さて、ホステルに荷物を置いて、プラハの街に繰り出します。
プラハには今日1日のみの滞在。
だから、基本的に夜まで帰ってこないつもり。
手綱の切れた犬のように街に飛び出すと、スーッと音もなくトラムが通過。
危ない危ない、気をつけないと^ ^

「カフェ・ルーヴル」でプラハのビールを飲んでみた

1日しか滞在しないとは言っても、プラハの街歩きは、旧市街に集中させればそんなに広くもないので、歩き倒せるという勝手な計算。
まずは、歴史イベントの舞台ともなっている旧市街広場を訪れたい。

そのためには、まずは身体に燃料を与えなくてはならない。
幸い、ワルシャワからの機内食はパンケーキ1個だった。
だから、いくらでも入ります。

そして、ひとつの目をつけておいたレストランに入りました。

プラハのレストランはどこも高評価なんだけど、こちらはレストランというよりは、どちらかというとカフェ。
名前も「カフェ・ルーブル」。
すごい、11時前なのに並んでる。

いろんな賞をとったことのあるカフェのようです。

意外と回転が速く、すぐに順番が来ました。

まだ、プラハの街についてから、1時間もたってないので、少々とまどってます。
なにしろ、ヨーロッパは3年ぶり。

メニューには、チェコ語だけでなく英語も併記されてたけど、ビールとウエイターさんにおすすめをお願いしました。
最初に運ばれてきた、このパンが実に美味しかった。

そして、黒ビール。
銘柄なんてわからないので、おすすめの黒ビールを、とオーダーしたんだけど、ひょっとしてチェコの黒ビールだろうか。

チェコは、水よりもビールが安いと言われてる(ほんとかな?)ビール大国。
まずは、駆けつけ1杯いただきました。

運ばれてきた料理はビーフシチューかな。

おすすめをお願いして西洋料理が出てくるのは当然だけど、直近まで中央アジアや中東、中国、インドと旅してきた人間にとっては、ヨーロッパに来たんだな、と思う瞬間。

おすすめを、というパターンは、どの国でもしてるけど、ビーフシチューが出てきたのは初めて。
少しづつ、感性をヨーロッパモードへ。
それにしても、熱々の美味しいビーフシチューでした。

観光客の洪水だった旧市街広場

さて、お腹を満たして、ビールで気持ちよくなって、本格的に街を歩き出しました。
ひと目でヨーロッパとわかる建物のスタイルがかっこいいね。

そして、旧市街広場を訪れて、人の洪水に驚き。

インドでは住民の洪水だったけど、こちらは観光客の洪水。

たまたまツアーの集団がいくつかかち合ったのかもしれないけど、プラハという街の観光ブランドの高さを思い知らされます。

あの特徴ある双塔は「ティーン教会」。
なんでも、ティーンとは税関のことで、教会の裏に税関があったことに由来するらしい。

そのティーン教会が見下ろす旧市街広場の真ん中に鎮座しているのが「ヤン・フス像」。
世界史で昔習ったフス戦争を思い出す。

ヤン・フスは、免罪符を発行しまくった腐敗したカトリックを批判したプロテスタントの指導者。
それで火あぶりにされちゃうなんて、中世のヨーロッパは怖い・・・
プラハ窓外放擲事件を重ねてみる旧市街広場

その「ヤン・フス像」を、敵対していたカトリック教会が見下ろしているのも、なにかの因縁だろうか。

こうして、ちょっと街を歩いただけなのに、世界史の路地から路地へ渡り歩いているようで、ヨーロッパの旅の楽しみ方は、その辺にあると思ってる。
なにしろ、半端ではないくらい歴史が深いから。
そして、チェコ民族運動の契機となった「プラハ窓外放擲事件」。
火刑に処されたヤン・フスの思想は、その後もチェコ人の間で生き続けた。
そしてそのチェコ人の怒りが噴き出したのが、後にフス戦争へとつながるプラハ窓外放擲事件。
学生時代、世界史が苦手で苦手で苦労した記憶があるけど、窓から人が投げ捨てられ、それがきっかけで勃発した戦争ということで覚えている。
その舞台となったプラハ市庁舎がこれです。

ヤン・フスを支持していたフス派が、カトリック側の参事たちを投げ飛ばした事件だけど、当時(1419年)のチェコは神聖ローマ帝国の一部。
宗教戦争ではあるけれど、スラブ人のチェコ独立の気概を感じさせます。
第二次世界大戦でドイツ軍にやられてしまったので、この建物は復元。
でも、どの窓から投げられたのかな、と想像するのも面白い。
とにかく、威厳を感じさせる立派な建物です。

フス戦争が勃発した1419年といえば、ちょうど黒死病と呼ばれたペストが大流行したすぐあとのこと。
ヨーロッパの旅は、世界史の時間軸を国家、宗教、さらには外的要因など多角的に並べられるので、時間旅行も同時に楽しめる。

ところで、「プラハ窓外放擲事件」といえば、実は3回ほど起きている。
こちらが第1次なら、30年戦争のきっかけとなったのが第2次のほうが歴史イベントとしては大きい。
その場所はプラハ城なので、あとで訪れてみるつもりです。
そして、旧市街広場の角に立つこちらの建物は「聖ミクラーシュ教会」。

モーツァルトが演奏したパイプオルガンが残り、1791年にモーツァルトが亡くなった際には追悼が行われた由緒ある教会。
ところで、見学しているうちに、なぜ旧市街広場にこんなに人が集まっているのかがわかりました。

明日(5/3)プラハ国際マラソンが開催なんですね。

雲ひとつないこれ以上ない天気。
ランナーたちも気持ちよく走れることでしょう。
