大草原のバス旅 ウランバートル郊外ナライハの町へ【モンゴル旅行記 #9】

さて、ウランバートル弾丸観光も終焉を迎えつつあります。

昨日の早朝から、かなり歩き続けて、ウランバートルの街歩きを堪能したけれども、やっぱり、弾丸往復になってもいいから、郊外の町へ足を延ばす欲望を押さえきれず。

私の中では、モンゴルといえば大草原の国。

広い国土に、遊牧民が点在している(今は違うと思いますが)。

その点在している町から町へ移動して、モンゴルを旅している実感をつかみたい。

要するに、ただ飛行機でやってきて、ウランバートルの町だけを見学して、そのまま帰るのでは、私が抱いていたモンゴル旅のイメージとあまりにかけ離れてしまう。

というわけで、弾丸とはいえ、せっかくモンゴルを訪れたのだから、ウランバートルから数時間でバスで往復できる町を探してました。

ぴったりはまったのが、ナライハという町。

ウランバートルからはバスで1時間と少し。

便数も1時間に一本程度ある。

こんなことをあっさり探し当てられるのもグーグルマップの利点。

便利すぎるのも味気ないのかもしれませんが、限られた時間でできるだけ多くのことを体験したい会社員トラベラーにとっては、まさに旅の神器です。

動画での様子はこちらです。

ガンダン寺からナライハ行きバスターミナルへ

まずは、今いる「ガンダン寺」から、郊外バスのバスターミナルに出向く必要があります。

どこの国や街でもそうだけど、郊外に向かうバスは、渋滞を考慮して、街外れにありますね。

でも、バス路線はGoogleマップで検索できるし、この市内移動も楽しかったりする。

というわけで、「Офицеруудын ордон」というバスターミナルにやってきました。

私に読めるわけないけど、翻訳アプリで直訳すると「オフィツェロードィン オルドン」と呼ぶらしい。

チンギスハーン広場から、2kmほど東にあたります。

そして、ここからX5のバスに乗れば、勝手にナライハの街に連れて行ってくれます。

ナライハ行きバスで感じた大草原の旅

ガンダン寺から乗ったバスを降りた、まさにその直後に「X5」のバスが現れたので、飛び乗りました。

ちなみに料金は900トゥグルグ(45円)。

市内バスは500トゥグルグ(25円)なので、倍近いですが、45円とは安い。

写真など撮る暇もなかったですが、これを逃すと、次は1時間後。

本日中にウランバートルへ帰ってこれるかおぼつかなくなります。

さて、バスはしばらく、ウランバートル特有の渋滞にハマってましたが、

すぐに郊外へ。

うわ、モンゴルでは、こんな景色が見たかったんだよ、といわんばかりの光景。

車内が空いてきたので、後部座席に移動。

つまり、窓を開けて眺めたいので。

5月のモンゴル、窓を開けると、けっこう冷たい風が吹き込みます。

ところどころ家が点在しているのが不思議。

それも、じょじょに少なくなります。

遊牧民族になった気分です^ ^

それこそ、チンギスハーンが統治していた頃と、同じような風景なんだろうか。

よくみると、丘のふもとには鉄道線路が敷いてある。

中国との国境方面のレールでしょう。

ちなみに、鉄道カメラマンの間では、この付近は草原の中のレールを大きく湾曲して走る長大列車ということで、人気の撮影スポットになっているそうです。

ときおり現れる街道の茶屋。

それにしても、こんなところをバスで旅するのって、ほんと久しぶりだ。

夏になれば、草原ももっと青々とするのだろうか。

でも、茶色がかった草の色が、寂寞感をさそいかえって旅情が湧いてきます。

たまに現れる集落。

背が低いのは、強風対策なのだろうか。

遊牧民の家。ゲルって、実用的に使われているんですね。

牧畜と鉄道線路。大陸を旅しているって気分が最高潮。

そして、ちょっとした町が現れます。人口何人くらいだろうか。

冬に来たら、どんな光景になるんだろう。

吹雪がふいたら、あっというまに埋まってしまいそうな町です。

あらためて、モンゴルへ来て、郊外へのバス旅をチョイスしてよかったと思う。

素晴らしき眺め。

大陸のど真ん中にいるわけだから、その片鱗だけでもつかみたかった。

その願いがかなって感無量です(^ ^)