【レバノン】2日目(その2)  世界遺産 バールベック遺跡に到着

ツアー一行は、バールベックに向かって、ラストスパートです。

物々しいベカー高原を北へ

ブラジル人から、さっきのパン屋さんで買ったらしいクッキーをご馳走になります。

クルマは、ベカー高原を北上しています。右手に見えるのは、アンチレバノン山脈。その向こうはシリアです。

建設中のモスク。

思わず撮ってしまいましたが、チェックポイントでした。

特に何も検査されませんでしたが、これからチェックポイントが続き、それに伴い警察の姿も多くなるので、物々しくなります。

  

輸送中のトラック。

 

この向こうには空軍基地があるそうです。危険なエリアに踏み入れているという実感が。

交差点には、必ず警官の姿が。

でも、なんだか、アラブ諸国を旅している気分になってきました。

  

バールベックが近づいたようです。

 

遺跡の石切り場?

バールベック遺跡に着いたのかと思ったら、その少し前でクルマが止まりました。

ガイドさんの説明によると、遺跡を造るための石を、ここから切り出した、いわば石切り場だそうです。

エジプト・アスワンの「切りかけのオベリスク」のようですね。

たしかに、今にも運び出そうとされている支柱が。

遠く、バールベック遺跡が見えました。もう、ほんとに目と鼻の先です。

この石切り場も、当初の予定には入っておらず、ガイドさんが「アンジャル」にいけなくなってしまった代わりに、寄ったみたいです。

  

ここは、なんという場所なんだろう? グーグルマップに載ってない。

モスクも見えます。

  

さて、いよいよ、遺跡に近づきます。これはさっき見えたモスクだけど、この人は誰だ?

まったく読めない。

 

装甲車まで現れたところで、バールベック遺跡に到着です。

バールベック遺跡に到着

ようやくバールベックに到着です。午前11時です。ホテルを出て3時間のドライブでした。

ここは、遺跡に通じる道。バールベックの町中に遺跡があるみたいです。

一行と一緒に、遺跡の入り口へ。

古ぼけたワーゲンとともに遺跡が登場。この右側の遺跡は、遺跡の外にある神殿「ヴィーナス神殿」です。

どこからともなく、人相の悪そうな物売りも登場。やっぱり治安悪いのかな。

 

町に囲まれたヴィーナス神殿

地図で見て、予備知識はありましたが、ヴィーナス神殿は、本当に外側にあるんですね。

しかし、壮大な神殿です。当時は、ここ一帯が神殿エリアだったのでしょう。

 

神殿の支柱のすき間から見える、バールベックの町。

当時は、こんな感じだったんですね。

まだ、本格的に遺跡の中に入ってませんが、これだけでもスケールの大きさを感じます。

町の中に、そのまま遺跡があるなんて、ギリシアのアテネみたいです。

これが、ベカー高原の中心バールベックの町ですか。

なかなか来る機会のない町。来れたことだけでも嬉しいです。

中東三大遺跡のひとつバールベック遺跡

さて、いよいよ、本家本元の遺跡の中に入ります。

運転手さんがチケットを買います。チケット代は、ツアー代に含まれてます。

とはいっても、10,000LP(700円)ですけどね。

壮大な世界遺産にしては、安いんじゃない?

ここで、運転手とガイドさんがバトンタッチ。専属のガイドさんのようです。

  

あれが神殿の入り口ですね。

第一印象。壁の切れ目から垂れている草を目にして、「嘆きの壁」を思い出しました。

  

「嘆きの壁」はローマ帝国が滅ぼした跡ですが、こちらはローマが基礎から組み立てました。

 

この、世界でも有数のローマ神殿跡は、もともとは、3,000年も前にフェニキア人によって築かれた聖地だったとのこと。

それが、1世紀にローマ帝国に征服され、このような神殿を造るに至ったらしい。

したがって、今見ている正門は、2,000年の歴史があることになります。

バールベックの名前は、フェニキアの豊穣の神バールからきたもの。

そして、この神殿は、天地を創造する最高神ジュピター、酒神バッカス、女神ヴィーナスを祀る3つの神殿で構成されています。

ジュピター神殿の支柱

この正面の支柱は、エジプトからんだ花崗岩。

そして、この正門が、ジュピター神殿の入り口にあたります。

  

ガイドさんの説明を聞きながら、神殿への階段を上がります。

この階段は、さすがに後付ですが、元の幅は45mもあったとのこと。こうなると、造るだけでなく、設計するほうも相当優秀だったんですね。

  

階段の途中から、ヴィーナス神殿のほうを見ると、町まで見下ろすことができます。

 

六角形の前庭

階段を上り終わって、振り返った景色。

ここは、ジュピター神殿の大庭園につづく六角形の前庭。

  

正六角形だそうです。たしかに面影があります。

  

ね、六角形という感じがしますよね。六角形は、フェニキアの伝統らしい。

広大な大庭園

そして、前庭を過ぎると、広大な大庭園が。

 

長さ150m、幅110mにおよぶ大庭園です。

大庭園から、レンズを望遠にして、バッカス神殿をキャッチ。

 

それにしても、ウワサどおり保存状態がいい。

2,000年も前の遺跡ですよ。

しかも、誰でも触りたい放題。こんな世界遺産も珍しい。

とにかく広い大庭園。

 

そして、抜けるような青空。来てよかった・・・

この庭園の見学だけで、1時間くらいかかりそう。ほんと大げさでなく。

 

大庭園のすみからすみまで、歴史をかみしめるように、ゆっくり歩きます。

  

これは水槽かな。

これも、水槽ですね。この大庭園は生贄の儀式が行われていたそうですから、犠牲を清める水槽です。

 

大庭園のスケールの大きさに感動(笑)

大庭園から、一段高いジュピター神殿のふもとまで登りました。

私の背後には、有名なジュピター神殿の6本の列柱がそびえたっているんですが、すぐに見てしまうのはもったいない(笑)

生贄の祭壇を見下ろしながら、2,000年の歳月を感じとります。

吹き抜けていく風が気持ちいい。

とにかく、背後の列柱が目に入らないように、横を見ます(笑)

これだけの遺跡、すべてを一気に目に留めてしまうのは、あまりにももったいない。

 

いやあ、このスケールすごい!  感動です!(^^)!

世界有数の巨大なローマ神殿の名は、ダテじゃないですね。

危険な場所らしいけど、この中に入ってしまえば大丈夫? ほんと来てよかった・・

目を凝らすと、神殿の向こうにはバールベックの町並みが。

その向こうの山を越えるとシリアです。

バールベック遺跡は、ヨルダンのペトラ遺跡、シリアのパルミラ遺跡と並んで、中東の三大遺跡のひとつ。

世界でも名だたるローマ帝国時代の遺跡で世界遺産にも指定されているのに、本邦外務省が危険なエリアとしているのは、やっぱり寂しいですね。

シリアの内戦が一刻も早く収束し、中東の遺跡をふつうに楽しめる日が来ることを願ってやみません。

さて、では、いよいよ、ジュピター神殿の6本の列柱のふもとに参りますか。

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