再び「5番バス」に乗って、銀閣寺へ向かうのかと思いきや、途中の通り道にある「南禅寺」に寄ることにしました。
京都に対して、絶対的な予備知識が不足している私が「南禅寺」を訪れてみようと思った動機は二つ。
「南禅寺」を見て歩けば、そのあと、「哲学の道」を北上することで「銀閣寺」に出られる、という地理的順序の問題。
もう一つは、「南禅寺」には、レトロな雰囲気、というより異国を思わせる赤レンガの水道橋「水路閣」が残されていることに興味を惹かれたもの。
「平安神宮」 ⇒ 「南禅寺」 5番バスで移動
平安神宮から南禅寺は、歩けない距離ではありませんがバスに乗ります。
5番バスは頻繁に運転されてるのと、フリーパスを持っているので。
そして、南禅寺バス停で降りて、5番バスを見送ります。
当然「南禅寺」への案内板でもあるかと思いましたが、意外にも見当たらない。(あったのかもしれませんが)
アプリmapsmeで、「南禅寺」と思しき方角へ歩きます。
京都の路地裏のような道を歩くのは初めて。雰囲気ありますね。
「南禅寺」の境内に入ったようです。
禅刹の風格漂う日本最初の勅願禅寺「南禅寺」
「南禅寺」の境内は広く、いくつかの名所が散らばっていますが、いきなり現れたのが「三門」。
この「三門」は2階建てになっている重要文化財。
2階に登れるようなので、あとで登ってみるとします。
この三門も含めて、京都でもっとも興味深い場所と推薦する人も多い南禅寺。
数少ない参拝客の一人が、この門を眺めて「こりゃすごい・・」と独り言。
私も、素人ながらも、威厳ある雰囲気を感じとります。
ここ南禅寺は、日本最初の勅願寺。
勅願寺とは、天皇の発願によって、国家鎮護、皇室繁栄などを祈願するために建てられた寺のこと。
だから、重みがあるんですね。
京都五山、鎌倉五山の上におかれる、別格扱いの寺院だそうです。
とはいうものの、私は早く「水路閣」が見たいので、南禅院のほうへ。
赤レンガの橋脚が異国の雰囲気を醸す「水路閣」
なるほど、これは素晴らしい。
1888年、つまり明治初期に作られた、全長93.2m、高さ9mのアーチ型橋脚の水道橋。
ここは日本なのに、異国ムード満点です。
インスタ映えもしそうだね(^_^)
バス停から、ここに至るまでけっこう歩いたので顔に汗が流れますが、爽やかな風が乾かしてくれます。
梅雨の長い2020年の日本。その梅雨のつかの間の晴れ間です。
秋の姿も見てみたい。
この水路閣の南側には、「南禅院」があります。
南禅寺の境内には、いくつもの寺がありますが、南禅院もその一つ。
内部にある池泉回遊式庭園は国の史跡に指定されているそうですが、割愛しました。
すべての寺院を見て回ったら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
方丈庭園も割愛。
石川五右衛門に「絶景かな」と言わしめた南禅寺「三門」
「三門」には入ってみます。
入場料は500円。
楼上に上がれます。
高さ22mの回廊。これは一周できます。
三門とは、仏道で悟りの境地に達するための三つの関門、三解脱門(空・無相・無作)を略したものらしい。
石川五右衛門が、ここからの京都の眺めを「絶景かな」と絶賛したそうですが、木々に阻まれて町までは見渡せず。
400年前は、もっと樹木の背が低かったとか。
それでも、見事な景観であることには変わりありません。
時期や季節が合えば、送り火「大文字」や「舟形」も見えることでしょう。
楼上から降りて、ゆっくり「三門」をながめます。
南禅寺の三門は、別名「天下竜門」とも呼ばれ、日本三大門の一つ。
三大門の残り2つの門は、知恩院(京都)と久遠寺(山梨)だそうで、こうなると行ってみたくなる。
そのくらい、太くて立派な脚です。
門が日本三大門の一つで、寺は京都五山の上に置かれる別格扱い。
予備知識なしで来てしまいましたが、「南禅寺」って、すごいところなんですね。
さて、ではそろそろ、次の目的地に歩みますか。