目を覚ましてカーテンを開けると、雨が降っています。目の前にあるモスクの屋根が濡れています。
今日は、旅の最後の日。
夕方のフライトまで、思う存分、モスクワの街を歩き回りましょう。
ホテル近くのレストランで朝食
フロントでパスポートを返してもらい、折り畳み傘をもって外に出ます。
雨はしとしと降ってますが、風がないので、むしろ冷気が心地よいです。
ホテルの近くに、こんなレストランがありました。
相変わらずメニューを見てもわかりません。
たぶんこれがセットメニューだろうと、指さして注文。
セットの中身を選択できるようでしたが、適当にOK、OKを繰り返していたら、出てきたのがこれ。
でも、かなりおいしいです。
レストランの中の様子。なんか、女性がとても美しいです。
雨に濡れた赤の広場
レストランから数分で赤の広場に出ました。
まだ、朝7時半と早いため、人がほとんどいません。
「赤の」とは中央という意味で、特に色を示しているわけではないとのことですが、さすがに広い。
モスクワは、私の旅の人生で、もっとも遠い場所です。
端から端まで、かみしめるようにゆっくり歩きます。
すると、兵役中と思われる兵隊たちの集団に出くわしました。
今となってはいい思い出ですが、ロシア号初日のハプニングには参りました(^-^)
女性にも徴兵制があるんですね。
いったんホテルに戻り、チェックアウト手続き。
そしてスーツケースを預け、身軽になって、また歩き出しました。幸い、雨はあがったようです。
ホテルを出たとたんに、警官から職質を受けました。
ロシア号の中で1回ありましたが、街中でははじめて。
一瞬緊張しましたが、パスポートをみせると、ビザの日付やらなにやら指で細かくチェックし、物足りなさそうに?返してくれました。
少しでも瑕疵があったら、賄賂でもとるつもりでしょうか?
気を取り直して、モスクワ川にかかる橋を渡って、レーピン広場のある場所にも行ってみました。
しかし、橋の欄干が低い! 私の腰の高さくらいしかありません。
寄りかかったら、落ちてしまいそうです。
クレムリン宮殿周辺の散歩
川の反対側から、クレムリン宮殿を眺めました。
宮殿の中に入るか否か、直前まで悩んでましたが、入場料が5,000円近くするので割愛。
モスクワまで来て、クレムリンに入らないのか、と驚く方もいるでしょうが、これは価値観の違い。
私は、ロシア人の日常生活風景を観察している方が楽しいです。
おっ、警官も仕事してます。今日は月曜日です。
小学生の課外授業でしょうか?
雨上がりの平和な光景です。
マックを見つけました。
149.5ルーブル。約600円。日本より安いです。
クレムリンのとなり、グム百貨店の本店の中を散歩。
おしゃれな女性がいっぱいいました。
ホテル・ロシアのおじさんにシェレメツボ空港まで送ってもらう
今夜のフライトは19:55。
国際空港まで、ラッシュ時は2時間みた方がよいというので、16時にホテルに戻りました。
そして、荷物を受取り、ハイヤーを頼もうとしたら、全車出払っていて2時間以上待つ必要があるとのこと。
いや、参った!
そんなに待ったら飛行機に乗り遅れてしまう(T_T)
呆然としている私を見て同情してくれたのか、カウンターの中にいた小太りなおじさんが、ついてこいとばかりに手招き。
なんと、おじさんのマイカーで送ってくれることになりました。
もう、感謝感激です((+_+))
6速ミッションのワーゲンゴルフでした。
おじさんは、高速道路を猛スピードで、私をシェレメツボ国際空港まで運んでくれました。
車から降りるとき、私は何回スパシーボ(ありがとう)を繰り返したかわかりません。
最後の最後まで、親切にされた旅行でした。
次回、ロシアに来ることがあれば、この空港が再会の場所になるでしょう。
私は、この旅が色あせないように、一生懸命風景を目に焼き付けました。
アエロフロート航空で帰国
成田行きの飛行機はアエロフロート航空。
11日もかけてたどり着いたモスクワから、たった9時間で日本についてしまうなんて、信じられません。
私の隣席は空席。
ビジネス並みの空間を占領して、今回の旅を回想します。
旅って、ほんとにかけがえのない、いいもんですね(*^^)v
翌朝の10時に成田空港に到着。
アエロフロート航空のパイロットは着陸がうまい、と聞いてましたが、ほんとに寸分の感触もない、なめらかなランディングでした。
他のパッセンジャーも、「え、降りたの?」とあれっという顔をしています。
旅の最後に、素晴らしい経験をさせてもらいました。
明日は12日ぶりの出勤。
でも、なんだか、ビジネスも景色が違って見えそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。