ブハラ旧市街に到着&ラビハウズのほとりで食べるプロフ【ウズベキスタン旅行記 #14】

サマルカンドから高速列車でブハラに到着。

思いがけずも、というより期待していたんですが、自由に列車の写真が撮れたので、それこそカッコいい先頭車両と戯れていたら、一緒に降りた観光客はすでにタクシーやバス、あるいは配車アプリ「yandexgo」でブハラの旧市街に向かっていて、私1人が取り残された図です^ ^

ブハラ駅からブハラ旧市街へ

アフラシャブ号は8両編成。

少なく見積もっても400人くらいの観光客がいっぺんに下車したのだから、足がなくなって当然。

yandexgoアプリを開いても、この近くを流しているクルマはなし。

駅前広場にいる、数少ないタクシー運転手も、その事情がわかってるから強気の交渉。

一歩も引きません(当たり前かw)

結局、yandexgoの約3倍、100,000スム(1,220円)で決着し、ブハラ旧市街へ向かいます。

まったくの自業自得ですが、差額700円ほどの損害です(^ ^)

ウズベキスタン鉄道のブハラ駅は、ブハラ旧市街からはほど遠く、というより、ブハラ駅があるのはカガンという街でブハラではありません。

そのカガンという街からブハラまで15キロほど。20分ほどのドライブでした。

そしてタクシーは、ラビハウズと呼ばれる旧市街の中心にある池のほとりで、私を下ろしました。

ラビハウズのほとりでたべるブハラのプロフ

タクシーを降りた場所は、車道と歩道のはざま。

要するに、ここから先がブハラ旧市街なんですが、ここから先はクルマは入れないということ。

そして、ホテルに荷物を置いて、少し歩くと、池が現れました。

この池こそがブハラ旧市街の中心。

そもそも「ラビハウズ」とは「池のほとり」という意味で、この水辺こそ、かつてシルクロードを行き交うキャラバンが集う、オアシスそのものだったという。

池の周りには、生活用水として利用しやすいように沐浴のガートのように石段が設けられています。

雨の降らないブハラにおいて、この池の水は、さぞ貴重であったことでしょう。

そして現代のブハラ。

このラビハウズを囲む形に、レストランが併設されていました。

時計を見れば14時。遅めのランチにしちゃいましょう。

プロフが4.5万スム(550円)は、サマルカンドよりも高い・・・

考えてみれば、ラビハウズという旧市街のど真ん中で食事をするんです。

めいっぱい観光地価格になってしまうのは、いたし方ないですね。

生ビールだけは日本並みに安いのはなぜ?

ここブハラも、サマルカンドに負けず劣らず暑いので、気温が最も高くなる午後から夕方にかけては観光客もまばら。

よく冷えたビールが登場。

ブハラの中心にいる、ということは、シルクロードの中心にいるということ。

ひょっとしたら、チンギスハーンやマルコポーロも、このあたりを通ったのかと思うと感動を禁じえません(^ ^)

冷たくて美味しいビールを飲んでると、プロフが運ばれてきました。

この旅でプロフは3回目。ドウシャンべ、サマルカンド、そしてブハラでもご馳走になります。

私のようなグルメでない人間にも、サマルカンドなどのプロフと違うのがわかる。

レーズンやひよこ豆が入って、若干甘めの味付け。

そしてビーフは繊維がほろりとほどけるほどに柔らかく、冷たいビールとの相性は完璧。

一説によれば、プロフは町ごとに家風が違うのだという。

ブハラのプロフは、夏の庭で木陰に座ってゆっくり食べるためのプロフなのかもしれない。

ラビハウズから聞こえてくる噴水の水しぶきに、軽く湿った風に吹かれながら食べるプロフは絶品でした。

ごちそうさまでした。これと同じものを日本でも食べたいね(^ ^)

ラビハウズに向かい合うナディール・ティヴァンベギ・マドラサ

このラビハウズに向かい合うように、マドラサがたっています。

ナディール・ティヴァンベギ・マドラサ。

17世紀のブハラ・ハン国の大臣の名をとって作られた神学校です。

サマルカンドのシェルドル・マドラサのように人の顔が描かれているということでしたが、このときは気づきませんでした。

そして、これは、街をぐるりと回ってきた夕暮れ時のナディール・ティヴァンベギ・マドラサ。

観光客が集まりはじめています。

観光シーズンには、夕方から夜にかけて、民族舞踏のショーが行われるみたいなので、それを待ってる人たちですね。

マドラサの前で、陽気に踊るようにロバに乗っているのは、ナスレッディン・ホジャというトルコ民話での登場人物。

彼の登場する「とんちを得意とする笑い話」は、トルコのイソップ童話とも呼ばれ、トルコだけでなく、広くヨーロッパ、中央アジアに広まり、大変愛されています。

「トルコの一休さん」なんて異名もあるみたいだから、ちょっと読んでみたいなと思いました。