タイといえば仏教国。
国民の95%が仏教徒であるこの国には、仏様を祀った寺院が3万以上もあるそうです。
寺院を意味する言葉が「ワット」。
地図を見ても、「ワット・ポー」「ワット・プラケオ」「ワット・アルン」など、「ワット・・・」と名のつくお寺が無数に散らばっています。
もともと、寺院仏閣めぐりは大好き。
こちらの「ワット」は、日本の寺とは趣が違い、黄金やエメラルドで装飾され、あるいはお釈迦様が寝そべっていたり・・・
が、そこで祈祷している教徒のみなさんの顔は真剣そのもの。
日本の大乗仏教と単純比較できるものではありませんが、こちらの「上座部仏教」は戒律重視ということも影響するのでしょうか。
いずれにしろ、タイを訪れて、「ワット・・・」に触れないのは、神社仏閣好きとしてはありえない。
バンコク2日目。ぼちぼち、顔を出してみることにします。
ところが、2日目の朝は、迷走劇へ・・・笑
「ワット・チャナソンクラーム」の初詣
日も昇って、通常運転に戻ったかのような「カオサン通り」。
まずは、「カオサン通り」の突き当りにたたずむ「ワット・チャナソンクラーム」から。
突き当りと言ったのには語弊があり、こちら側は起点のようでした。
朝9時を回り、続々と人が集まってきてます。
カオサン界隈には、ワット・ポーやワット・プラケオといった大御所がありますが、この「ワット・チャナソンクラーム」は穴場といったところ。
でも、穴場なんて言ったら失礼です。
見事な黄金の三角屋根が出迎えてくれました。
上座部仏教で、年の初めのお参りを初詣と呼んでいいのかわかりませんが、日本流に初詣と言わせていただきます。
なんたって、今日は2023年最初の日、元日です。
青く澄んだ空が、輝かしい2023年を暗示してくれているようだ・・
タンクトップや短パンは禁止だよね。
私の持ってる「地球の歩き方2014」には載ってない「ワット・チャナソンクラーム」。
「チャナ」は「勝つ」、「ソンクラーム」は「戦争」という意味で、さすが一度も植民地支配されたことのないタイです。
参拝すると、逆境に強くなるご利益があるらしい。
アユタヤ時代から歴史の残る素敵なお寺。
アユタヤ時代というけど、アユタヤ風の仏塔ではなく、西洋風の建築様式。
サーラーと呼ばれる礼拝所。
線香の香りが鼻をくすぐります。
私もお祈りしました。2023年が良い年になりますように。
一周して、正門へ。
しかし、この造りは日本では見ないよなあ・・
うーん、東照宮ぐらいかなぁ・・日本で私が見たことのあるケバいお寺はw
それにしても、さすがの元日。時間とともに、参拝者が続々と・・
日本も今頃、明治神宮や成田山は、人でごったがえしてるでしょう。
そして、タイの人たちは、ほぼ100%マスク装着です。
降りられないバスで迷走・・・
さて、お次は、あらかじめ目をつけておいた「ワット・パクナム」。
ワット・チャナソンクラームから、バス停からバス停へ、って感じで行けるんです。
※注意:実は間違いです・・・理由は後述(^^)
さて、バス停どこかな・・・?
おや、あのへんらしいぞ。
バス停ありました。
目指すは64番バス。これが、ワット・パクナムへ私を運んでくれるはず。
20分間隔の運転だから、最悪でも20分待てば来るはずであるが・・
運のいいことに、すぐにやってきました。
きれいな車内。そしてエアコン効いてる、涼しい(^^)
おばちゃんが来て、「どこに行く?」みたいに言うので、グーグルマップ指して買ったきっぷ。
昨日、はじめてタイでバスに乗ったけど、乗り方覚えちゃうと、タクシーなんか乗る気にならない。
10~20バーツ(40~80円)そこそこで、いろんなところに行けるから、乗り間違えたって怖くない。
なんか、とても自由度が広がった気がして、いい気分のバス旅。
ちなみに、最前部にいるおばちゃんが車掌さん。
おばちゃんのもってる、ドラえもんのカンが可愛いw
しかし、機能的にできてて、お客からもらう小銭入れであり、チケット入れでもあり、チケットのカッターの役目もします。
楽しいバス旅。そして、気持ちよく効いているクーラー。
うとうとして、グーグルマップ見ると、もう、ワット・パクナム付近。
あわてて、「降ります・・じゃない、ゲットオフ!ゲットオフ!」
と言っても、誰も知らん顔・・・
降りることができない・・
バスは、ワット・パクナムをとっくに通り過ぎている。
そのうち、誰かが降車ブザーを押して降りて行った・・
降車ブザーを押さないと止まらないのか。
そんな、超当たり前のことに呆然としつつ、バスを降ります。
そして、発車していくバスを見送ります(^^)
バスの乗り方は覚えたけど、降り方はマスターしてなかったな。
昨日は、ほかの客が降りたついでに便乗して降りたという事実を見過ごしてました(^^)
場所を間違えた「ワット・パクナム」・・・
ところで、私の「迷走劇」は、これで終わりませんでした。
大汗をかきながらやっとのことで戻ってきた、「ワット・パクナム」の入り口。
この時点で、私は、この場所が「ワット・パクナム」だと信じて、1㎜も疑ってません。
だって、グーグルマップにそう書いてある。
でも、なんか様子がおかしいんだよなぁ・・・
あの人気を誇る「ワットパクナム」に、元日なのに人が一人もいないなんておかしい。
ほんらい、これが目に飛び込んでこなくてはならないのに・・
でも、施設という施設が閉まってるし・・
工事中なのかな・・なんて思いながら、門を出ました。
おそろしいことに、このあと、日本に帰るまで、自分が場所を間違えていることにまったく気づかず。
たまたま、同じ時期にバンコクを旅していたツイッターのフォロワーさんがいて、「ワットパクナムに行ってきた!」なんてツイートしてたので、あらためて場所を確認すると・・
こんな、マヌケな話はない・・場所を間違えてました(^^)
ていうか、「ワットパクナム」って、2つあるじゃん。
そりゃないだろ・・・まいった・・
私が間違えて来たこの場所も「ワットパクナム」と呼ばれ、そして、誰が貼ったのか知らないけど、さっきのアートな天井画がアップされてる・・
そりゃ間違うよ、ふつう(^^)
ひとり旅って、こういう迷走も、後になると楽しい思い出に変わるから笑えるんだよな。
まったく、バスの降り方は知らない、地球の歩き方に載るほどの有名寺院の場所を間違える。
私は、何度旅に出ても、旅初心者の気分を味わえそうです(^^)
この、「偽」というか「第二・ワット・パクナム」の門を出ると、スクールゾーンが広がってました。