サウジのお婆さんとカフェで語らうジェッダ旧市街【サウジアラビア旅行記#7】

サウジアラビア入国から18時間。まださほど観光していないのに、

  • 目の前で白タク運転手が警察に捕まる国際空港
  • ホテルロビーを埋め尽くす巡礼者
  • 夜遅くまで遊んでる幼児 (もちろん家族同伴ではあるがw)
  • 無人の紅海沿岸テーマパーク

と、不思議かつ初体験的な光景が目に焼き付き、高温多湿という外部環境もあいまって、ホテルに戻り2時間ほどまどろみました^ ^

そして、夢をみる・・・

今夜は、ジェッダのスークを歩いて、明日はメディナへ日帰り移動。

まだ行動してないのに、なぜか情景がかなり具体的に脳裏に浮かんで消えた。

このサウジアラビア旅は、積年の思い。

かなり以前から予習してたので、デジャブが夢として現れたんだろうか(^ ^)

夕暮れのジェッダ旧市街

たった2時間の昼寝でも、東京から12,000km以上飛んできてまだ1日も経ってないので、疲労が和らぐ実感。

そして、16時過ぎ、早朝に続いてジェッダ旧市街へ向かいます。

さて、夕暮れ以降のジェッダ旧市街はどんな姿を見せてくれるだろうか。

やはり、ツアー観光客らしき集団がいる。

当たり前です。世界遺産ですから。

この立派なゲートは旧市街アルバラドにおいて、最後にもうけられた門。

人口340万人の大都市の沿岸を歩いているとは思えなかった午前中。

夕方になって、気温は37度と高止まりしているものの、太陽が低くなったのでいくぶん涼しさを感じます。

夕方になっても、人が少ないのは相変わらず。

夜にならないとダメみたい。

でも、いいなあこの雰囲気。アラブの街を歩いてるって感じがたまりません。

観光地らしくカートに声をかけられます。

ためしに値段を聞いてみると50リアル(1990円)。高すぎますw

ライトニングされる夜になると、また違った顔を見せるのかな・・・

などと考えながら写真を撮ってると、ひとりの老婆から声をかけられた。

撮ってはいけないものを撮ってしまったのかと、まず声をかけられたことにびっくり。

次に、かけられた言葉が日本語であることに驚き。

そのおばあさんは、自分は日本人で長くサウジアラビアに住んでいるが、ジェッダで日本人に会うのは本当に久しぶり。

少し会話ができないだろうか、お茶でもご馳走したい、とおっしゃる。

となりには、10代とおぼしき背の高いお孫さんもいた。

アルバラドのカフェでお婆さんと語らう

なんと読むのかわからないカフェ。

でも、Googleマップによると、アルバラドでは人気のあるカフェらしい。

感じの良さそうなお婆様であり、誠実そうなお孫さんだったので、サウジアラビアの人と話がしてみたくて、カフェの扉をくぐりました。

(これ、インドだったら絶対ついていかなかっただろうな・・ど偏見w)

感じのいいのはお婆様だけでなく、カフェも。

サウジアラビア、というよりアラブの文化をモチーフとした器具や陶器が並んでる、とても洒落たカフェです。

これ、お婆さんと一緒に入らなかったら、写真撮る勇気なかったなw

見事な陶器が並んでました。

ひと通り見学させていただいたところで、お茶は何にする?

銘柄などわからないので、冷たいアイスティを。

そして、旦那様がサウジアラビア人だというお婆様と30分ほど会話をさせていただいた。

日本語に堪能なのも当然で、このお婆さんは日本人。

 

私:日中は人が歩いてないですね。

婆:暑くて外に出ないんですよ。夕食もだいたい22時から23時ごろね。そして午前2時か3時ごろ寝るのが習慣よ(マジですか・・)

私:日本人を全然見かけません。

婆:ビザが解禁された 2019年に中国人や韓国人が結構来たけど、日本人は少なかったわね。

(↓奥にいる方がお婆さんです)

私:写真撮っていけないものとかあるんですか?

婆:(笑いながら手を振って)ないわよ、みんなスマホで撮ってるもの。でも、メディナに行くなら気を付けてね。一眼レフなんかを向けると、私設警察みたいなのが飛んでくるかもしれないわ。かつては、モスクの写真を撮るなんて御法度だったから、その名残ね。

私:最近の政情はどうなんですか?

婆:(カタールとの断交やイエメンとの政情不安は)子供のケンカよ。昔っから、やった、やられたの繰り返し(と、笑うw)

私:治安はどうなんですか?

婆:路上生活者ゼロ、所得税ゼロよ。基本的には豊かね。

私:物価はどうなんですか。

婆:最近高くなってるわ。特に石油。以前はガソリンなんか水よりも安かったのに、今は1リットル2.5リアル(約100円!)もする。みんなブーブー言ってるわ。

(リッター100円で高いかぁ・・・さすが産油国w)

私:女性もクルマ運転するんですか? F1GPが開催されてますね

婆:私、運転しないし知らないわよ (笑)女性の運転も認められたけど、男どもの運転は乱暴で怖くて運転なんかできないわ

 

(たしかに・・・うなずけるわw)

これは、お婆さんが私にご馳走してくれたサウジアラビアのスイーツ。

デーツという名前で、ナツメヤシの実をドライフルーツ風に甘くしたもの。

コーランでは「神の与えた食べ物」とされるらしい。

心していただきます・・・甘くて美味しかった(^ ^)

話好きらしいお婆さんとの会話は楽しく、あっという間に時間が過ぎていきます。

では、そろそろ出ましょうか。

このお婆さんとの出会いがなかったら、こんな素敵なカフェをゆっくり眺めることなどできなかっただろうな。

そして、お茶とデーツのお代を払ってくれるお婆さん。

うかつにも、カフェの名前を聞きそびれてしまいましたが、このアルバラドにあるカフェ。

お土産も売っているのでおすすめです。

お婆さんとお孫さんと「マンディ」の食事

冷房のしっかりと効いたカフェから外に出ると、ふたたび身体を包み込む湿気をともなった熱気。

このお婆さんもそうだけど、サウジの人は、よく全身を包んでいられると思う。

日本人の私は、汗をおさえるだけで大変・・・

「サウジアラビア人は汗かかないのよ。私は日本人だけど、もう慣れたわ」とお婆さん談。

「サウジアラビア料理は何か食べた?」と聞かれ、「まだ」と答えると、案内してくれるというので、この際お願いすることにしました。

まだ17時過ぎなので、がらんとした大衆食堂。

とにかく暑くてたまらない。まずは水分補給。

サウジに来てから、何本のペットボトルを空けたことだろう。

そして、お婆さんがオーダーしてくれた「マンディ」というサウジアラビア料理。

ほんとは、炊き込みご飯の「カブサ」を頼みたかったらしいんだけど、品切れとのこと。

いずれにしろ、ご飯の上に牛肉やチキンを乗せて食べる作法だけど、お肉をアルミホイルで蒸し焼きにするのがマンディらしい。

大量に盛られるライス。

お婆さん曰く、料理は大量に出すのがアラブ風おもてなし。お米はインド産。

このペーストの原材料は唐辛子。

こちらは、その原材料の唐辛子。

初めて食べるサウジアラビア料理。見た目は、とても美味しそう、ほんとに。

ただ、このペーストは、めちゃくちゃ辛かったw

牛肉のスープ。

美味しいから、いっしょうけんめいスプーンを動かしたけど、量があまりに多い。

4分の1ほどご飯を残してギブアップ。

これが、マンディという料理ですか。

サウジアラビアに来て、はじめて日常生活にふれた感触でした。

お婆さんとお孫さんと、夕暮れのジェッダ旧市街の散歩。

このお婆さんには、お孫さんが8人いるらしい。

サウジアラビアの平均的家族構成。

とても理知的な顔をしている、高校生というお孫さんから質問。

 

孫:日本に行ってみたいな・・

私:おすすめは京都。四季もあるから春や秋がおすすめ。でも観光客の数も半端でない(笑)

孫:雪を見たことない・・

私:(スマホで大雪の様子を見せると)ワオ!

孫:日本の生活は?

私:ひと言でいえば、規則正しい(笑)

まじめな国民性なので、決められたルールを守って生きてるって感じ。

新しいことに挑戦したり、自分でなにもかも成し遂げたいという人には窮屈に感じるかも。

(となりでお婆さんはクスクスと笑いながらアラブ語に訳してます)

孫:日本人はサウジアラビア人のことをどう思ってるか?

私:(貿易関係の前提を抜きにして)他国に対して、常に堂々としているところがうらやましい。

自国を誇れる信念がある国民というのは、今の時代とても少ない。

サウジアラビアはその数少ない国のひとつだと思う。

これは私の本心。(うまく伝わったかな・・)

なんか、ほんの1時間半前にあったばかりなのに、旧知のように感じるサウジアラビアのお婆さんとお孫さんにさようなら。

これから開くスークに買い物をしに行くらしい。

私は、日没の紅海を見るためにふたたびUberを拾い、夜にはまたここに戻ってくるつもり。

思いがけずも、楽しい時間を過ごせたお婆さんとお孫さんと握手。

不思議で親切なお婆さんだったな・・・

「シュクラン(ありがとう)」と何回も繰り返して、お別れです。

ふたたびひとりに戻りました。

夜が長い街というのはいい。

現在18時だけど、あと6時間以上も楽しめます。

今回の5泊8日サウジアラビア&オマーン弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです