中東のハブ空港のひとつ、カタール・ドーハのハマド国際空港。
年間利用客3,800万人(2019年)をほこり、これは同年の成田空港の国際線利用者数を上回っています。
ここを拠点とするカタール航空のチケットがリーズナブルなこともあって、ドーハでトランジットして、ヨーロッパ各地などへ旅行された方も多いのではないでしょうか。
私も、何度かハマド国際空港でトランジットを経験しましたが、この空港のトランジットの体制は、とても優秀です。
というのも、航空機到着にあわせて、トランジット客を大量にさばこうという意思が見えること。
中東には、ここ以外にも、ドバイ国際空港や、2019年に移転したイスタンブール空港というライバルがいるので顧客好感度を上げようという努力が空港スタッフにも浸透していて、私の好きな空港の一つです。
コンコースのど真ん中に、黄色いクマちゃんが、デンと座っているのもご愛嬌。
カタール航空は、リーズナブルなだけでなく、各方面へ複数便を飛ばせているのも特徴。
だから、
- このハマド国際空港での乗り継ぎ時間を最小限にして、先を急ぐもよし。
- ドーハでのトランジットを長めにとって、ドーハ市内をちょこっと見学。その後飛行機に乗って、目的地には夜に到着。
旅人にとっては、選択肢が増えて、嬉しい限りですね。
今回は、この空港でトランジットする際に、ドーハ市内を観光する方法をご紹介します。
ドーハの市内観光はツアー参加が圧倒的に便利
最初に結論を言ってしまうと、ドーハをサラッと観光したいのなら、カタール航空が用意する「市内観光ツアー」への参加がもっとも便利です。
その理由は、
- 75カタール・リヤル(約2,200円)。2020年2月現在。
- オンラインで申し込み可。定員46名。
- 所要時間3時間程度で、ザ・パール、カタラ文化村、イスラム美術館、スーク・ワキーフなどの見どころを回遊。
- トランジットの時間が5時間以上必要。
- ツアー開始時間が、8:00、10:30、15:00、18:00など1日6回。
となっていて、何も考えずに参加するだけで、ドーハの見どころを見学できてしまうんです。
しかも、その間の移動は、冷房のよく効いたバス。
選ばない理由がないって感じですね。
その昔、カタールは「世界一退屈な国」などと揶揄されていたようですが、近年の発展は目を見張るものがあります。
それでも、いかんせん、小さい国、見どころは限られます。
これも、ツアー参加がベストと考える理由です。
自力で観光したほうがよい場合
そうはいっても、自力で空港から市街へアプローチしたい、と考える方もいるでしょう。
私なども、その口なんですが、
- スークワキーフでは数時間も滞在して買い物も楽しみたい。
- ザ・パールではもっと長く滞在して、セレブ感を味わいたい。
- 高層ビル群の中をさまよってみたい。
- そもそもツアーなんかに参加したくない。
このように考える方以外は、ツアー参加で十分だと思います。
ツアーの予約はオンラインが便利
ツアーへの参加は、いきなりカウンターに顔を出してもよいですが、定員が46名と決まっているため、オンラインで予約しておいたほうが安心です。
予約は、ドーハ空港公式サイトから簡単にできます。
↓これです。実際にやってみたら、ほんとに簡単に予約できました。
オンライン予約時の注意事項
日本を出るカタール航空のフライトは、羽田や成田を深夜に出発し、ドーハに早朝に着きます。
上のスケジュール表によると、ツアー第一陣の出発はAM8:00。
私が参加したときのフライトは、ドーハ着が6:20。
90分前にツアー参加のチェックインを求められるということは、飛行機が10分遅れただけで、危うくなります。
それどころか、ゲートから、チェックインカウンターまで10分でいけるのか。
でも実際は、上の写真の通り、1時間10分前の集合で大丈夫だし、問題なかったです。
カタール航空も、余裕を見て1時間半と言っているのでしょう。
これは、各自のフライトと、ツアー開始時刻をにらみながら、オンライン上でチョイスする必要があります。
体験:ドーハ市内観光ツアー
では、実際にツアーに参加した様子をレポートします。
集合場所
チェックインカウンターは、あの黄色いクマちゃんの場所から徒歩3分くらいの場所、A3ゲートのすぐ近くでした。
冷房のよく効いたバスで出発
ツアー参加客と一緒にバスに乗り込みます。水とクッキーのプレゼントがありました。
イスラム美術館
実は、私の参加した8時発の第一陣は、イスラム美術館に寄りませんでした。
まだ、開館時刻でなかったのかもしれません。
そのかわり、対岸の高層ビル群を眺めさせてくれます。
高層ビル群の中を通過
ドーハの象徴ともいえる摩天楼。中を歩き回らなくても、バスがそのふもとを通過してくれます。
カタラ文化村
青いタイルが映えるイスラム建築。
ザ・パール
巨大な人工島「ザ・パール」は、まだ建設中で閑散としてました。
ホテルやショッピングセンターがフル稼働すれば、なかなかセレブな人工島になるのかも。
スークワキーフ
正直、ここまで物足りなく、ちょっぴり拍子抜けだったのですが、観光の目玉スークワキーフです。
カタール観光の最大のハイライト。
ここでの見学時間は40分設けられてました。
ようやく中東の匂いを感じます。
ドライフルーツ。
スークワキーフで、ツアーは終了。
バスは、ハマド国際空港に戻りました。
このツアーの様子はこちらで詳しくわかります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
カタラ文化村やざ・パールなど、ちょっと中途半端であったことは否めません。
世界一退屈な国とは言わないまでも、ツアー参加者の半分は、バスの中で居眠りしてました(笑)
それでも、約3時間で一通り回ってくれるので、コスパはよいといえます。
それに、夜に参加すれば、摩天楼がかがやき、また違った顔を見せてくれるのかもしれませんね。
ドーハ・トランジットの際は、検討してみてはいかがでしょうか。