インド・デリーのインディラ・ガンディー国際空港は、南アジアのハブ空港。
ここで乗り継いで行動する旅行者も多いかと思われます。
今回は、その乗継時間を利用して、デリーの様子をちょこっと見れないかなという話です。
ところが、インドは、ちょこっと立ち寄るにはハードルが高い国なんです。
それは、ビザの申請が必要だから。
観光であろうと、トランジットであろうと、旅行者はビザがないと入国させてもらえません。
そのインドビザの申請がまた大変。
パキスタンに知り合いがいるかとか、いろいろ聞かれるものだから、アライバルでの取得はお勧めしません。
日本を旅立つ前に確保しておくべきです。
3時間あれば可能 空港からメインバザールの往復
ところで、インド・デリーのインディラ・ガンディー国際空港は、実はデリーの都心にかなり近くにあります。
なので、デリーで乗継時間が数時間あったら、その時間を利用して、有名なメインバザールを十分往復できるんです。
私は、実際にやってみたのですが、空港を出てから空港に戻るまで3時間。
これで、正味1時間のメインバザール見学時間を捻出できました。
なので
- 最終目的地がインドのどこかの都市で、デリーで数時間の乗り継ぎがある。
- 帰国時にデリーで乗り継ぎ。帰国便まで時間があるので、アライバルビザをとって街を見学してみたい。
という方向けに、デリーのメインバザールの雰囲気を味わってみませんか?
という話です。
ちなみに、デリーのメインザバールは、かの沢木耕太郎氏が、「深夜特急」において長逗留した、いきなり冒頭に登場する場所です。
メインバザール弾丸観光成立の3つのルール
ビザをすでに持っているorとる時間がある
先ほど述べたように、インド入国にはビザが必要です。
なので、
- インドの「観光ビザ」あるいは「トランジットビザ」をすでに取得している。
- アライバルビザを取得する時間が十分にある。
という方が前提になります。
帰国時にデリーで乗継時間がたくさんあるのでちょこっと街に出てみたい、という方は、おそらくビザは用意してないでしょう。
だから、「アライバルビザ」をいかに短時間で空港で取得できるかによりますね。
ちなみに、私は「アライバルビザ」の取得に1時間かかりました。
メトロで行くこと
インディラ・ガンディー空港からデリー市街は、メトロ一択です。
間違ってもタクシーなんぞに乗ってはいけません。
渋滞で、到着時間が覚束ないばかりか、ぼったくられる可能性もあります。
話しかけてくる詐欺師には一切関わらない
時間もないわけだし、話しかけてくる輩に耳を貸すのはやめましょう。
こういう言い方はしたくありませんが、インドにおいて、向こうから話しかけてくる輩は、ほぼ100%詐欺師です(と、考えておいたほうがいいです)。
実演:メインバザール往復
さて、では実際に、インディラ・ガンディー空港からメインバザールを往復してみましょう。
まずは両替
バザールで何も買わなければ、両替はいらないかもしれませんが、メトロに乗るので小銭は必要です。
まあ、5ドル≒378ルピーもいらないとは思いますが。
メトロの入り口へ
これは、第3ターミナルからの順路ですが、ちゃんとメトロへの案内があるので、簡単です。
メトロのチケットを買おう
今はどうなってるのかわかりませんが、私のとき(2018年2月)は、チケットは人が売ってました。
だから少々時間はかかります。
ここではニューデリー駅まで買います。
「地球の歩き方」には、ニューデリー駅まで行くと、詐欺師がいっぱいいるので、一つ前の「SHIVAJI STADIUM」駅で降りて、リキシャでメインバザールを目指すように、と書いてあります。
でも、私は2つの理由でおススメしません。
- 詐欺師なんて関わらなければいい。
- リキシャを拾うほうが詐欺師に巻き込まれるリスクが高まる。
以上です。
コンノートプレイスに行きたい場合は
メインバザールに並んでコンノートプレイスもデリーの観光名所。
こちらに行きたい場合は、ニューデリーの一つ手前の「SHIVAJI STADIUM」で降りるとすぐ。帰りもそこから乗りましょう。
チケットはICコイン
料金は、たしか60ルピー(2018年2月現在)。かわいいチケットです。
ニューデリーは終点なので安心。
ご覧ください。この渋滞ぶりを。やはりメトロ一択ですよね。
20分でニューデリー駅到着
ここもニューデリー駅ですが、「New Delhi Railway Station」が目指すべき場所です。
荷物も預けられます
メトロ・ニューデリー駅では、荷物も預けられます。
私は預けませんでしたが、滞在時間が長い場合などは検討してもよさそうです。
メトロ「ニューデリー駅」から「ニューデリー駅」を越えよう
メトロを出ると、まばゆいばかりの光と、うるさいばかりの詐欺師が。
ここで、絶対かかわっちゃだめですよ。
あの向こう側に見えるのが、インド国鉄のニューデリー駅。
メインバザールは、あの向こう側に広がっているんです。
だから、あの駅を越えなくてはいけません。
うるさい詐欺師を追い払いながら、駅にたどりつくと、駅の向こう側に越える跨線橋があります。
これを登ります。
インドらしく、人がそこら中に寝てますが気にせずに。
ところで、こちら側から登ったら行き止まりになってました。
反対側の階段から登りなおします。
そこは、ものすごい警備で、写真を撮れるような状況ではありませんでした。
登ってしまえば、そこはどこの国も同じようなターミナル駅の跨線橋です。
ここまでくれば、詐欺師はほとんどいなくなります。
跨線橋を降りたところがここ。
広場の向こうに、メインバザールが広がります。
メトロの出口から、迷いながらも20分ほどで来れました。
空港からは、トータル小1時間ほどです。
メインバザールの雰囲気を楽しもう
ここまで空港から1時間。帰りも1時間として、滞在時間を計算しましょう。
ちなみに、この通りを一番先までゆっくり歩いて10分くらいです。
この界隈も、時とともにカタチを変えているのでしょうが、沢木耕太郎さんが長逗留したドミトリーは、どこにあったのかな、などと考えてしまいます。
私は、この光景が、インド上陸で最初の光景だったので、やっぱり感動しました。
これが、インドなのね、みたいな。
そして、このへんが、ニューデリー駅からの1本道の中間地点。
ここまで、写真を撮りながらブラブラ歩いて15分くらい。
ここから、左手側には野菜市場が広がり、まっすぐ行けば、同じような通りが続きます。
滞在可能時間に合わせて、行き先を検討しましょう。
この辺のカフェで、チャイを楽しんでもいいし。
私は、滞在時間が1時間しかなかったので、引き返しました。
インディラ・ガンディー空港に戻ろう
時計と睨めっこの観光は疲れますが、これから空港に引き返します。
まあ、ここから1時間みておけば大丈夫でしょう。
跨線橋を逆にわたって、メトロ駅のほうへ。
メトロ駅が見えました。
ここまで来れば安心。
と、思いきや、チケット買うのに渋滞。ちょっとやきもきしました。
メトロに乗って、インディラ・ガンディー国際空港に到着です。
アリバイ工作ではありませんが、分刻みの行動スケジュールが無事に完了すると、ほっとしますね。
まとめ
デリーのインディラ・ガンディー国際空港でトランジットの間に、デリーをプチ観光する方法をお伝えしました。
観光より、買い物メインの方は、メインバザールでもできますが、コンノートプレイスのほうが面白いかもしれませんね。
いずれにしろ、デリーで日中5時間程度の乗継時間があったら、街を探検してみる価値ありです。
そのときのポイントを整理すると、
- ビザを持ってますか(取得する時間ありますか)
- デリー市街まではメトロで
- インド人から話しかけられても絶対に相手にしないこと
では、気をつけて、めったに味わえないインドの喧騒を楽しんできてください(^_^)