30分ほどで「トゥドゥック帝陵」の見学を終え、次の目標「カイディン帝陵」を目指します。
やっぱりタクシーで来る人もいるよね。
自転車の鍵を外して、またがろうとすると、おばちゃんが飛んできて、「×××××!」と何やら言う。
カネ払え、って感じだったので、「アイ ペイド!」とこちらも怒鳴り返す。
まったく。観光地は仕方ないよね。
変化に富んだサイクリングコース
だんだん暑くなってきてます。
遺跡を横目で見ながら、のんびりサイクリング。
おおっと、道が途切れてる・・ でも、GPSはこちらでいい、と言っている。
ほんと、蛇とか出てこないよな。虫も多い。
こういう国に来るときは、虫よけスプレーが必要でした。
いきなり現れる遺跡。
突然なのでびっくり。
クルマも入って来れなさそうな場所なのに。
田んぼのあぜ道に出ました。
ほんとに、この道でいいんだよね。少し不安になる。
まわりに人が1人もいないのが、さらに不安を掻き立てます。
また遺跡。それに馬。
フォーン川のほとりに出ました。
フエの街を旧市街と新市街に分けているこの川。その10キロほど上流です。
道が緩く登っているので、さすがに疲れます。
トゥドゥック定陵を出てから1時間。暑いし、「地球の歩き方」の体力のある人向きはダテではなかったね。
それでも、川から吹いてくる風は心地よい。
アジアハイウエイ1号線に出会う?
幹線道路に出ました。右に行けばミンマン帝陵ですが、ホテルスタッフの話によると、遠くてとてもムリ。
素直に左のカイディン帝陵に向かいます。
えっ、この道、アジアハイウエイ1号線!?
すごい! アジアハイウエイを自転車で走ることになるとは。
ていうか、自転車で走っていいのかな。気をつけないと、バスやトラックが、猛スピードで走り抜けていきます。
アジアハイウエイは、文字通り物流の幹線道路。自転車で走っているのは私くらいなので、すぐに脇にそれました。
そして、「カイディン帝陵」に到着です。
GPSのおかげで、スマホがなかったら、たぶん迷子になっていたでしょう。しかし疲れた。
この時点で10時半。
30分で見学を切り上げ、ホテルに戻りはじめないと、チェックアウトの12時に間に合わなくなってしまうという、別の問題も浮上しました。
密林を見下ろす「カイディン帝陵」
チケットを購入。やはり100,000ドンでした。
でも、少し休憩。そして水分を補給。
チェックアウト時刻も迫り、ゆうゆうと休んではいられません。
このカイディン帝陵は、さっきのトゥドゥック帝陵よりさらに新しく、建てられたのは1931年になります。
欧米の観光客がほんとに多い。
当時のお役人は、やはりこんなかっこうをしていたんでしょうね。
カイディン帝は、新しい物好き、そしてハデ好きだったそうで、東西の洋をふんだんに取り入れた建築様式とのこと。
これは、本館ではないですが、たしかにそんな気がする。
これですか。たしかにヨーロッパ風だ。
ヨーロッパ風の建物に、漢字が刻まれている不思議。
中に入ります。皇帝の遺体が安置されているそうですが。
詳しいことはわかりませんが、タイで見たワットポーのような様式です。
中に入るといっても、いろんなとこが外とつながってます。
高台から眺めるベトナムの自然。ジャングルの中に、忽然とこのような遺跡が現れることが、とても奇妙に思えます。
皇帝の等身大の像。
イランで見たデザインを東洋風にした感じでしょうか。
たしかに、これは派手派手ですね。
皇帝の遺品が納められた部屋。
さて、フエの2つの遺跡、堪能しました。タイムリミットです。
他にもいくつかあるようですが、まあ次回の楽しみとしましょう。(次回がいつかわかりませんが)
時刻は午前11時。観光客もどんどん集まります。
さあ、ホテルまで戻るぞ、と気合を入れて自転車をこぎはじめたら、不思議なモノを発見。
なにかな? と近づくと、ドル紙幣!?
いっぱい落ちてます。偽物なんでしょうけど、なんのオマジナイ?
ベトナム戦争に関連する儀式でしょうか。気味が悪いので、立ち去ります。
30分かけて、新市街のホテルまで戻ってきました。
もちろん、汗びっしょり。フロント係も笑ってます。