舞台は「銀河鉄道999」。
1970 年代後半に、一世を風靡した漫画である。
23世紀の世界。銀河系の各惑星は銀河鉄道で結ばれていた。
そして最も速い列車が、超特急「999」号。
地球からアンドロメダまで1年に1回の運転。
主人公「鉄郎」は、謎の美女メーテルとともに、機械の身体を手に入れるためにアンドロメダに旅立っていくというストーリーだ。
↑ 娘が描きました(*^_^*)
私は、この漫画に夢中になっていた。
ロマンがあって、心が熱くなる素晴らしい漫画だった。
ところで、この「999号」は、アンドロメダまでの道中いくつもの星に停車していく。
そこでの停車時間は、その星の自転の時間とされていた。
だから、数時間の場合もあれば、14日間の場合だってある。
鉄郎が「ねえ車掌さん。この列車いつまでこの星に停車してるの?」とたずねる声は、旅心地をかきたてる瞬間であり、いまでも耳に残っている。
コロナの関係で、1月初頭3連休の台湾一人旅を最後に、3か月以上旅立っていない。
気分的には、日本という星に3か月以上停車している心境だ。
ゴールデンウイークに旅に出ないのも、実に9年ぶりのことになる。
旅が好きだと人生の楽しみ方が広がる
ちまたでは、旅行系ブログのPVがかなり落ちているらしい。
旅の需要がないのだから当然とはいえるが、おかげさまで、私のブログは、そんなに気になるほどは落ちていない。
もともとPVが大してなかったというのもあるが、書いていたブログ内容が旅行記中心だったせいもあるだろう。
要するに、私のブログは、旅に出ようという方の実需を満たしているわけではなく、普段あまり読まれていないのだ。
旅のノウハウブログではなく、旅行記なのだから当たり前である。
でも逆に、旅行記であるがゆえに、全世界的に旅に出られないような事態であっても、旅に出た気になって、楽しんでいただける方々もいる。
私は、まさにそのような方向けにブログを書いているつもり。
実は私自身などは、まさにその代表で、世界一周などされた大先輩の方々のブログをむさぼるように拝見している。
そして、「世界一周をやった気」になっている。
勢い余って、自分のブログも、過去記事のリライトもかねて見返すようにしてみた。
するとこれが、実に精神衛生によい。
過去に撮った写真を見ると、その時の情景を鮮明に思い出すのである。
そのときの、自分の心の状態。暑さ、寒さ、雑踏のざわめき、風の匂いまでも。
過去に自分の目で見た情景を肴にした酒はまた格別だ。
よくぞ、サラリーマンをやりながら、40回も一人旅に出たものである。
自分をほめてやりたい。
この40回の一人旅は、まさに私の記憶財産だ。
ブログとは、そもそも日記である。
私も、旅の日記を記録したくてブログをはじめたのだ。
先日、YOUTUBEで「マコなり社長」がこうおっしゃっていた。
「執着が強すぎると、人は不幸になる。」 まさにそう思う。
私の場合、人生が「旅」そのものなので、「旅」に執着しているといえばいえるが、「旅」の楽しみ方は、旅に出るだけではない。
旅に出るもよし。
旅に出られないなら、過去の写真を眺めて楽しむもよし。
世界一周ブログを読んで、自分も世界一周している気分になるもよし。
地図を眺めて、旅の夢想計画を練るもよし。
旅を軸に考えれば、楽しむ方法はいくらでもあるのだ。
旅に出るだけが、旅ではない。
こう考えられる私は、本当にしあわせ者だと思う。
それに、このコロナ騒動のタイミング。
わが家は、神に護られてる。
二人の娘の受験が完了。
学校も決まって、その1ヵ月後に緊急事態宣言。
コロナ騒ぎが、あと2ヶ月早かったら、受験どころではなかっただろう。
こんな話を家族ですると、さらにしあわせを感じられる。