今回の上海週末旅。周荘と西塘の散策で、ほぼ目的は達成。
ていうか、おつりがくるほど素晴らしき上海の水郷古鎮だった。
これで終わらないのが上海の水郷で、まだ未踏破の古鎮がまだまだあるので楽しみがふくらんでしかたがないが、今日のところは余韻にひたりながら、夜の帰国便までぶらぶらするつもり。
キャッシュレスで入れなかった静安寺
早朝からシータンの路地を歩き回り、ホテルの部屋でのんびり休憩すると時は10時。
たまには、週末旅でもこんな時間の使い方があったっていいだろう。
チェックアウトするために、フロントに降りてみると、早朝の張りつめたような冷気がうそのように、柔らかい日差しが差し込んでいた。
そして、タクシーを呼んでもらって、メトロ17号線の駅へ。
ここで気がついたんだけど、昨日上海から来る時は、この17号線からバスで乗り継ぐことで、簡単に周荘へ行けた。
ところが、今朝、西塘から高徳アプリで都心へ戻る方法を探ってみると、なかなかうまいバス便がない。
それでタクシーを呼んでもらったんだけど、要するに、同じ上海郊外の水郷古鎮でも「周荘」は公共交通機関でアクセスできるけど、「西塘」は難しいということ。
こんな体験も、週末弾丸ならでは。
ガラ空きの17号線車内で、しっかりと体験をスマホにメモします。
そして、2号線、8号線と乗り継いで降り立った静安寺駅。
境内の前に立てば、黄金の瓦と背後のビルのアンバラランス感がすごい。
上海でブラブラ、といえば外灘や豫園なんだろうけど、豫園は行ったことあるし、外灘は夕方に行くつもり。
なので、初対面の静安寺を選んだんだけど、だいぶケバケバしく見えるけど、静安寺は上海において、それなりに歴史ある名刹。
建物自体は、何度も破壊され修復を繰り返したものだが、創建はなんと三国志の時代にさかのぼるらしい。
ところが、なんとしたことか、入場できない・・・
どうも、アリペイやウィチャットペイがないと入れないらしい。
たしかなことはわからなかったけど。
週末弾丸のおともに、台湾なら「悠遊カード」、香港なら「オクトパス」、韓国なら「ワウパス」をちゃんと備えてるけど、ノービザ解禁したばかりの中国に、その予習はしてこなかったな。
そもそも、日本人が、中国の二大決済アプリを利用できるのかどうかも調べてこなかった^ ^
ちなみに、ウィチャットペイ (We Chat Pay)は、日本人でも簡単に登録できます。
しかし、それを調べたのは帰国後のこと。
旅先で、アプリをインストールして、アカウント登録して・・・
なんて、面倒くさくて性に合わないww
というわけで、初めてきた静安寺は、眩しくなるような黄金の光を放つ境内の周りを一周するに終わりました。
27年ぶりに鑑賞 上海雑技団の「ERA時空の旅2」
前述のように、今回の上海週末旅の目的は、水郷古鎮の雰囲気に浸ること。
なので、翌日曜日の行動で少しく悩んでいると・・・
フライトが21時なので、その前に外灘で暮れなずむ摩天楼でも眺めて、などと考えていたら、ふと人生で初めて上海を訪れた時のことが脳裏に浮かび、そのとき鑑賞した上海雑技団の演技が思い出された。
このときの渡航は1997年。
会社の成績上位者にご褒美として贈られた研修旅行で、主に上海と蘇州にかけて、まだ発展途上であった中国の文化や交通網について実地で見学するというものだった。
そして、研修最終日に中国当局からのおもてなしという意味で「上海雑技団」の公演を鑑賞させてもらったという経緯。
私は予備知識すらなかったが、実際にその演技を目の当たりで見ると、それは形容のしようがないくらい見事だった。
家族や兄弟のように構成された少年と少女が、次から次へと演じる離れ業。
私はサーカスとか見たことがなかったので、中国にはこんなプレイヤーがいるんだと、ほんとに純粋に感動した。
素晴らしい技量に見惚れていると、引率の中国人から、実は本日の出演者は雑技団の3軍で、1軍の演技を見せられなくて申し訳ない、と告げられ、さらに驚いたものだった。
webで調べてみると、上海雑技団は、当たり前のように健在。
あれから27年たつ上海。
今回はどんな演技を見せてくれるのだろうと、期待を込めて1号線の上海馬戯城駅に向かいます。
27年たって、上海も世界の大都市に。
雑技団の演技も、ライトやスプレーを使ったり、華やかなものになっているらしい。
演技につけられたネーミングは「ERA時空の旅2」。
2があるということは、なにかがバージョンアップしたものということでしょう。
中に入ると、開演を待つ人たち。
ところで、チケットは日本にいる間に「KKday」アプリで買っておきました。
公演開始時間は14時、16時半、19時半。
そして、上演時間は60分と聞いて、フライト時刻と相談すると、14時一択。
A席という、一番よさそうなシートをおさえました。日本円換算で8,000円くらいだったかな。
そして、そのQRコードを見せて入ります。
おお、はじまる前から、期待させる雰囲気。
やっぱり中国文化は美しいよな。
写真撮影なんて御法度だろ、と思ってたら、みんな撮ってるし、警備員も黙認しているようでした。
なので、演技の邪魔にならないように、いくつか撮らせていただいています。
それにしても、27年前の鑑賞を思い出す、素晴らしいパフォーマンス。
プロジェクションマッピングが煌びやかな中、よくぞ、こんな演技に集中できるもの・・・
一番驚いたのがこれ。
なんと、この球体の中で、オートバイをぐるぐる運転しているんです。
最初は1台だけだったのが、次々と球の中に入っていき、最後は8台くらいになったかな。
よくぶつからないもの、すさまじいです(^ ^)
静安寺は入れなかったけど、上海雑技団のおかげで、心に残った12月の日曜日になりました。