【春秋航空 羽田 ⇒ 上海】中国渡航ノービザ解禁で週末弾丸開始

2022年の10月。コロナによる帰国時の水際措置が緩和され、約3年間がまんした国外への旅が可能となった。

時が経つのは早いもので、それからすでに2年余り。

私は憑かれたように、異国への旅に明け暮れた。

しかし、中国への旅だけが叶わなかった。

2020年のコロナ感染拡大をうけ、日本人渡航者にはビザが必要となったからである。

ならば、ビザを取得して旅すればいい、と短絡的に考えるが、話はそう簡単ではない。

実際、ビザの取得して渡航しようと試みたことがある。

ところが、申請サイトへアクセスすると、入力フォームに「会社の上司の氏名&連絡先」という欄があり断念・・・

さすがに、無関係の人の情報を中国共産党に渡すわけにはいかない。

そしてコロナが収束し、アジア諸国などが次々とビザ免除対象国となっても、折悪く日中関係冷え込みによって、なかなかビザが免除されない。

トランジットで歩いてみるか、などと考えたこともあったけど、「待てば海路の日和あり」で、ようやく中国へのノービザ渡航が解禁された。

発表は2024年11月22日。ビザ免除の時期は、2024年11月30日から2025年末まで。

私は、11月23日の夜、さっそく週末の上海往復便のフライトをポチりました^ ^

12月の週末弾丸・深夜の羽田空港第3ターミナル

深夜の羽田空港こそ旅立ちの序章だ。

ていうか、そんな旅立ちしかできない、それもサラリーマントラベラーの美学(^ ^)

ノービザ解禁が発表されたのが11/22の金曜日。

私は、その週末、むさぼるようにフライトを検索したけど、思いのほか安い。

とくに上海往復便に格安物が揃ってたので、ビザ免除開始の12月の1週目の週末に狙いを定めて、次のフライトをGET。

  航空会社 便名 フライト
往き(12/7土) 春秋航空 9C8516 羽田2:00 ⇒ 上海浦東4:30
帰り(12/8日) 春秋航空 9C8515 上海浦東21:10 ⇒ 羽田0:45

LCCの春秋航空の利用は初めてだけど、このフライトが27,680円。

航空券インフレの波は、まだ中国には及んでなさそうだったので、とても安心した。

まもなく日付の変わる春秋航空のNカウンターには、中国人の短い列ができてました。

春秋航空。

春秋とは、紀元前7世紀ごろの群雄割拠時代からとってるんだろうけど、いい名前だな。

明朝体の文字がカッコ良すぎる。

そして、久しぶりに見る上海・浦東の文字。

中国への旅立ちは、隣国への旅なのに、なぜか地球半周くらい遠くに行く感じがする。

大陸への旅立ちだから?

あるいは似てるのに似てない国への旅だから?

チェックイン完了。そして窓際もGET。

手荷物は7キロまでだけど、週末弾丸なら十分です。

そして、まだノービザとなって1週間。

念のため確認すると、たしかにノービザ。そして懐かしい入国カードをくれました。

では、5年半ぶりとなる大陸中国へ参りましょう。

春秋航空 羽田⇒上海浦東のフライト

深夜の羽田空港は、世界中のハブ空港と違って、人が少ない。

それがかえって旅情を誘う。

中国と聞くと、日本人の多くは、それほど好意的なイメージを抱かないのではないかと思う。

私は、今まで何度も言っている通り、旅のスタンスは政教分離で、その国の政治、宗教、文化、信条などが、標準的日本人において受け入れ難い土地であっても、旅人としてたずねてみたい。

それが許される数少ない民族が、日本人ではないかとも思ってるけど、旅人としては、むしろ、そんな国ほどたずねてみたい。

ただの好奇心バカと言われるかもしれないけど、言われてもいい。

だから北朝鮮なんかも訪れてみたいけど、今はダメだ^ ^

万一、渡航中に情勢が変わって拘束されたら、家族や会社に迷惑がかかる。

話がいきなり幼稚になるけど、かつて、松本零士の銀河鉄道999に「エルアラメイン」という駅があった。

その星には、生命体を検知すると抹殺するサイボーグがうごめいている。

そんな、人間にとって敵対すべき星でも、列車が停車する以上、降りてみたくなってしまうのが旅人。

べつに、上海を「エルアラメイン」などというつもりはないが、最後に中国を訪れたのは新疆ウイグルを歩いた2019年の5月。

あれからもう5年半。

コロナという時空を越えて、中国はどんなふうに変わっているだろうか。

 

だから、上海のフライトボードを眺めれば眺めるほど、やっぱり感無量だ。

12月の上海の天気は晴れ、気温も上々。

さて、ボーディングがはじまります。

初搭乗の春秋航空に胸も高鳴る。

ノービザからまだ1週間。日本人の姿は、ほぼ見かけない機内。

東アジアの文化はステキだよね。

定刻通りに機体は滑走路へ。隣には午前2:20発の香港エクスプレス。

こんな深夜でも、機体に向かって手を振ってくれるグランドハンドリングのみなさん。

舞い上がった春秋航空機。

少し霧がかかってボケてるけど、東京の夜景も捨てたもんじゃない。

もう、土曜日だけど、要するに金曜の夜。

つい数時間前まで仕事をこなしていた身としては、疲労はピーク。

あっさり、眠りに落ちました。

 

アナウンスで気がつくと、機はもう着陸体制。

そして、上海・浦東国際空港に着陸です。

午前4時半の上海は、まだ未明でした。

そして、暖房が効きすぎていた機内から、一歩外に出ると、凍てつくような空気。

その寒い滑走路を、連絡バスへ急ぎます。

さて、5年半ぶりの中国。

なにも予習してこなかったけど、イミグレは、ふつうに入国カードを出すだけでいいのかな。

それとも、事前にマシンで指紋登録する必要ある?

誰もやってなかったので、そのまま外国人用の列に並びました。

さすがに、ノービザからまだ1週間なのでちょっと緊張したけど、イミグレで指紋登録して、あっさり入国です。

同じ漢字文化でも、台湾とは空気が違う。

見える景色はそんなに変わらないはずなのに、こちらが構えてるから^ ^

とにかく上海に着きました。

2024年の旅は、11月の台湾・馬祖列島を最後にもうないだろうと思ってたけど、ありました。

旅は、一寸先はわからない。

ところで、今回の週末弾丸の予定は、上海の、まだ行ったことがない水郷古鎮を歩いてみようと思ってますが、行く方法もまだ決めてない。

ていうか、調べてきてない。

いちおう、ホテルは「西糖古鎮」というところに確保してあるけど、上海のメトロやバス路線、そしてそれの乗り方などはノーマーク。

キャッシュレスがかなり進んだと聞いてるけど、アリペイとかWiiチャットペイを使いこなせないと、交通機関乗れなかったりして(^ ^)

そんな5年半ぶりの中国の変化を楽しむのが今回の旅の目的。

とりあえず、目の前のファミマでは現金が使えました。

寝不足の身体に、甘い菓子パンとコーヒー牛乳が本当に美味しかった。