【京都一人旅 #32】雨の大原 抹茶が贅沢な「宝泉院」の額縁庭園

「三千院」の神秘的な苔に感動したところで、次は「宝泉院」に向かいます。

しかし、「三千院」の境内は広いです。

有清園から石段を上がると「金色不動堂」というのがあるらしいので、寄ってみましょう。

 

紫陽花園に囲まれた三千院・金色不動堂

ここは、あじさいでも有名なようです。

「京の七福神」?

7月下旬ですが、まだ咲いてますね。

あと1週間早ければ、見ごろだったことでしょう。

紫陽花の花びらは、雨模様で眺めるにつきますね。

金色不動堂です。おや、まだ上があるんですね。

 

不動堂の上にある観音堂。これまた、神秘的な風貌ですね。

 

後で知ったのですが、この中には身長3mの観音様が納められているらしい。

休憩所がありました。よい紅葉狩りポイントになりそうです。

 

広い「三千院」の境内を歩く

雨も小止みになってきたところで、ブラブラと「宝泉院」の方角へ散歩です。

四季を通じて観光客に人気の大原。こんなに閑散としている様は、もう拝められないかもしれません。

石垣を飾る見事な苔。

「実光院」。

「実光院」は、寂源法師が天台声明(しょうみょう)を伝承するために建立した勝林院の子院。

声明は「せいめい」ではなく「しょうみょう」。三宝の功徳をたたえるため、経文を節をつけてとなえることの意味です。

その「勝林院」はこちら。

寂源法師が開いた、日本音楽の源である天台声明発祥の寺。

日本の音楽の発祥が、実はお経からだったなんて、目からうろこです(笑)

 

さて、いよいよ「宝泉院」へ。

「宝泉院」額縁庭園に立つ樹齢700年「五葉の松」

さきほどの勝林院の僧坊のひとつが、この「宝泉院」。

僧坊とは、「僧侶が住む建物」のことで、800年前から建ち続けていると言われます。

これまた立派な庭園ですね。「宝泉院」は右のようです。

ちょっと座敷に上がるのに躊躇します。

穴の開いた靴は、容赦なく靴下をぬらしてますので・・

客殿へ。

額縁庭園は人気があるようです。「三千院」より参拝者が多いです。

さて、また縁側に座って、庭園の美を観賞です。

これですね。樹齢700年の五葉の松。

抹茶が届けられました。

 

「三千院」でもいただいたばかりですが、拝観料に含まれているのかな。

勝手に出てきましたが、私が抹茶付きのチケットを買っていたみたいです。

額縁庭園を観賞しながらの抹茶もなかなかのもの。

外は雨。そして畳の部屋。晴耕雨読な生活にあこがれます。

額縁庭園というアートに出会うのは初めてです。

客殿のなかをウロウロするのも面白い。

また、雨が強く降り出し、あわてる鯉。

 

芸術的な「宝泉院」の額縁庭園と五葉の松でした。

楽園を創作した「宝楽園」

「宝泉院」の境内の南側にたたずむ「宝楽園」。

仏の世界を、岩や、樹花、白砂をもって表わし、楽園の境を創作したものらしい。

すなわち、天国への入り口ということでしょうか。

苔の見事な「三千院」。庭園の見事な「宝泉院」を心ゆくまで堪能し、帰途につきます。

 

生まれて初めて来た大原。それも雨の日を選んで来て、大正解でした。

バスターミナルへ戻る道。

雨を選んで正解だなんて言ったからか、土砂降りの雨になってきました。

大原の里を囲む山々に水蒸気が浮いてます。

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