ハノイから路線バスの旅 陶器の町バッチャン村へ【ベトナム旅行記2023 #11】

旅先で街歩きしてて、熱中症(ではないとは思うけど)でくたばってホテルに戻って寝る、なんて経験、初めてだな(^ ^)

水分の大量摂取と、1時間ほどの仮眠を取ったので、多少体力を回復させてベッドに起き上がります。

まだ5月で、暑さに身体が基本的に慣れてないのだから、自重しなければ。

体調管理も、弾丸一人旅を成功に導く方法論の一つです。

とはいえ、身体もラクになったので、さっきポカリのついでに買っておいたハイネケンを飲み干します。旨い^ ^

そして、人心地ついたところで、夜までにどこか行きたい。

歩き回るのは、自重するとして、路線バスでどこか行けないかな・・・

そして、地図と地球の歩き方を見比べて、ハノイからバスで1時間弱で行ける陶磁器の村と呼ばれる「バッチャン」へ行ってみることにしました。

ロンビエンバスターミナルへ

16時になって、少しは暑さが和らいだかな、と思ってホテルを出ると、全然そんなことはないw

太陽の角度は変わっても、街には、しっかりと吸収された熱が根雪のように漂っています。

しかも、かるくバスで行こうなんて思ったけど、バスターミナルまで徒歩18分。

熱中症になりかけて自重しよう・・・まったく反省になってませんw

こんな見事な門を、ふたたび大汗を流しながらくぐります。

そして、たどりついたロンビエンバスターミナル。

待合室もチケット売り場もなにもありませんが、この路線の多さ。

ロンビエンは、ハブターミナルのようです。

バッチャン行きは47番ですね。

Googleマップによると、47番バスは20分に1本の運転。

しかしすげえな・・・バスも走る車道をふつうに自転車が走ってる

お、47番バス来ました。

ハノイの路線バスの素顔

バッチャンへ行くために乗り込んだ「47番バス」。

というのはこじつけで、実はハノイの路線バスに乗りたくて、バッチャンに向かってる、という意思の方が強いかも(^ ^)

路線バスは、その街の匂いをつかみ取るのに最適な乗り物。

はじめて訪れた街で、乗らないわけにはいきません。

チケットの買い方ひとつとっても、国によって流儀が違う。

ハノイは、バンコクと同じように、老人車掌が乗っていて、乗車後に売りにくるのでした。

バッチャンまで約1時間で7000ドン(42円)。

ナンバリングまでされてる、立派なチケット。

1時間乗って、たった42円なんて乗り物がまだ存在するんだ。

これなら、乗り間違えたっていいから、1日中乗ってても楽しいかもw

しかし、車内は暑い・・・

窓は閉め切られてエアコンバスなんだけど、エアコンが肝心の冷気をあまり送り込んでくれない。

こんなんだったら、窓が開いた方が嬉しいかも。

その窓は、汚れきってますw

みなさん暑くないのかな・・蒸し風呂とまでは言わないけど、西陽がはいって、かなり暑いよ。

降りる時は、ブザーを押して告げる仕組み。

1時間くらいかかるかな、と思ってたら、45分ほどで着いたバッチャンのバス停。

ここでよかったのかな・・・Googleマップでみると、バッチャン村の入り口に最も近いバス停はここだった。

しかし、これ、どうやって通るんだよ・・

車道は、すごい勢いで、トラックやらバイクが飛ばしてくる。

こちらも、命懸けで車道を通過します。

ちなみに、45分で着いたのも当たり前で、降りた場所が違ってましたw

ふつうに終点まで行けばよかったんです(^ ^)

 

しかし、そのときは、そんなことに気づかず・・・

そして、クルマに気をつけながらテクテク歩いて行くと、バッチャンの文字。

ここからが、バッチャン村みたいですね。

さて、陶器の町と聞いてますが、どんな感じかな。

陶磁器店だらけ バッチャン村の散策

おお・・・これは、すごい・・

実用品と思えるものから、装飾品まで。

ストリートの両サイドが、陶器店で埋めつくされてます。

これ、陶器マニアの方だったら、よだれがでるかもw

バッチャン村では、もともとレンガづくりが発祥らしいのですが、15世紀頃から陶器の生産がはじまりました。

ここで作られた陶器は、日本にも輸出されていたみたいです。

たしかに、安土桃山時代にお茶をかなでようとすれば、湯呑みやら急須やら、茶人の御用達になりそうですね。

しかし、その陶器店の目の前を雄叫びを上げて走り去るオートバイ。

振動で陶器が倒れないか心配になります。

あ、レンガ造りの家もありますね。

この村の人口は5000人。

その9割の人が陶器づくりにかかわっているとのこと。

まさに陶器の村だ。

こんな超大型の陶器を買って行く観光客っているんだろうか。

どうやって、持って帰るんだ??

こんな小さめの陶器なら、お土産として持ち帰りたいですね。

陶器だけでなく、町歩きもしてみたい。

絨毯も作ってるのかな。

おお、レンガ造り、カッコいい。

細い路地をさまようように歩くのが楽しい。

ソンホン川の夕陽

てきとうに歩いていたら、不意に視界が開け、川が現れました。

おお・・・これが、ハノイの街を潤す「ソンホン川」ですね。

大陸の河って感じがするよなあ・・

実際、この川は、中国の昆明付近に源流を発し、中国ベトナム国境を経て、南シナ海に注ぐ全長1200kmの大河です。

水遊びしているバッチャン村の人たち。

でも、この川は雨季には増水し、村全体が水没することもあるみたいです。

それは、信じられない・・・

夕日が沈んでいきます。暑さも少しづつやわらいでいきます。

なんとなくだけど、ガンジス川のガートを思い出すなあ。

夜はどんな感じになるのかな。

風もなく、物音ひとつしない、ソンホン川の川っぺりでした。

バッチャンのバスターミナルからハノイの街へ

さて、そろそろハノイに戻りますか。

調べたところ、村のど真ん中(より少し南)に、バッチャンのバスターミナルがあったんです。

つまり、来る時も、ここまで乗ってくれば、あんな怖い思いして街道を横切らなくてすんだのでした。

念のため、地元の人に「ハノイに行くか?」と聞くと、みんなうなずいてくれました。

来る時も乗った47番バスの終点は、ここだったんだ。

そして、20分間隔の運転。

20分間隔なので、待つこともなくバスが来ます。

47番にもAとBがあって、1000ドン違うらしい。

来た時と同じ47Aで、やはり7000ドン(42円)。

10000ドン渡して、3000ドンのお釣りです。

住民の憩いの場でもあったバスターミナルを後にします。

手を振ると振りかえしてくれました(^ ^)

バス vs オートバイのデッドヒート

運転席横のシートがあいてたので、引っ越します。

バスは、ここが特等席。

しかし、すごい・・・よく事故がおきないものです。

大型車がいると、すぐにバイク渋滞になるという構図。

この状況では、バスもスピードを出せません。

しかし、クラクションは鳴らし続けてますw

クラクションぐらいでは、まったく動じないオートバイ軍団。

それどころか、追い抜いていきます。

バスの先頭座席で見てると、これはなかなかのスリル。

太陽が沈んでいきました。

ソンホン川に架かる橋。これを渡ればハノイです。

さすがに、この橋は、クルマとバイクで道が分けられてるみたい。

ところが、橋を渡り終えたとたんに、これですw

こりゃ、眺めてるだけで楽しいわ(^ ^)

しかし、すげえ根性だな・・・クラクション鳴らされても、自転車どきませんw

活気あるよね。やっぱりアジアは楽しい。

ロンビエンバスターミナルに戻ってきました。

わずか3時間ほどのミニトリップだったけど、すごく楽しかったバッチャンへの旅でした。

今回のベトナム3泊5日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。