エルサレムから、トータル5時間ほどかけて、ネゲヴ砂漠の街ミッペ・ラモンにやって来ました。
ミッペ・ラモンの滞在は今晩だけで、明日の午前中には、さらに南のエイラットに旅立ってしまいますが、ここミッペ・ラモンは、小さな人工都市。数時間もあれば歩けてしまいます。
それに、ミッペ・ラモンの真骨頂は、町というより自然にあります。
広大なラモン・クレーターが、この町の見どころ。
なので、ホテルも、ラモン・クレーターに近いところを確保しておきました。
「ラモーン・スイーツ・ホテル」にチェックイン
目指すホテルは、「ラモーン・スイーツ・ホテル」。
バスを降りたところからすぐで、エクスペディアのアプリとグーグルマップですぐに見つけることができました。
全荷物を抱えているので、とにかくチェックイン。一休みです。
結構広い部屋で、庭にはプールもついています。
バスタブがあったので、洗い物をしてしまいましょう。
とにかく暑くて、汗をいっぱいかくもんだから、下着の回転が速い。
ラモン・クレーターの展望台
さて、街を歩いてみましょう。
といっても、ここミッペ・ラモンは、ネゲブ砂漠の真ん中に、人為的に作られた町。歴史に彩られたエルサレムとは、根本的に生い立ちが異なります。
作られたのは60年ほど前だそうですが、私が、この街に立ち寄ろうと思ったのは、前述の通りラモン・クレーターが見たかったからです。
ホテルから徒歩数分なので、まずはクレーターを見てみますか。
いきなり、野生動物と出くわしました。びっくりした。
これ、町がなかったら、自然そのものなんですよね。
そこらじゅうを、わがもの顔で歩き回っています。
動物側からしたら、なんでこんなコンクリートが敷かれるようになったんだろ、って感じなんでしょう。
ほんとに、数分で、クレーターの展望台にでました。
いやあ、すごいですね。
クレーターといっても、隕石が落ちてきたわけではなく、1億年以上前の地殻変動と、雨の浸食で生じた窪みだそうです。雨って降るのかいな。
イスラエルは、死海といい、このミッペ・ラモンといい、地球上の超常現象を集めていますね。
エルサレム旧市街も、いうなれば超常現象だし。
クレーターの中を4WDでまわるツアーもあるようですが、高すぎて断念。
でも、見てるだけで十分感動します。
箱庭のようなミッペ・ラモンの町
街をぐるっと歩いてみます。とても小さい町ですが、クレーターの展望台のすぐ近くに小学校がありました。
時間割表ですね。
バス停もありました。
あすはエイラットへ行くつもりですが、ここから乗るのかな?
公園も随所にあります。
砂漠の真ん中に人為的に作られた町でも、子供の教育は重要という政策でしょうか。
イスラエルの出生率は2.8前後で、世界平均の2.5を上回り、先進国ではトップレベルだそうです。
旧約聖書では、子供は神からの贈り物であり、家族の繁栄は人生で最も大切なもの。
日本とは、根本的に考え方が違いますね。
町の中心のスーパーのようなところに行ってみました。
砂漠の真ん中でもATMがふつうにあります。
夕食用にファラフェルというサンドイッチを仕入れておきました。
いったんホテルへ戻ります。
ホテルのプールサイドでリゾート気分
ホテルに戻ると、フロントのお兄さんが、「クレーターはサンセットとサンライズが綺麗なんだ。」と教えてくれます。
「サンセットまで時間あるから、プールサイドでくつろいだらどうだ。ワインも飲めるぞ。」というので、水着に着替えて、足を運びます。
繰り返しますが、外はほんとに暑いんです(笑)
なので、冷たい水がきもちいい!
ほんとにワインバーがありました。
いやあ、良心的なホテルですね。ありがたくいただきます。
こんな、リゾートチックな気分に浸るのは何年ぶりでしょう。
東洋人を見るのがはじめて、といった顔。
タダなもんで、調子に乗ってガンガンいっちゃいました(笑)
でも、イスラエルのワインって、すごくおいしい。良質なブドウがとれるんでしょうか。
幻想的な夕暮れのラモンクレーター
ほろ酔いで部屋に戻り、夕方までお昼寝。
そして18時過ぎにまた展望台へ行きます。
自然というのは、ほんとに美しい。
絵を描いてる人がいました。地元の人かな?
考えてみれば、こんな大自然にすぐ触れ合える生活ってすごい。
けっこうな高さです。絵描きさん、落ちないようにね。
空の色も少しづつ変わっていきます。幻想的な光景です。ミッペ・ラモン来てよかった。
こっちにも見学者発見。落っこちないように。
もうすぐ、完全に陽が沈みます。
太陽が隠れたら、女性二人組は帰っていきました。
大自然にバス。
夕暮れのラモーンクレーター
陽が完全に没して、ホテルに戻りました。
バスタブで洗い物をして、買っておいたファラフェルを食べて、就寝です。
大自然のど真ん中。夜は物音ひとつしません。
明日は、紅海沿岸の街エイラットへ向かいます。
こんなに静かなホテルって、泊まったことあっただろうか。
砂漠のど真ん中にキャンプをはってるようなものなんだから、当たり前といえば当たり前だけど、人の雑踏、車の音、動物の鳴き声、いっさいしない静けさというのも不気味(笑)
フロントにいって、もう一本ビールをあおって、無理やり目を閉じました。