物資を運ぶ巨大なトラック群がたくさん現れました。このあたりでは、町らしい町、プエルト・マドリンは近いようです。

プエルト・マドリン&トレレウの街を通過
街に入る前、カジノの看板が。

プエルト・マドリンの街です。

そして、人生初の大西洋。南米に来てから、何もかもが初物尽くしなので、すべてのことに感動してしまいます。

サッカーに興じる少年たち。

ブエノスアイレスから18時間。バスはプエルト・マドリンの街に入りました。


ブエノスアイレスを出てから、リオ・ガジェゴスまでの旅程のちょうど半分まできました。
しかし、パタゴニアを行く旅は、まだまだ続きます。
バスはプエルト・マドリンのターミナルに到着しました。

プエルト・マドリンは、自然や野鳥、動物の宝庫バルデス半島への拠点の街。
降りる乗客もいっぱいいます。

ブエノスアイレスから18時間乗り詰め。少々停車するみたいなので、私も、ちょっと降りてみます。
18時間ぶりに吸った外気、外の空気がおいしい。
ブエノスアイレスとは、間違いなく違います。


ここまで、運んできてくれたバス。リオ・ガジェゴスまで、残り半分だね。

ほぼ満席だった車内も、ひっそり。

ほんとに、けっこう降りちゃったね。

プエルト・マドリンの街を出発。


飛行機が、あっという間に、わがバスを追い越していきます。
ブエノスアイレスから乗った時は、飛行機の時代に、この乗客たちどこまで行くんだ?と思いましたが、やっぱり、この辺りでみんな降りるんですね。
乗客が、普通の感性だったので、妙にホッとしてしまいます(笑)

バスの「車内食」 お弁当
車掌さんが、昼食を配りはじめました。

旅の間は、なんでもおいしく感じますね。ちょっと、口のかわくメニューではありますが。

食事のあとは、みなさんお昼寝。

風力発電が現れます。今日は穏やかなようだけど、年中風が強いエリアのようです。

プエルト・マドリンから約1時間。トレレウの街に入りました。


トレレウも、バルデス半島の拠点の町。


ラテン系の人は明るい。

バスは、トレレウも発車。さらに南を目指します。
車内では流れ続ける映画。もう4本目ぐらいかな。

たまに、バスは、操車場ともいうべき場所に立ち寄り、

車掌さんが、ゴミを出したり、食事を運び入れたり、大忙しです。

不毛の大地をひたすら南下するバス
これは、なかなかにすごいこと。車窓の景色が一向に変わりません(笑)
20時間以上乗り続けて、窓ガラスの汚れが気になりはじめました。
うーん・・写真がキレイに撮れない。


すいてきたので、自由に席を移動できます。左側の席に移ったり、

先頭の座席に座ったり。
南に向かって進行中ですが、太陽が北からさすので、まぶしくありません。

先頭の座席は、たしかにパノラマビューですが、窓全体に、飛散防止フィルムというんでしょうか、ざらざらの幕が貼ってあり、視界はあまりよくないです。
  
とはいうものの、この迫力はすごい。
事故に会ったらとんでもないことにはなりそうですが、そういえば、ちゃんと運転手、交代してるんでしょうね。

不毛の大地の中、一直線に伸びる道。
やっぱり、大地を駆け抜けてこそ、旅ですね。

自分の席に戻ります。

右も左も、窓外の眺めは変わらず。

空と雲が芸術的。

夕方6時に配られた軽食。太陽が高く、夕方という気がしません。
ちょっと甘いんだけど、おいしくいただきますが、まさか、これ夕食じゃないよね。


日没前 左窓に現れた大西洋
南下してきたので、日没が遅くなってきています。これは、夜8時の風景。

左の窓に、また大西洋が出現。サン・ホルヘ湾です。

マゼラン艦隊が、このパタゴニア沿いに南下していた時、パタゴニアのあまりの不毛さに、反乱を招いています。
冬を越そうと停泊したサン・フリアン湾はもう少し南ですが。

それから、400年余りたって、街ができたんですね。

南緯46度。これが北半球なら、北海道宗谷岬よりも北に位置します。
 
 
コモドロ・リバダビアの街が見えました。このバスのフロントに出ていたサインの街です。

おだやかな大西洋。

外は寒いのかな。

大西洋をバックに抱き合う男女。

コモドロ・リバダビアのバスターミナルに到着。
ブエノスアイレスから2,000キロ近く南下してきました。もう、この先に、大きな町は数えるほどです。


乗客も、少し入れ替わります。

コモドロ・リバダビアを出発。

郷愁をさそう、夕暮れの大西洋。



若者は元気です。どんな国でも、こうでなくては社会は発展しません。
夜の9時なんですけどね。


夕暮れ、とはいっても21時過ぎ。バスに乗って、2度目の夜がやって来ました。

大西洋にもお別れです。

涙が出てきそうな景色です(#^.^#)

5回目の「車内食」
寂寥感漂う夕暮れの大西洋を眺めていると、ちゃんと夕食が運ばれてきました。
18時頃供された軽食はおやつだったんだね。
最後の晩餐というわけではないんだろうけど、この5食のうちでは、もっともボリュームがあり、またおいしかったです。

明日は、朝7時にリオ・ガジェゴスに到着予定。すぐにバスを乗り換え、ウシュワイアを目指します。
無事だった本日に、赤ワインで乾杯。

根っからの旅好きの私。24時間以上バスに乗り続けてビクともしません。
バスのシートに深く、体を沈殿させ、目を閉じます。