秋芳洞&秋吉台の見学を終えた私は、萩の町に向けてクルマを走らせています。
今回の山口週末一人旅のメインテーマは、歴史の町萩を歩くことでした。
だから、秋吉台には申し訳ないんですが、わずか1時間の見学で萩に移動し、本日の午後と、明日の午前を萩見学の時間に充てるつもりです。
秋吉台から萩へ
実はそのために、今回の旅はレンタカーを借りてます。
新山口から秋吉台は何本かバスがあるんですが、秋吉台から萩へは1日2本しかないんです。
2本でも、うまく捕まえられればいいですが、もっとも早い便でも12時ごろになってしまうので、秋吉台に3時間くらいいろ、というスケジュールになってしまうんです。
それでは困るので、レンタカーを借りてますが、秋吉台の眺めが素晴らしい。
影の形が、ワンピースの空島の戦士のようです(^^)
あのバスは路線バス?
萩の町に入りました。秋吉台から40分ほどでした。
日本に3つのうちの1つ 日本の産業革命を支えた「萩反射炉」
さて、秋吉台からダイレクトに「萩反射炉」まで来ました。
この後は、すぐにレンタカーは返して、今日明日と自転車で萩の町を観光する予定。
萩の町は小さいので、自転車や徒歩で回りやすいんですが、この世界遺産に登録されている「萩反射炉」だけが、少し町から離れているんです。
といっても、東萩の駅から徒歩20分くらいですけどね。
駐車場はありますが、セブンイレブンと同じ敷地なので、一瞬迷いました。
さて、「萩反射炉」です。
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」とは
ところで、2015年に世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」とはなにかというと、産業革命の技術が、西洋でないエリアへ移転されていく過程において、日本文化とうまく融合された「炭鉱・鉄鋼業・造船業」に関する文化遺産のこと。
簡単に言えば、明治維新により東洋文化の中でいち早く発展を遂げるに貢献した技術や施設が評価された遺産ということですね。
これが、日本全国に8エリア23か所に散らばっています。
もっとも有名なのは、長崎の「軍艦島」かな・・
萩市は、8エリアの1つであり、そして23か所のうち5つも保有しています。
- 萩反射炉
- 恵美須ヶ鼻造船所跡
- 大板山たたら製鉄遺跡
- 萩城下町
- 松下村塾
以上5つですが、「萩反射炉」はそのうちの1つ、そして全国23か所のうちの1つということになります。
明治維新といえば山口県ですが、23か所のうち5つも萩が入ってるのは、世界遺産登録された2015年が安倍政権だったことも関係あるかな(失礼!)
それはさておき、松下村塾と萩城下町は、このあと見学するつもりです。
前置きが長くなってしまいました。
世界遺産なのに、見学料は無料です。
おお、見えました。
萩藩が1856年に造った萩反射炉。
ペリー来航の3年後。まだ幕末です。
関門海峡を通過する外国船に大砲を放ち、アメリカ・イギリス・フランス・オランダに砲台を占拠された「下関事件」が起きたのが1863年。
あの時使われた大砲は、ここで製造されたのでしょうか。
燃焼室で焚いた燃料の炎と熱を天井に反射させることで熱を集中させることができ、大砲に必要な柔らかい鉄をつくることができたそうです。
したがって、上の2本の塔は煙突です。右側は壊れかかっちゃってますね。
潮風を感じるな、と思ったら海が見えました。
島国日本は、基本的に海沿いの土地はどこも国境になりうる。
山口県は本州の最西端ですから、国境そのものだったのでしょう。
アヘン戦争の情報などもリアルに届き、危機感は相当のものであったと思われます。
今日はこれから、そんな萩の町を歩きます。とても楽しみです。
海と反対側を眺めると、すぐそばを山陰本線のレールが走ってました。
この鉄道には乗ったことがあるんです。
ということは、私は「萩反射炉」のすぐ横を通過してたんだ。
では、高さ10.5mの「萩反射炉」にお別れです。