しかし、長かった。
当初は半年くらいでかたがつくと思ってたこの感染症。
なんと、もう3年が経とうとしているのに、まだくすぶっている。
でも、この感染症の関係諸官の方々の努力のおかげで、ようやく「この日」がやってきた。
「この日」とは、海外に渡航し、帰国しようとしたときに、隔離されるリスクが限りなく小さくなった日。
簡単に言えば、帰ってこれなくなるリスクが極小化された日。
そうです。日本入国の水際措置が緩和された2022年10月11日のことを指します。
奇跡の日本入国の水際措置緩和
2022年9月26日に、内閣官房や外務省から発表されたこの水際緩和措置を要約すると、
- 新型コロナウイルスへの感染が疑われる症状がある帰国者・入国者を除き、入国時検査を行わない。
- ただし、3回以上のワクチンの接種証明書又は出国前 72 時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかが必要。
上の1と2はAND条件なので、言い換えれば、「検疫時に熱などがなく、3回以上のワクチン接種証明書があれば、検査を受けずに日本に帰国できる」というもの。
これを待ってたんですよ!
PCR検査を受けた場合、無症状であっても「陽性」と判定される場合がある。
だから、帰国時に検査を受けるという条件は、多大なリスクがあった。
「陽性」と判定されれば、14日間の隔離。会社はクビになります。
それが、ワクチン接種証明だけでフリーパスですよ。
これを奇跡と言わずして何と呼ぶのか。
2022年10月11日は、海外弾丸渡航再開記念日として、祝日にしてもらいたいくらいです(^^)
厳密にいえば、海外渡航中に感染し、熱でも出れば空港の検疫で引っかかる可能性は残されています。
しかし、私の旅のスタイルは週末弾丸。
数日間の渡航中、少しでも体調変化を感じたのなら、即予定を変更して帰国すればいいんです。
デジタル庁の大ヒット!「Visit Japan Web」
そして、その水際緩和措置にブーストをかけてくれたのが「Visit Japan Web」。
これは、デジタル庁のサービスで、同庁のWEBサイトで、「パスポート情報」「顔写真」「ワクチン接種証明書」「渡航先」「税関申告」などを入力すれば、上記のようにステータスが「審査完了」となり、QRコードが発行されます。
このQRコードを見せるだけで、「帰国時の空港チェックイン」と「日本入国の際の検疫」がクリアされます。
さすがのデジタル庁、素晴らしい仕事ですね(^^)
ちなみに、登録は至極簡単ですが、不安な方は、youtubeで検索すれば、登録方法はいくらでもでてきます。
さて、どこへ行こうか?
さて、帰ってこれなくなるリスクがほぼなくなったところで、あとクリアすべき問題が3点ほどあります。
そもそも行ける国はどこなのか?
ひとつ目がこれ。
そもそも、渡航先が感染症危険情報および危険情報において、レベルをクリアしているか。
ちなみに、コロナが広がった直後の2020年5月ではこんな感じでした↓
※外務省「海外安全ホームページ」より
航空会社関係者が泣きたくなるような地図ですね。
それが2022年12月では↓
※外務省「海外安全ホームページ」より
地球上すべての国が「レベル1」にまで下がりました。よかった、よかった。
それと、忘れてはならないのは、紛争などの危険情報。
※外務省「海外安全ホームページ」より(2022年12月現在)
この3年間で、かなり塗りかわった。
ウクライナは「退避勧告」。ロシアとベラルーシは「渡航中止勧告」へ。
ミャンマー、ペルー、ベネズエラにも「不要不急の渡航中止」勧告が出てしまっています。
香港も形のうえでは白だけど、もう完全に中国共産党。
色が薄くなった場所は、スリランカとアルジェリアくらいだろうか。
旅人としては、この地図が、真っ白にならないかな、切に願っています。
渡航国の入国制限や行動制限は?
いくら、感染症レベル的に渡航が許されても、当該国での入国時や行動に制限があっては、弾丸トラベラーの私は身動きできなくなります。
ざっと、調べたところでは、2022年12月現在、行動制限などをくらいそうなのは中国、インドネシア、ネパール、西アフリカの諸国など。
ほとんどの国で、自由な行動ができそうです。
ただし、国によっては、入国にビザが必要であったり、屋内でのマスク着用が法律で義務付けられていたりするので、そのあたりは要調査ですね。
フライトの就航状況は? プライスは?
この感染症の3年間。
もっとも打撃を受けた業界のひとつが航空会社でしょう。
とくに、国際便は完全に乗客が蒸発してしまったわけですから、大変なことです。
これは、2020年7月に乗った羽田⇒伊丹のANA便。
あまりの乗客の少なさに悲しくなりました・・
というわけで、航空会社各社は便数を減らしています。
コロナ前のように、ちょっと気が向いたら、「羽田から深夜便で旅立とうか」というわけにはいきません。
どうも、深夜便を中心に減らされているようです。
そして、昨今の燃料高と円安の影響が、プライスにもろに跳ね返ってます。
私が、コロナ明けに真っ先に乗りたいと思ってたターキッシュエアラインズ。
一瞬、ビジネスクラスの値段かと思いました(^^)/
こりゃ、しばらくはLCCが就航している国に渡航したほうが賢そうですね。
ところで、ターキッシュのイスタンブール行きは、いつから成田から羽田になったんだ?
韓国への週末弾丸渡航にチャレンジ!
いままで、づらづらと書いてきましたが、いろんな諸条件を調べたり、フライトチケットを確認したり、各国の現地の様子を調査したり。
総合的に考えて、韓国への渡航が、コロナ明けのウオーミングアップにはベストと判断。
12月中旬の週末に、文字通り弾丸で渡航することを決意しました。
2年11カ月ぶりの海外弾丸渡航です。
フライトをポチるときは、指が震えましたね(^^)
韓国渡航で準備するもの
韓国は、感染症の影響で、観光であってもビザを必要としてきました。
ところが、2022年8月からビザなしでの入国が可能となり、現在も続いています。
しかし、韓国への渡航には、「K-ETA」という電子渡航認証システムへの登録が必須です。
アメリカの「ESTA」みたいなものですかね。
登録は簡単ですが、言語が韓国語か英語。
しかしこれはchromeで入力すれば日本語になります。
当たり前ですが、氏名やパスポート番号など、一文字でも違ったら入国できません。
滞在先ホテルの住所入力が求められるので、先にホテルの予約が必要。
住所の入力は、Googleマップで郵便番号を表示させ入力すればok。
これも、不安な方は、youtubeにいっぱい登録方法の動画がアップされています。
そして、お次は「QCODE」。
これは、韓国入国時の検疫。
向こうに着いてから、検疫申告書に記入してもokらしいんですが、これを登録しておけば、QRコードを見せるだけで通過できるそうなので、やっておきました。
これも、登録に不安な方はyoutubeが助けてくれます。
さて、もう一度おさらいしましょう。
- 行動制限等がなく、LCCが多数就航している韓国が、週末弾丸のリハビリにはベスト。
- 「Visit Japan Web」への登録で、帰国難民者になるリスクは極小化。
- 韓国への渡航には「K-ETA」が必要。「QCODE」もあればなおよし。
これだけで、準備は万全。もう、異国の地が見えてきました。
机の奥にひそんでいた韓国ウオン紙幣を引きずり出して、神妙な気持ちになります。
初めて一人で海外へ旅立った時を思い出す。
ビザの登録はこれでいいのだろうか?
挨拶の言葉ぐらい覚えないと。
向こうの季節はどんな服装?
変換アダプターはこれでいいのかな?
2年11カ月ぶりの異国への旅。
孤独感と緊張感があるから人生は楽しい。
このテンションをくれた神様に感謝したい。