栃木県の電車&バス旅。
古峯神社や庭園の紅葉を堪能できて、本日の目的のひとつを消化。
そして、古い街並みが残されているとされる「栃木市」にやってきました。
栃木の名物を調べると、「餃子」「かんぴょう」などが並びますが、栃木といえば「蔵の街」として知られる江戸時代から水運で栄えた町。
その「蔵の街」の真ん中を通じるのが「例幣使街道」。
徳川家康のお骨が日光に改葬されてから、京都から日光東照宮へ、幣帛(へいはく)を奉納する勅使(例幣使という)が通ったので例幣使街道と呼ばれているそうですが、その通り沿いで食事処をさがしていると、ひっかかったのが「田楽あぶでん」です。
鹿沼市の名物は「こんにゃく」とも聞いているし、ランチは「味噌田楽盛り合わせ」でもいただくとしましょう。
創業天明元年 天然醸造の味噌を使う「田楽あぶでん」
見ただけで、伝統の味を期待できそうな建物ですね。
場所はここ。栃木駅からは遠いですが、新栃木駅からならば徒歩10分です。
東武鉄道「新栃木」駅に降り立った私は、嘉右衛門町を目指して歩きます。
昨今の地方都市は、みんなこんな感じなのかな。人通りもなければ、クルマも通りません。
実は、栃木市は訪れるのがはじめて。道路標識で、自分のいる場所の位置関係がわかります。
例幣使街道沿いの「田楽あぶでん」に着きました。
なんか、すごく由緒あるっぽいつくりです。
油伝味噌(あぶでんみそ)という独特の味噌製造所に併設されたお店。
この建物は、明治時代の土蔵他5棟が、国の登録有形文化財になっているそうです。
味噌田楽盛り合わせをオーダー
店内も、「蔵の町」を彷彿させるつくりです。
ほかにメニューがあるのかどうかわかりませんでしたが、「盛り合わせでいいですか?」と聞かれたので、うなずきました。
さて、出来上がった熱々の田楽盛り合わせ。530円だったと思います。
量的には、ランチというよりおやつといったほうがよさそう。
こんにゃく・里芋・豆腐に、それぞれ異なる味噌だれが使われているようです。
味噌は、甘ったるくなく、とても淡白。見た目と味が違います。
こんにゃくも、さすが本場。弾力のあるプリプリした食感を久しぶりに味わいました。
創業天明元年から作られている味噌。
美味しい味噌田楽でした。
なんか、海外の旅ができなくなって、国内を歩きはじめ、勝手に枯淡の境地に入り込んでいるような気がします(笑)
栃木市に来なければ、味噌田楽など食べることはなかったでしょう。
栃木市の「田楽あぶでん」。
例幣使街道散策の際は、おススメのお店です。