整備新幹線が全国に張りめぐらされた今、「海に一番近い新幹線駅」とは、どこだかわかりますか?
私は、自分でグーグルマップで調べて、北陸新幹線の「糸魚川駅」だと思ってました。
ところが、「糸魚川駅」は4位。
- 1位:徳山駅(198m)
- 2位:三原駅(292m)
- 3位:小倉駅(314m)
- 4位:糸魚川駅(397m)
- 5位:木古内駅(465m)
どんな基準で測っているのかわかりませんが、こんな感じだそうです。
私は旅人なので、徳山や三原が海に近いのは知ってましたが、あれは海じゃなくて河口なんじゃないかな、と思ってましたが、公式?には上の通り。
長崎とか、長万部も近そうだから、そのうち順位代わるかな(^^)
さて、「えちごトキめき鉄道」の「親不知駅」の途中下車を楽しんだ私は、ランチと洒落こむために、その「日本で4番目に海に近い新幹線駅・糸魚川駅」にやってきました。
寿司割烹「志乃」で特上寿司をご馳走になる
糸魚川は海に近いだけあって、マップ上には寿司屋が並んでましたが、土曜日の昼、閉まってる店が多かった。
営業していたのが、駅から徒歩数分の「寿司割烹 志乃」。
駅前からすぐです。ほかにもお店はあるんだけど、夜営業するのかな。
実は、朝から何も食べておらず、とんでもなくお腹が空いてます。
ここは、奮発して「特上寿司」を。青春18きっぷ1回分の値段と同じだ(^^)
そして、「謙信」という冷酒を一合オーダー。
この「謙信」が実に美味しかった。
女将さんは、「ヒスイの御猪口でお飲みください」という。
糸魚川の町には北アルプスを水源とする姫川が流れ、その河原ではヒスイが拾えます。
ヒスイとは貴重な宝石の一種。恐れ多くて飲めません(^^)
その姫川に沿う大糸線に乗るのが、次の旅の目的です。
ところで、昼食時なのに客が一人もいない。
それどころか、駅前にも一人もいなかった。この通り↓
こういう町では、観光のストロー現象が起きてしまうのだろうか。
新幹線ができれば、そりゃ、みんな金沢に行くよね。
さて、特上寿司が運ばれてきました。
ネタの種類が少なく感じるけど、質は上々そう。
ぜんぶ糸魚川の海で獲れた魚みたいです。
ウニも糸魚川?
こりゃ美味しいわ(^^)
「謙信」も美味しかったけど、寿司も最高。
仲のよさそうなご夫婦が経営されてる「寿司割烹 志乃」でした。
糸魚川の町を歩いてみる
糸魚川という町は、何度も通ったことがあるし、大糸線と北陸本線との接続駅だったので乗り換えでホームに降りたこともあるんですが、町を歩くのははじめて。
しかし土曜日の昼、町を誰も歩いていません。これが地方都市の現状?
津軽今別などのように、もともと何もなかったところに忽然と新幹線駅が出現したわけでないので、いっそう寂しさが際立ちます。
おや、これはなんの像?
「奴奈川姫(ぬなかわひめ)」は、「古事記」にも登場する姫とのこと。
全然知りませんでした。
駅にもこんな看板がありました。
出雲大社と並びたてられるなんて、糸魚川すごいじゃないですか。
フォッサマグナがある町だからですか。
貴重そうな鉱石が道に並べられてます。
古そうな一角もあります。しかし、ほんとに人が歩いてない。
展望台から眺める日本海
展望台には、観光客の姿が数人見えます。
駅前通りをまっすぐに5分ほど歩くと突き当たります。
海はいいですね。心が洗われます。
実は、会社でとんでもなくアタマにくることがありました(^^)
そんなことすらも、忘却の彼方にとびます。
こだわるようだけど、「日本で一番美しい海に近い新幹線駅」だったら、間違いなく糸魚川でしょう。
徳山も三原も、瀬戸内工業地帯の港湾の海。
こちらはエメラルドグリーンの日本海。
しかし、テトラボットの数がすごいな。
シベリアおろしの冬の日本海を想像させます。
町のほうを見ると、駅が見えます。北陸新幹線の車窓からも日本海見えますしね。
さて、駅前に戻ってきました。駅前にもあった奴奈川姫の像。
これから、ヒスイが拾える姫川に沿って大糸線の客になります。