本日は2025年8月9日土曜日。
先週土曜日に日本を出国したから、ちょうど1週間。
この1週間で、タジキスタンからウズベキスタンへ、そしてサマルカンド、ブハラと訪れ、寝台列車でタシケントにやってきました。
タジキスタンでは、250キロの距離をクルマをチャーターして移動したし、陸路で国境も越えたのだから、1週間という時間は工夫すればけっこういろんなことができるのだなと思う。
ちょっと不気味な防空壕的地下道
さて、時刻は午前8時。今夜の帰国フライトは20時。
約10時間あるけど、ここは一国の首都、旅の最終日は、どんな歩き方をすればいいかな・・・
と考えながらやってきたのがメトロ、つまり地下鉄駅。
タシケントは地下鉄が発達しているので、たいていの場所へは行けてしまうらしい。
しかも値段も安いらしいので、とりあえず、駅のあるタシケント駅までやってきた次第・・・
しかし、一歩地下にもぐってみて、なんじゃこりゃ・・・
旧共産圏の地下鉄は、防空壕にも使われたりするという予備知識でもなかったら、絶対近づかなかったと思う。
そのくらい不気味・・・
人が歩いているのが幸い。
それとも、乗降の少ないウズベキスタン鉄道のタシケント駅だからだろうか。
つまり、タシケント駅周辺には商店や民家はありません。
それでも、なんとか長い地下道を歩いていくとようやく地下鉄乗り場らしき入り口に。
とりあえず、「チョルスー・バザール」のあるチョルスー駅までのを買います。
3,000スム(35円)と、かなり安いですが、それでもどこまで乗っても一律みたい。
そして、地下ホームへ。
ホームの支柱には大理石が使われてるのだろうか。
青いのを勝手にブルーラインと呼んでしまいますが、これに乗れば、タシケント駅からチョルーバザールまで一本で行けるみたいです。
ちなみに、チョルスーバザールというのは、タシケントきっての巨大バザールです。
それにしても、話には聞いてたけど、
なんというアートな空間なのだろう。
ところで、私は写真をパシパシ撮ってますが、数年前までは、ウズベキスタンで地下鉄の写真を撮るなんて御法度でした。
いまは、なんか皆んなもスマホで撮り合ってるし、緩和されたかのよう(真意は不明)
タシケント地下鉄の路線図。
車内は人種のるつぼ状態。なかなか楽しいタシケントの地下鉄です。
アートな地下鉄はエアコンも効いて快適空間
というわけで、いったんはチョルスー・バザールへ出向いて歩き回ったんですが、なにしろ暑い。
そして、気軽に涼めるスタバのような国際チェーンはあまり見当たらない。
なので、タシケントの地下鉄はエアコンが効いてて避暑地になるということで、アートな壁絵見学目的でいろいろ乗り降りしました。
どの駅も不気味な地下道(^ ^)
とにかく安いからいいよね。
1回35円なら、乗り放題みたいなもの。
それで、車内もホームもエアコンがガンガン効いてるんだからありがたい。
地下道は、少々怖いけどね^ ^
相変わらず車内は多種多様。
Alisher Navoi駅で降りてみました。
あれで、アリシェール・ナヴォイと読むようです。
Googleマップの評価でやってきたのですが、天井がさながら美しいモスクのよう。
壁面もこの美しさ。
博物館の中にいるようです。
では、ふたたび電車に乗って、
Kosmonavtlar駅へ。
うん? ここはなんだ?
コスモナフトラル駅。コスモだから宇宙を模しているようです。
宇宙というより宇宙飛行士。
考えてみれば、人類で初めて宇宙船「ボストーク号」に乗って宇宙を旅したのがソ連のガガーリン。
学のない私には、どれがガガーリンだかわからなかったですが、
サマルカンドやブハラの神学校の名前にもなっている天文学者ウルグ・ベクの肖像も描かれているようでした。
しかしすごいです。
こんなアートな世界を展示しておいて、数年前まで写真撮影禁止だったなんて(いまも建前上は禁止かも)もったいなさすぎる。
そして、ホームにはゴミ一つ落ちてなく、エアコン効いて超快適。
電車が完全に止まる前にドアが開くとか、ドアが完全に閉まる前に発車するとかありますが、これは諸外国ではよくあること。
ほかの駅も、駅ごとに異なったアートな趣向を展開しているようでした。
タシケントに半日、あるいは1日滞在なら、その半分くらいは地下鉄めぐりで時間をつぶせる。
あるいは冷気に身を委ねて体力を回復させる。
そんな目的で地下鉄に居座るのも悪くないですね。