さて、津和野の町を一回りして駅に戻ってきました。
今回の萩・津和野週末旅。最後のイベントはSL乗車です。
しかし、発車まで1時間ほどになっても、全然乗客が集まらない。
JR西日本のWebサイトでチケットを予約したときは、ぎりぎりグリーン車の一角を押さえられたので、「やまぐち号」は満席のはず・・・
駅に貼ってあったこの注意書きを見た瞬間、私はへなへなと崩れ落ちました(^^)
無念にも散った「人生初のSL乗車」
なんてこった、私の旅運はピカ一のはずなのに、蒸気機関車が故障というオチが待っていたとは。
どおりで、SLがいなかったわけだ・・・
落ち込んだ私をしり目にディーゼルカーが出発していきます。
ぼうぜんと、津和野駅のホームを歩く私。
そりゃそうだ。
蒸気機関車がひっぱる代わりにディーゼル機関車がひっぱるなんて、男と女くらい違う。
「やまぐち号」のテールマークをみても、哀しくなるだけw
車両自体は、もともと古かったものをレストアしたのでしょうか。
かつて青春18きっぷや周遊券で、各地を歩き回っていたときは、ディーゼル機関車の引く旧型客車列車によく出会いました。
だから懐かしいという感じではあります。
「DLやまぐち号」の車内見学
懐かしい旧型客車ですが、ドアが自動になってます。かつては、走行中でも開いたんです。
私の席は1号車のグリーン車。
ていうか、窓際はここしか空いてなかったんです。
なんか、大量にキャンセルでたみたいだから、好きな席に移ろうか・・
これは最後尾の展望車。ガラガラです。
お、この雰囲気いいですね。たとえるなら、「銀河鉄道999」のよう。
向こうの扉から車掌さんが現れそう。
乗客が全くいない「やまぐち号」。
SLがDLになっただけで大量にキャンセルされる。
なんだか、逆にかわいそうになってきました。
車内はレトロ感覚。
懐かしい洗面所。
売店がありました。
車掌さんに「グリーン車から普通車に移ってよいか」聞いて、普通座席車に座ります。
津和野 ⇒ 新山口「DLやまぐち号」の旅
出発時間が来て、「DLやまぐち号」は走り出しました。
当然、窓の外に煙は流れません。ボオウッ!という汽笛もなりません。
売店で買ったビールで、自分を慰めます(^^)
おや、でも沿線には鉄道マニアが。
ディーゼル機関車がけん引する「やまぐち号」なんて珍しいからかな。
それとも、SLだったらもっとすごいのかな。
車内放送は沿線の観光ガイドも兼ねていました。
そして、最後に「キャンセルせずに乗っていただいたお客様に感謝いたします。」
それにしても、私は津和野駅に来て、はじめてSL運行が中止になったのを知ったんだけど、キャンセルした乗客はどこで知ったんだろう?
飛行機なら、機体が変わっただけでもアプリやメールで知らせてくれるけど、鉄道にはそういうのないのかな。
JR西日本のHPには掲載していたんだろうけど。
でも、機関車がひっぱる鉄道旅の感覚はひさしぶり。
蒸気機関車でなくても、旅を楽しめます。
「DLやまぐち号」は、ときおり警笛を鳴らしながら、淡々と走ります。
長門峡駅。
篠目駅。
篠目駅の停車時間は少しあり、ホームに降りて散歩。
ディーゼル機関車にもかかわらず手を振ってくれる沿線住民。
そして、新山口駅に到着です。蒸気機関車いるかな、と思ったけどいませんでした。
新幹線駅に蒸気機関車が乗りつける。
そんなシーンが、毎週展開されていたんですね。
今日はディーゼル機関車だったけど、機会があったら再度トライしてみようと思った、「やまぐち号」の旅でした。