「世界一狭い世界遺産・宇治上神社」にすっかり堪能し、本日最後の訪問地「興聖寺」に向かいます。
今日は、なんだかんだで山科の「毘沙門堂」からはじまって、醍醐の「勧修寺」「隋心院」「醍醐寺」、宇治の「平等院」「宇治上神社」と回ったので、大いに満足。
当初の予定では、伏見にも足を伸ばそうなんて考えてましたが、そもそも時間的に無理でした。
「宇治上神社」に、存外に時間を取ってしまったので、ただいま16:20。
「興聖寺」の閉館は17時のはずです。宇治川沿いの道を「興聖寺」に向かって急ぎます。
ちなみに「興聖寺」とは、京都・宇治の紅葉の名所の一つで、「宇治十二景」のひとつにもなっています。
鎌倉初期に道元禅師が深草に創建した道場であり、宇治川のほとりにひっそりと鎮座する古寺です。
「宇治上神社」から「興聖寺」へ
こういうお店で「宇治茶」を飲んでみたい。
日没が近づき、めっきり人通りが減った宇治川沿いの道。
思いのほか早い、宇治川の流れ。
「興聖寺」参道の入り口に到着です。
長い参道を登ります。
そして、たどり着いた結果は、閉館でしたw
「興聖寺」夜間拝観までのつかの間のひととき
なんと17時閉館のつもりで訪れたら、16時半に閉館時刻が繰り上がっていたのでした。
同じようにとまどう参拝客。
そのまま帰るのも無念なので、入り口付近をウロウロしていたら、巫女さんが現れて「夜間拝観は17時半からですよ。」
なるほど、「興聖寺」はライトアップ拝観の時間があるのか。
であるならば、あと1時間あるけど、拝観しましょう。
私の持っているガイドブックには、「興聖寺」の夜間拝観については触れられてない。
でも、晩秋のこの時期、京都のお寺は、ライトアップされた夜間拝観が、一つの風物詩なんでしょうね。
16時半に間に合っていたら、そのまま見学して帰っていたでしょう。
「宇治上神社」の見学に時間を費やしたことが、思わぬ眼福になります。
とはいうものの、日も暮れて、寒くなってきました。
夜間拝観開始までの、あと40分が長い。
宇治川の西に太陽も沈みます。
風のない日でよかった。なんとか耐えられます。
ま、ウオークマンでも聴いて過ごしますか。ほんと、寒くなくてよかった。
ライトアップされた「琴坂」
夜間開門10分前です。
紅葉の名所「琴坂」を行ったり来たりして、時間をつぶしましょう。
京都のお寺というのは、この時期みんなこんな感じにお化粧するのでしょうか。
「宇治上神社」のような素朴さもいいけど、代々語り継がれる伝統もまたいい感じです。
すっかり、日も暮れました。
ライトアップされた鐘楼
ようやく開門です。
さすがに寒くなってきましたね。早く中に入りたい。
いきなり現れる鐘楼。
宇治十二景の一つに数えられる「興聖の晩鐘」ですが、紫色の光を浴びて、なんか不気味に浮かび上がってました(笑)
冷たい鴬張りの廊下を歩く
さて、中に入りましょう。
「興聖寺」は修行道場なんですよね。
言われてみれば、そんなふうに見えてきます。
ライトアップされた中庭。
足の裏が冷たいので、ひたすら順路に沿って進みます。
歩くたびに「きゅっ、きゅっ」となる様は風情があって好きですが、スリッパもって来ればよかった。
しかしながら、この音は、敵の侵入をいち早く察知するための仕掛け。
さすが、道場ですね。
大書院から眺める夜の庭園
縁側にはテーブルといすが置かれています。
昼の観賞なら、美しい庭を見ながら、お茶を楽しめるんでしょう。
紅葉も、まだ残してますね。
足の裏が冷えるので、ときどき畳の上に避難。
法堂にあった木魚。
一つだけ願いがかなうらしい。
早くコロナが治まって、自由に旅ができるように。
夜のお寺はそれなりに不気味です
さて、境内を歩くとしましょう。
夜の寺って、久しく訪れたことがないですが、けっこう不気味です(笑)
ほかに誰もいないので、なおさら怪しさを醸しだしています。
宝そんな中に浮かび上がる、物殿の「聖観音菩薩立像」。
『源氏物語』の「手習の杜」に祀られていたといわれることから、「手習観音」とも呼ばれています。
ますます幽玄さを増してきた「興聖寺」。
この紫色のカラーは何か意味があるんでしょうか。
こうして境内に立っていると、物音一つしません。
ほんとにお化けでも出てきそうな「興聖寺」の夜。
私が帰ろうとする頃、見学者がたくさん訪れてきました。
なるほど、6時過ぎになると参拝者が増えるんですね。
幽玄の美を感じた、夜の「興聖寺」でした。
京都旅2日目の夕食は京都駅の駅弁
すっかり日の落ちた宇治川に沿って、宇治駅へ急ぎます。
充実した、京都一人旅2日目でした。
JR奈良線で京都駅に戻ります。
今夜の夕食どうしようかな、なんて考えているうちに、京都の駅弁にしようと思いました。
京都駅は駅弁の宝庫。種類がありすぎて、目移りします。
だったら、ここは、人気ランキング1位の「にぎわい御膳」で。
京都ではなく、新大阪の駅弁のようですが。
駅弁をしっかりかかえて、ホテルへ。
仕入れてきた、「淡路屋」の「旅のにぎわい御膳」。
列車ではなく、ホテルの部屋で食べる駅弁も、またちょっとした雰囲気があります。
早朝から歩き通した2日目も無事に終了。さて、明日はどこを訪れようか。