さて、ジョグジャ2日目。時刻は昼過ぎ。
ジョグジャで世界的に有名なプランバナンとボロブドゥールは見てしまったので、あとは、人々の生活風景を眺めたり、路線バスに乗って、郊外の町を訪れたり・・・
しばらく思案した結果、パラントゥリティスというインド洋に面した町に行ってみようという気になりました。
町といっても、たぶん何もない。インド洋が見れればいいかな、そんな感じです。
パラントゥリティスまでは、バスで約1時間。
そのためには、ジョグジャ街外れのギワガンというバスターミナルに行く必要があります。
王宮の出口には、ベチャ乗りがたむろってますが、ギワガン・バスターミナルまで3キロくらい。
タクシーで行きましょう。
ジョグジャ ⇒ パラントゥリティス バスの旅
といいつつ、なかなかタクシーが拾えず一苦労。
ようやく捕まえたタクシーは、エアコンつきのメータータクシーで、とても快適。
「~歩き方」にあるとおり、初乗り6,000ルピアから、どんどんあがっていきます。
バスターミナルに着いたときは20,000ルピア(170円くらい)を少し超えてたと思います。
結構大きなバスターミナルです。ジョグジャから郊外に行く場合は、基本ここなんでしょうか。
パラントゥリティス?と聞くと、あっちだ、と言われ、一番端っこのプラットフォームでした。
たしかに、窓に「パラントゥリティス」とあります。
きれいなバスじゃないですか。よかった、よかった。
と、思ったら、中はボロボロ。当然エアコンもありません。
ドアも閉まりません。
バスは、私たった1人を乗せて、ドアを開けたまま出発です。
走ってるうちはいいんだけど、渋滞で止まると、車内はさすがに暑い。
扇子の出番です。
しかし慣れとはよく言ったもの。この危険を、楽しいと思えるようになってきました(^^)v
なるほど、バスターミナルから乗る人が全然いない理由がわかりました。
ターミナルを出てすぐに、繁華街があり、そこから大勢乗ってきました。
日本でも「・・車庫」とかいう終点があるけど、それと同じだね。
車内はほぼ満席に。
窓外には、田園風景が広がります。
インドネシアは、温暖な気候を利用して、三毛作だそうです。
だから、養分が吸い取られすぎて、米が細くなるとか?
いつの間にか、立つ人も出ていますが、席が満席というわけではないんです。
ドア付近にいたほうが涼しいから??
ジョグジャの街を出るまではモタモタしましたが、出てからはバスは快走し、1時間ちょっとでパラントゥリティスの町に入りました。
これは、町の入り口を流れる川。
ジョグジャから30キロあまり。一気にローカルな雰囲気です。
終点のバスターミナルに到着。
現在15時。海を見に行く前に、バスの時間を確認しておきます。
ところが、時刻表なんてものはなく、「大体5時頃」。こんな感じです。
ターミナルから海は見えませんが、インド洋の潮騒と、潮の香りが飛んできます。
お泳いじゃいけないんだね。
インド洋のうねる波
おお、海が見えました。インド洋です。
うねるような波です。
インド洋、久しぶりだな。
1999年のモルジブ以来、18年ぶり。
上空からだったら、2ヶ月前のスリランカで見たけどね。
ちなみに、今いる場所は、この辺り。
南極から運ばれてくる波の迫力。
肌を露出させることができないムスリムの方々は、ちょっと不便そう。
ちゃんとライフセーバーがいて、笛を鳴らしたりしてます。
たしかに、この波の高さは、油断すると危険。
海からの風もすごい。カメラをハンカチで包んで、バッグにしまいます。
何もない町だったけど、インド洋が見れてよかったかな。
さて、ずっと浜辺にいると、身体じゅう塩漬けになりそうなので、海の家に避難です。
コーラをオーダーすると、おばさんが「ナシ!ナシ!」と連呼。
なんかよくわかりませんが、「コールド!」と言っても通じないので、冷凍庫を指差して、氷をもらいます。
この辺の海の家では、冷えたコーラはないらしい。
「ナシ」って何のことなんだろう?まさか、日本のなし?
メニューにはNASIってのがあるね。
バスの車窓から眺めるジョグジャ
バスの時間が気になりはじめ、少し早めにターミナルへ。
お、よかった。ちょうど今着いたバスが、これからジョグジャに折り返すそう。
しかし、何だ。護送車みたいな雰囲気(^_^.)
中もボロボロ。もう慣れました。
わずかな滞在時間でしたが、パラントゥリティスの町にお別れ。
座ったのは、来たときと同じドアの横。
考えてみれば、ふつうに乗ってるぶんには平気だけど、眠っちまったら怖い、ということに気づいた。
振り落とされるよ、マジで・・
しかも、今朝、起きたの2時半ごろだった。睡魔に襲われます。
でも、バスの速度は遅い。時速30キロくらい?
後続のバイクや、バスに次々に抜かれます。
ベトナムでも見た、バイクの給油渋滞。
すごい壁画?
帰りは1時間以上かかって、ジョグジャのギワガン・バスターミナルに到着。
夕暮れの早いジョグジャ。もう、陽が傾きかけています。
タクシーを拾って、「マリオボロ」と言うと、「オーマイガッ!」みたいな顔。
たぶん渋滞ですごいんでしょう。
バスターミナルが、郊外にある理由がわかるような気がします。
マリオボロに近づくにつれ、その激しさは増していきます。
夕食も済ませてしまおうと、マリオボロ・モールで降ろしてもらいます。
土曜日の夕方。賑わうマリオボロ。
モールの1階にマックがあったので、今夜はマック。
夜のジョグジャカルタ駅
ホテルに戻って、シャワーを浴びて、洗濯をして、カメラの手入れ。
けっこう、塩でべたべたでした(笑)
そして、一息ついて、ジョグジャのトゥグ駅へ。
明日は、帰国する日ですが、午前中にソロという町を往復したいんだよね。
ソロというのは、ジョグジャから列車で1時間ちょっとのところの古都。
トゥグ駅は、ホテルから歩いて数分です。
駅とは、ちょっと離れたところに、チケットオフィスがありました。
さすが観光都市で、的確な英語で、チケットの買い方、時刻表など、きちんと教えてくれます。
それによると、ソロへは、けっこう本数が出ているようで、当日の予約が必要とのこと。
どのくらい前に来ればゲットできるかと聞くと、「1時間前ぐらいかな」との答え。
では、明日の朝、9:05発の列車に照準を絞ります。
チケットは、1時間前の8時頃に買いに来ればいいかな・・・
イスラム教国のスカイラウンジでウイスキーを楽しむ
さて、一仕事終えて、またホテルに戻ります。
今朝は2時半おき。眠いはずなんだけど、なんかお酒が飲みたくてしょうがない(*^_^*)
ホテルの屋上にある、スカイラウンジに顔を出してみました。
ライブコーナーなんかもある、けっこう本格的。
私は一人なので、隅っこのカウンターにぽつんと座ります。
とりあえず、ハイネケンを。いやあ、いい雰囲気だね(^^)v
ちょうど、駅を見下ろす位置なんだね。
次から次へと列車が入ってきます。なんか、活気があります。
ジョグジャですか・・ いい街だ・・
スコッチを何杯かいただきました。
こういうところで飲んでも安いから、つい飲みすぎちゃうね。
スマホで今日の出来事を確認すると、M1のカープ、今日はマツダスタジアムでの胴上げはならなかったみたい・・・
スタジアムに行ったファンは残念だったろうな・・
でも、これで、帰国後に、生でその瞬間を見れるかも・・