、汗かいてヒイヒイ言ってるのは私ぐらい。
地元の人たちは、平気な顔してる。なんでだろ???
パガンに行く途中の礼拝堂。
みなさん、お祈り中。
素敵なローソクたてです。
線香にも種類があるんですね。
さて、いよいよパガンのふもとまで来ました。
高さ30mパガン登頂に挑戦
中国、タイ、ビルマの3様式が混在する高さ30mのパガン。
まさに、異文化の象徴ですね。
下が中国、まんなかの派手めなのがタイ、そして上層部はビルマ。
たしかに、ビルマのパガンはあんな形してたわ・・・(懐かしい!)
これは、ふもとの前庭。
こちらは、1階に祭られている像。
では、上に登っていきます。
あれは、さっき2階まで登った仏塔。
実は、あんな上のほうまで仏様が奉られていたんだ。
ここは、たしか2階(だったと思う?)
さっき、タクシーで通ったふもとの集落。
登る階段の傾斜もきつくなります。
まだ上があります。
たしか3階??
タイ得意の寝そべり仏様。
吹き抜ける風が汗を乾かしてくれます。気持ちいい・・
おっと、まだ上がありました。
あれは、さっき登るのを辞退した観音聖像。
ここまで登ってくると、見晴らしもかなりよくなります。
高いところは気持ちいいね。
ずっと、町を見続けている仏様。
またまた寝そべり仏様です。
最上階のシンボルってとこですか。
と思ったら、さらに上がありました。
なんか、以前、中国・西安の大雁塔に登ったときを思い出します。
あのときも、この塔大丈夫?崩れない? と思いながら、登ったものです。
うお、観音聖像が近くに見える。
ここまでくると、さすがに足場も細く、たよりない。
高所恐怖症の人には厳しいかも。
一緒に登ってきた欧米人も、「スケアリィ・・」などといいながら上がってきてます。
これが、最上階に奉られてる像。
いちおう、まだ上があるようですが、立ち入り禁止。これで、満足です。
ていうか、けっこう怖い。
というのも、なんか、崩れそうなんだよね(笑)
ま、そんなことはないんだろうけど。
細い石段を下ります。
下りきりました。時計を見ると、運転手の指定した集合時刻13時の10分前。
礼拝堂を横目に、入り口に急ぎます。
あれ、正面から登ることもできたんだ。気がつきませんでした。
さて、極楽寺入り口の門の前でタクシーを待ちます。
そして、時間通りに来たな、と思ったら、タクシーの運転手、何を焦ったのか、切り返しでタイヤを側溝に落としちゃった・・・
運転手、照れ笑いしてたけど、なんかほんとに人のよさそうなタクシー運転手でした。
ジョージタウンの街に向かいます。
来るときも見たショップ。118ってなんだろ??
そして、ペナン通りとチュリア通りの交差点で降ろしてもらいます。
運転手さんありがとう!
半日で、ペナンヒルと極楽寺見物。効率的に回れたショートトリップでした。