今日は、ほんとに長い1日になるであろうと予想する朝。
今、私がいるのはビクトリア湖畔の街タンザニア・ムワンザ。
そして目指すは、国境を越えてルワンダの首都キガリ。
直通のバスはなく、何本か乗り継ぐことになるんだけど、さて、キガリに到着するのは何時になることやら。
その長い1日は、まだ暗い朝5時にはじまりました。
未明のニェゲジ・バスターミナル

ルワンダに向かうためには、国境の街ベナコまで行く必要がある。
私の出発に合わせてわざわざ5時に起床してくれて、配車アプリBolt(ボルト)でバジャジを呼んでくれました。
自分で呼べばいいんだけど、私のスマホはノーsim状態。
ホテル内でwifiに繋いでいる時はいいんだけど、ホテルを一歩出たら、完全にデジタルデトックスになる。
そんな状況の私を支えてくれたのは、間違いなく、このホテルの女主人さんでした。
本当にありがとうございます(^ ^)
さて、ボルトで呼んでくれたバジャジは真っ暗な道を、ニェゲジ・バスターミナルへ。

ニェゲジ・バスターミナルというのは、タンザニア各地へ赴く旅行者の重要な拠点の一つ。
ムワンザ中心部から10kmほど離れており、バジャジで30分ほどかかりました。

単に広いパーキングがあるだけのターミナルを想像してましたが、駅のように立派な建物が。

さて、チケットは一応手に入れてはある。どうしましょ?

そのチケットというのはこれ↓
ホテルの女主人さんが、自らのスマホで購入してくれたチケット。
私が持っているのは、その画面をスクショしたものだけ。

タンザニアでは、長距離バスに乗る際、電話番号の登録が必要らしい(未確認?)
だから、ノーsim、いやsimがあっても有効な電話番号がないと予約するのがとても面倒になる。
そんな私が、モンバサからここまでバスを乗り継いで来れたというのは、運が良かったと言えるんだろうけど・・・

「チーノ!チーノ!」と近づいてきた兄さんに、キャプチャした画面を見せると、なんとも手早くスタッフを呼んでくれ、そのスタッフはさっそく私のキャリーを運び出しました。
その兄さんからはカネを請求されたけど、まあ助かったので1,000シリング(60円)ほど献上。
若干、不満そうな顔してたけど、なぜか、タンザニアの人たちって「カネくれ」って言うときに、タバコをくわえる仕草をする。

キャリーがバスの腹に押し込まれるのを確認して、もう一度スタッフに「ベナコ?」と聞くとうなずくから、ベナコ行きでいいらしい。

パーキングには、洪水のようにバスが発着してるし、私が乗り込んだバスの車体には、どこにも「ベナコ」と書かれてないので、そりゃ心配になるけど、すぐに車掌さんのような兄さんが私のキャプチャした画像を確認し、チケットを発券。
ベナコの文字を見て、ここでようやく安心しました。
これで少なくとも、私は国境の手前までは運ばれていく。

料金は、これは女主人に払ったんだけど30,000シリング(1,800円)。
実は、ベナコなんて地名は初めて聞いたけど、ムワンザから355km。
たぶん7時間ぐらいかかるだろう長旅になります。
そして、バスは満席になったのか、出発時刻の午前6時を待たずに発車しました。

ムワンザ⇒ベナコのバス旅

バスは、夜が明けはじめたビクトリア湖に沿いながら快走。
そして、つい1年ほど前に開通したというムワンザ湾にかかる橋を渡ります。
全長3.2km。この橋がなかった時代は、バスごと船で運搬していたそうです。

その頃の方が、面白かったかな。
そして、次第にビクトリア湖は離れていきました。

夜明けとともに動き出すタンザニアの集落の朝。




登校する子どもたち、ジョギングする人、店を開ける人、道端を歩く人。
私にとっては初めて見る風景でも、彼らにとってはいつもの朝。
バスは、タンザニアの日常を横目に、国境へ向かって走っていきます。
そして、完全に夜が明けました。

タンザニアの風景を眺める楽しいバス旅。

こんなふうに景色を楽しんでるのは、満員の車内で私くらい。
みんな、寝てるか、スマホをいじってるか。

バスはロードサイドのパーキングへ、停車するみたいです。

それとも休憩かな、いや、まだ出発から1時間で午前7時。休憩にはまだ早いか。

でも、バスが止まれば、モノ売りの営業が開始されます。

これも、彼らの本業なんだろうか。だとすると、朝早くからご苦労様です。

数人の乗客の入れ替えがあっただけで、バスはすぐに出発です。

位置的にはタンザニアの西の果てを走っています。
不毛の大地を行くのかと思ってたら、街道の沿線には、意外と街や集落が続いているようでした。

少しまどろむと、また次の街に停車。

時計を見れば午前9時。ムワンザから3時間、カトロという街。

3時間ということは、旅程の半分くらい。では、休憩かな。

どうも、ここでも休憩しないみたい。
日本のロゴ入りバスが、サファリ仕様に改造されてました。

そんな日本車に見惚れていると、来るわ来るわ、モノ売りさんたちの大勧誘。

でも、朝ごはん食べてないし、水も飲みたいから、買っておこう。

だから、時計なんていらないですよ。

こうして仕入れた水とチョコクッキー。
5,000シリング出して、お釣りが3,000シリングだから、2つで2,000シリング(120円)。

バスの中から手を出して物を買うなんて久しぶりだな。

甘いチョコクッキーを朝ごはんがわりにして、

忘れずにマラリア予防薬も飲みました。

タンザニアの西の果てベナコという街へ

ムワンザを出てから4時間ほど経過。
バスは単調なタンザニアの大地を走り続けています。

それでも、たまに集落が現れ、

学校が現れ、

要するに、景色は変わっていくので、飽きることがない。
乗り物から景色を眺めているだけで、いかに飽きないでいられるか、というコンテストがあったら出場してみたい私です(^ ^)

峠道にかかったようで、バスはうなりを上げて登ります。
景色が広々としていると、登ってる感覚はないんですが、実は止まりそうになるくらいバスの速度は落ちました。

そして今度は下ります。

あれはなんだ?

彫刻でも作ってるのかな。

バスは、オメガカーブのように湾曲したワインディングロードを、軽快に駆け下りていきました。

峠を下り切ったところにある街ビハラムロ。

青バナナが見事な街。

時計を見れば10時50分。
ムワンザから4時間50分走り続けて、ようやくここで15分の休憩です。

私のアシックスが赤茶色に変色しそうな土の色。
天気がいいからいいけど、風が強い日だったら砂嵐になりそうだ。

トイレでも行っておきましょう。
意外と清潔なトイレで、料金は500シリング(30円)でした。

あれ、バスのフロントガラス、いつの間にこんなキズがついたのかしら?
いや、これはキズというレベルではないと思うけど・・・大丈夫?

ビハラムロは、どことなく「果て」を思わせるようなバスターミナルでした。
赤茶けた土がそう思わせるのだろうか。

発車を待ってると、パンやクッキーを売りにバスに乗り込んできた少年。

ビハラムロを出ると、車窓は赤茶色一色。

道も未舗装で、バスはガタガタ揺れ、もうもうと土煙が上がり、

エアコンで閉めている窓の隙間から、容赦なく赤土が入ってきます。

こんな状態が2時間も続きますが、これもアフリカのバス旅。

しかし、私は達観しているので、ひたすら窓外を眺めるだけ。
身体中に、タンザニアの赤土がまとわりついていく感覚も、不思議と嫌ではありませんでした。
思えば、モンバサから恐る恐るスタートした、ルワンダへ向かうバス旅です。
その道のりが、いま確かに一本の線につながり、旅程がきちんと消化されていくという安堵感さえ生まれています。
そして、久しぶりに集落が現れたかなと思うと、

なんだか、入ってみたいようなバーが登場し、

そこが、終点ベナコでした。

スクショ1枚を頼りに乗り込んだバスは、私をタンザニア西端の街ベナコまで運んでくれました。
時計を見れば13時40分。ムワンザから7時間40分のバス旅でした。
さすがに、バスを降りて、背筋をうーんと伸ばします。

そして、ジャケットや、カメラがかぶってしまったホコリを払い落とします。
ルワンダとの国境は、すぐそこ。ではさっそく向かいましょう。