さて、京都の誇る世界遺産「上賀茂神社」にやって来ました。
「上賀茂神社」は、正式名称を「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」といい、豪族賀茂氏の祖先を祀る神社として天武天皇の時代に造営されています。
なので、京都で最古の神社とされるだけでなく、天武天皇の時代ですから飛鳥時代。
つまり、平安遷都前からの偉大なる神社ということになります。
そんな歴史ある「上賀茂神社」をのぞいてみましょう。
白砂の参道を歩いて境内へ
街道沿いの入り口から「第一鳥居」をくぐると、長い白砂の参道を歩くことになります。
参道の両側には緑豊かな芝生が広がっています。
しかし、写真でみたのですが、冬場は枯れて、茶色くなるみたいです。
白砂の参道がつきるころ、左手に現れるのが「神馬舎(しんめしゃ)」。
「上賀茂神社」では、毎年1月7日に、白馬を見ると一年の邪気が払われるとされる「白馬奏覧神事」が行われます。
正月には、多くの参拝者が馬を見に訪れるそうです。
二の鳥居をくぐって境内へ
しばらくは、歴史ある「上賀茂神社」の雰囲気を楽しみましょう。
すぐに目につくのが「細殿」。
「細殿」の前の砂山は「立砂(たてずな)」と呼ばれ、神が降り立つ神聖な場所。
賀茂別雷大神が降臨したと伝えられています。
商売で、お店の前に砂を盛る習慣がありますが、こちらが起源になったといわれています。
その「細殿」の横にあるのが「舞殿」。
実は、そのときは気づかなかったのですが、境内を流れる「ならの小川」の橋にもなっています。
朱色が鮮やかな楼門
では、その「ならの小川」を渡って、楼門のほうに歩いていきます。
楼門の前にかかる「玉橋(たまばし)」。
朱塗りも鮮やかな重要文化財ですが、普段は通行禁止。神事がある場合のみ使われるようです。
美しい楼門。こちらも重要文化財ですが、あの回廊を歩いてみたくなります。
さて、「玉橋」は通れないので、遠回りして楼門をくぐりました。
中門に向かって参拝です。
再び楼門をくぐって外に出ると、目に入るのが「片岡橋」。
なんだか、屋根もあってふつうに人も通っているので「玉橋」よりも味があります。
片岡橋から「玉橋」を眺めます。
楼門前には、神事に使う祭器を洗い清めた「御物忌川(おものいがわ)」と、人を清める役割を果たしている「御手洗川(みたらしがわ)」の二つの川が流れ、これらが合流して「ならの小川」になります。
素晴らしく透き通った小川です。
30分ほどの滞在で、十分に神々しい世界遺産を堪能できました。
さて、旅の時間も残りわずか。次は「下鴨神社」へ急ぎましょう。