最果ての町ウシュワイア2度目の朝を迎えました。
本日は、もうウシュワイアを飛び立たなくてはならず、今夜の宿泊地はエル・カラファテです。
そこで、今日半日の予定は、レンタカーを借りてプチドライブを予定しています。
最果ての街をドライブです。なんていい響きでしょうか!
この日のために、はるばる日本から、国際運転免許証を持ってきました。
旅をしていると、お腹がすくものです。
昨夜、寝たのは1時近かったですが、きっちり6時に起きて、朝食です。
焼きたてのクロワッサンがおいしい!
おっと、この野鳥もお腹がすいてるんでしょうか。
レンタカーでウシュワイアの街を出発
フロントで、「レンタカーを借りたい」というと、すぐ近くのお店を紹介してくれました。
小ぎれいなお店です。
お店のスタッフに、13時まで借りたい旨を告げ、「車種は?」とか、「満タンにして返して」とか、おおむね英語が通じ、ほぼ日本と同じようなシステムのようでした。
国際運転免許証と、日本の免許証と、パスポートと、クレジットカードのコピーがとられ、なかなか物々しいですが、スタッフのお兄さんは、カタコト英語の私に親切な対応。
「Why 13時まで?」と聞くので、「午後のフライトでエル・カラファテに行く。」と言うと、
「Wao! very busy!」と、おおげさに驚いてくれました(^-^)
レンタル料金は、約1,500ペソ(約10,500円)。
一生に一度しかないかもしれない最果ての地のドライブですから、奮発します。
ただし、デポジットが7,500ペソ(約52,500円)と高額。乗り逃げする奴なんかがいるんでしょうか。
お店の外はこんな感じ。
右側通行だし、日本とは、なにかと交通事情が違うだろうから、気を付けないとね。
お店の人と、クルマのキズを一通り確認してから、いよいよ出発です。
勝手知った風に、店のスタッフに見送られて走り出しましたが、すぐにストップ。
一応、設備の確認をしておきます。
左ハンドルでマニュアル車。これは、私は以前にも日本で、左ハンドル&MTに乗っていたことがあったので、ノープロブレム。
ウインカー、ワイパー、ハザードなど一通り点検したあと、クラッチを切って、シフトレバーをすべてのギアに放り込んで感触をつかもうとして、事件が。
バックギアに入らない!
実は、これには悪戦苦闘しました。さっき、聞いておけばよかった~
私が前に乗ったことのある車も、2速から直接入れようとしてもガードがかかるなどありましたが、1速から丁寧に入れようとしても、いくらやっても入らない。
ガチャガチャやりながら、途方に暮れかけましたが、ノブの下方を覆っている皮のカバーを下にめくっていくと、レバーがあるのを発見。
そのレバーを押しながら入れると、見事バックに入りました(笑)
知ったかぶりはいけませんね(#^.^#)
マニュアル車に乗ってたのは90年代のことだし。
ちなみに、メーター周りはこんな感じです。
レンタカーでアンデス山脈越え
もう、何も心配はいりません。念願の、最果ての地ドライブへGO!
向かうは、2日前にリオ・ガジェゴスからバスで来た時に越えてきた峠道。
別に、「イニシャルD」のまねごとをするつもりはありませんが、峠から見えた湖が素晴らしかったのと、バスの窓が汚かったからね。
それと、峠は低いながらも「アンデス山脈」です。
つまり、自分でクルマを運転してアンデス山脈越えを体験できるんです。
アンデス越えって、いい響きじゃないですか。
国道3号線をリオ・グランデ方面に向かいます。
ウシュアイアの街を出るときに、検問があって、びっくりしましたが、私が外国人とわかると、何も言わずに通してくれました。
この写真は、もちろん、停車して撮ってます(*^^)v
ときおり雨が降る中を、慎重に「右車線」をキープします。
常に、「右、右・・」と唱えていないと、うっかり左車線を走りそうで、怖い。
ちょっとガスってはいますが、気持ちのいいドライブ。
アンデス山脈ですね。飛行機から見れなかったから、じっくり見ておかないと。
国道3号線は、実は大動脈。様々な物資を運ぶトラックが頻繁に行き交います。
借りたこのクルマ。車種はわかりませんが、エンジンも軽くふけるし、運転しやすいです。
峠道を大部登ってきましたよ。
下り坂になりました。
制限速度は何キロなのかな。標識が出てたはずだけど、見落としました。
他のクルマは、たぶん100キロぐらい出してるでしょう。
路面も濡れてるのに、よく怖くないものです。
ほんと、雨の中、みんなスピード出しすぎ。
峠を越えたところで、来るときにバスから眺めたエスコンディド湖が現れました。
ドライブルートは、こんな感じでした。
やっぱり、また来てよかった。
クルマを止めて、たっぷりと、大自然の空気を吸い込みます。
展望台もありました。
ちなみに、ここに至るまでの道は、断崖絶壁です。
事故なんて起きたら、大変な惨事になりそうです。
この道をバスで来たんだよね。こんなに険しかったなんて、気づきませんでした。
ウシュアイアの街から、ここまで約1時間。帰りも、同じぐらいかかるでしょうから、名残り惜しいですが、そろそろ帰ります。
日本から、もっとも遠い最果ての地を、自分で運転。
最高の思い出になりました。
約100キロの距離の運転で、右車線にもだいぶ慣れてきました。もっと乗っていたいですね。
高台から見下ろすウシュワイアの町
ウシュアイアの街に戻ってきました。
出るときに、止められた検問も、今度は「おお、お前か」なんて感じでフリーパス。
高台にクルマを止めて、ウシュワイアの街を眺めてみました。
時刻は12時過ぎ。まだ少し時間があるので、「地球の歩き方」に載っている「マルティアル氷河」の方角に向かってみます。
天気も回復してきました。
またクルマを止めて、最果ての風景を眺めます。
無事にレンタカーを返却
カーナビが付いてないので、グーグルマップを頼りにウシュワイアの町に戻りました。
街なかの道路の右車線もだいぶ慣れましたよ。これからは、もっと、レンタカー活用してみようかなあ。そう思わせる、海外レンタカー初体験でした。
レンタカー屋さんのとなりに、ガソリンスタンドがあることは確認済み。満タンにしてもらいます。
このおじさんに、「レギュラー満タン」を伝えるのに一苦労
そして、レンタカーを無事に返却。スタッフのお兄さんに「グラシアス!」と言って、別れました。