アフリカ・タンザニアの沖合に浮かぶ島ザンジバル。
2022年の国勢調査では189万人だった人口が、現在は約216万人。
わずか数年で、人口が14%も増加するというとても活気のある島。
しかし、広大なアフリカ大陸の地図を前にすると、どこだかわからないほど小さい島。

そして、世界遺産のストーンタウンは、ザンジバル島の西岸わずか96ヘクタール(東京ドーム約20個分)ほどのコンパクトなエリア。
そこに、約22,000人ほどのイスラム教徒の人々が住む。
ストーンタウンとは、そんな世界です。

夕暮れとともに路地に姿を現すザンジバルの人たち

南緯6度。ほぼ赤道直下のストーンタウン。
インド洋からの海風が吹き抜け、とても過ごしやすいけど、日中は30度くらいまで上がる。

だから、人々が路地に顔を出すのは、涼しくなる夕方からです。

子供たちも。

スーベニアショップをのぞいて歩く観光客の姿が目立ちはじめるのも、この時間から。

日本には、あまりなじみがないかもしれないけど、ストーンタウンを訪れる観光客数の数は、なんと年間90万人(2025年)。
日本の観光地では、黒部峡谷が、だいだいそのくらいの規模。

毎日「10万人以上」の非居住者が流入しているというデータもあるそうで、時間帯や場所によっては、完全に住民の数を部外者が上回ります。

ストーンタウン到着から精力的に歩き回ってましたが、オーバーツーリズム感を受けなかったのは、日中の時間帯だったから。

では、夕日の沈むインド洋沿岸に出て、人々の群れを鑑賞してみますか。

これ、バスって書いてあるね。

イスラム社会なんだから、ハマム(蒸し風呂)があったっておかしくない。
でも、休業なのか閉鎖なのかわからないけど、やってませんでした。

インド洋に沈む夕日

海岸通りに歩みを向けると、案の定、観光客でごったがえしてました。

でも、海辺へ出ると、ストーンタウンの人たちも多くなる。

ストーンタウンの人たちの夕涼み風景。

そこに、観光客も混じって、とてもいい感じ。
なぜか、東洋系の観光客は見当たりませんが、ここは「フォロダニ公園」と呼ばれる露店スポット。

その証拠に、この時刻から、次々と店が開店し、食材がところ狭しと並べられます。

海鮮類だけかと思ったら、チキンや牛などもあります。さすがに豚はない。

食は、あとで試すとして、海岸の散歩。

今回の旅では、モンバサでインド洋を眺めたけど、高台の上からだったので、海辺という臨場感に乏しかった。

しかし、ストーンタウンでは、透き通るような海水を、手ですくうことができる。

こんな綺麗な海を、こんな間近で感じることができるなんて、何年ぶりだろうか。

観光客が行き交うすぐ傍らを、美しいピンクのヒジャブを風になびかせた地元の女性が通り過ぎていく光景。

一見、海とは縁遠そうに見えるその長いドレスの裾は、実は夕暮れの波打ち際で優しく濡らされるためのようにも見える。
イスラム教の戒律を守るための、彼女たちなりの豊かな海の恵みと涼を全力で愛する方法なのだろうか。

観光客用のレストランもあります。

お酒も売ってるみたいなので、日が暮れたらお世話になりましょう。

背後で、バッシャーン! という音が聞こえたので振り返ると、少年が海に飛び込んでました。

これが、ザンジバル名物「フォロダニ・ジャンパーズ」。
こんなことが毎日繰り返されるなんて、ストーンタウンの子供に、カナヅチはいないと思う。

フォロダニ公園をのんびり散歩してると、いよいよサンセットの時間。

漁船も、この時間になると、帰ってくるんですね。

その夕日をさえぎるバック転。すごい運動神経だな^ ^

漁船か、観光船かわからないけど、美しいシルエットに、しばらく見惚れてました。

この旅では夕日にも恵まれたけど、これほど輪郭がはっきりした落日は、ビクトリア湖で見たのより上をいく。
さらに、マニラ湾で見たのよりもコントラストがはっきりしてる気がする。
したがって、生涯で、もっとも美しい夕日でした。

日暮とともに活況するフォロダニ公園

夕食の時間にしましょう。

では、ケバブでもいただきますか。

いくらか忘れてしまったけど、5,000シリング(300円)くらいだったような気がする。

海を見ながらのケバブなんて人生初体験。美味しくないわけがない。

まだ、食べ足りない。

目移りするけど、意外と串焼きや魚は高いな。

タコは20,000シリング(1,200円)だそうです。

もう1本は、ラムの串焼きにしました。
3種類のスパイスソースが絶妙で、食べるほどに食欲が増すという感じです。

お酒の飲めるイスラム社会ストーンタウン

さて、パブタイムになりました。

ザンジバル、というよりストーンタウンは、お酒が飲める街。
ただし、住民のイスラム教徒に対する配慮か、バーコーナーは、レストランの上階に設えてありました。

ハイネケンが600円ほどで飲めるストーンタウンは、まさに世界遺産で観光客の街。

ザンジバルのGDPの3分の1が観光業だというから、お酒は欠かせないのでしょう。

その寛容さを、われわれ部外者は、しっかりとリスペクトして、お酒をいただかなくてはなりません。
少なくとも、酔っ払って街を歩くなんてマネはできない。

オーダーしたハイネケン。

暮れなずむインド洋を眺めながら飲み干す冷えたハイネケンは、このうえない格別さ。

そして、すっかりと夜のとばりがおりました。

なまじビールなんて飲んだもんだから、つまみが欲しくなった。
そこで、スナックをオーダーしたら、出てきたのがコレ。

案に反してデカすぎだけど、美味しそうだ。たぶん食べられちゃう。

こんな、こってりした料理が出てくれば、そりゃワインを飲みたくなります。

美味しいハンバーガーでした。

ストーンタウンの夜に乾杯。

今回の旅は、名も知れないような街をつなぎ歩いたけど、こういう有名観光地で過ごす夜もまた楽しい。

要するに、旅は楽しんだ者が勝ち。人生においてもそうだけどね。

バーでは、ずっとサッカーが流れてました。
ルールを知らない私はマスターの話に合わせることもできません。

さて、そろそろホテルに帰りましょう。

三日月が浮かんでました。

今夜は8月14日、明日が8月15日だから、三日月がこんなに細くなるのだろうか。

その三日月の上には金星が。思いがけずも楽しめた天体ショーでした。

フォロダニ公園は、まだ賑わってました。

さっき食べたケバブ屋さんもまだ営業中。

営業時間は何時までなんでしょうね(^ ^)
まもなく20時です。

ホテルに帰ってきました。
ようやく、迷わずにホテルに帰れるようになった。海岸からわずか3分です。

ブルーにライトアップされていたプール。

ベッドには、蚊帳がセットされてありました。

シャワーを浴びて就寝です。
なんだかんだで、今朝はルワンダのキガリにいたんです。
そこから飛行機でザンジバルに飛んできて、午後はずっとストーンタウンを歩いてました。
心地よい疲れとほどよいアルコールで、あっという間に眠りに落ちた気がします。
