さて利尻島の玄関口鴛泊(おしどまり)にやって来ました。
「おしどまり」なんて美しい地名ですが、ただ今の時刻11:20。
日没が19時半ごろですが、ホテルのチェックインを18時と考えると、あと5時間半。
明日の朝には、利尻島を離れてしまう弾丸日程なんです。
利尻島の周遊コース
今回の旅、利尻島はレンタカーで回る予定です。
でも観光客にとって、すごくリーズナブルな周遊コースがあります。
それが、礼文島でも利用した「宗谷バス観光ツアー」。
2通りのプランが存在し、朝のうちに鴛泊入りした場合は、そのまま午前中だけで見どころを回り終え、そのまま礼文島にも行けるという、弾丸プラン。
もう一つは礼文島からやって来て(この場合、鴛泊でなく沓形)、利尻島を一周して、鴛泊に戻り、その日のうちに稚内に戻れるという、こちらも弾丸プラン。
両プランとも周遊時間は3時間10分ほど。
利尻島は、一周54キロほどの道のりですが、主要どころだけなら3時間余りで回れるんです。
ちなみに、路線バスもあり、どこにも途中下車せずに回ったら、2時間半ほどで一周できます。
今回の私の行動手段はレンタカーですが、まあ5時間半の時間があるので、余裕をもって回れそうです。
鴛泊のフェリーターミナルの目の前にあるトヨタレンタカーに足を運びました。
レンタカーは電話で予約。通常ならwebで可能な予約も、利尻島と礼文島については電話となってました。
そして、早めに返却する可能性があることを告げると、「大丈夫ですよ。実際に利用した時間で後清算ですから。」とのこと。なるほど。
聞くと、天気が変わりやすいので、利尻富士が見えるか見えないかで、レンタカーをレンタルしている時間も変わりやすいのだという。
それで、返却時に清算というシステムをとっているそうです。
トヨタレンタカーは親切なことに、クルマで回るのに見やすいマップと、カーナビに入力するマップコード表をくれました。
これは、すごく便利だ。
では、オーソドックスに右回りで利尻島を回ることにします。
最初の目的地「姫沼」のマップコードを入力し、出発です。
最初の目的地「姫沼」へ
借りたクルマは、車種はわかりませんが軽自動車。
よく舗装された利尻島の道路を、気持ちよくドライブできます。
そして、ナビにしたがって、右折します。
姫沼に着きました。
まずはウオーミングアップ。まだ利尻島に着いてから30分しかたっていません。
原生林の中を散策。
沼のほとりに着くと、先に着いていたツアー客。
時間からいって、前述の宗谷バスの観光ツアーではなく、どこかの旅行会社が企画したツアーのよう。
姫沼とは美しい名前です。
山の湧水をせきとめた人造の沼らしいですが、利尻富士が映ることで有名なスポット。
ちょっと歩いてみましたが、虫よけスプレーが必要そうなので割愛。
今日の天気では、逆さ利尻富士も映らず、観光客も手持無沙汰のようです。
すそのは見えてるので、もうちょっとなんだけどな。
まあ、でも私は、礼文島からここへ来るときの船の上から、奇跡的に利尻富士を拝めたので、なんとなく留飲はさがってます(^^)
利尻富士は見えませんが、野鳥や釣りが好きな方なら、かっこうのトレッキングコースです。
姫沼の帰り道、展望台があったので寄ってみました。
船の上から見たペシ岬です。
あっというまに、かんたんに、ガスってしまうんです。
利尻ファンタスティックロードのドライブ
では、島の外遊道路に戻って、ふたたびドライブ開始。
しかし、随所随所に展望台があるので、いちおう寄ってみます。急ぐ旅ではありません。
広いパーキングに、私のレンタカーが一台。
もう少し晴れてくれたらな・・
次にとまった展望台では、雲が少し移動して、青空がのぞいてきました。
レンタカーを海辺に止めて、クルマのCM風に撮影。
利尻ファンタスティックロードを走ります。
行き交うクルマは、ほぼありません。
ところどころに鳥居があって、その奥にほこらがあったりします。
これは、利尻富士に向いているのだろうか。
そんなことを考え、なんとなく山側を振り向くと、利尻富士のすそ野が見えてました。
うわ、さっきの姫沼、いまのタイミングなら見えたのかな(^^)
利尻島に上陸すると、利尻富士はどんなふうに見えるのかなと思ってたけど、富士山を足元でみるのと同じような感覚。
アイヌ語で「高い島山」を意味する「リシリ」。
利尻富士は標高1,721mもあり、谷川岳に匹敵。
なので、島の東と西で、天気が異なることもしょっちゅうだそうです。
利尻富士が見えたり見えなかったりで一喜一憂ですが、そばで見れば、一喜一憂する理由がわかる、そんな毅然とした山です。
「利尻郷土資料館」で一休み
外周道路から、少し入ったところにある「利尻郷土資料館」に寄ってみることにしました。
もとは役場。洋風の歴史的建造物です。
200円の入館料を払って入ります。
嬉しいのは、写真撮影可なこと。
利尻島の自然や、島の生活、などを解説してくれています。
これなんか、ガイドさんの説明を聞きたかったな。
江戸時代からの交易の様子。
ウニなんか、江戸時代から高級品だったんだろうか。
けっこう広範囲に交易があったようです。
この徳利をみて、その昔、国語の教科書で、備前の国に住むお酒好きが、一生お酒を飲んでいられるならということで、備前の国の土の上で死ぬ。
土に返って、徳利として焼かれて、望み通り、お酒とともに暮らす。
こんな話を思い出しました。
さて、ではドライブの続きと行きましょう。