シンガポール一人旅、2日目の朝。
今日は、国境を越えて、マラッカまで行ってこようと思います。マラッカまでのバスの手配は、昨日のうちにやっておきました。
アラブストリートにある、「シンガポール・マラッカ・エクスプレス」の8時半に出るバスです。
なぜ、マラッカ?
シンガポールからマレーシアへのショートトリップなら、ジョホールバルという街が「地球の歩き方」にも載っていて、これなら隣町なので所要時間も1時間くらい。
それでもよかったのですが、マラッカという地名の響きがいい。
マラッカ海峡は日本の生命線と呼ばれているし、世界遺産でもあるし、沢木耕太郎さんの「深夜特急」にも登場し、行ってみたい街の一つでした。
位置関係的には、シンガポールから約250km。マレーシアの首都クアラルンプールへの道中の、ちょうど中間地点となります。
高速道路があるので、国境越えの手続き時間を含めて、4時間ほどで到達できるとのこと。
マレーシアの古都マラッカは、古くから海のシルクロードの拠点として栄え、オランダやポルトガル、イギリス植民地時代の香りが入り混じる、エキゾチックな街と聞いています。
今回の弾丸旅行、実はシンガポールよりも、マラッカのほうが、私にとっては本命でした。
それに、シンガポールとマレーシアは、ジョホール水道を隔てただけの陸続き。すなわち、私にとっては、生涯初めての陸路による国境越えが体験できるんです。
人生初の陸路国境越えに快感!?
昨日のうちに、買っておいたバスのチケットを握りしめて、ニコル・ハイウエイ駅近くの長距離バスターミナルに向かいます。
片道約4時間のバス旅。
8時半のバスで出発して、帰りは現地18時過ぎ発ですから、マラッカに6時間くらいいられる計算です。
3列シートで、なかなか快適なバスです。親切なバス会社で、水を1本プレゼントしてくれました。
30分ほど走ると、シンガポール側のイミグレーションに到着。ここで、出国審査を受けます。
陸路で国境を越えるのは初めて、ちょっとした緊張です。
しかし、待っても待っても順番が回って来ません。時間は10分、20分と容赦なく過ぎていきます。
遠巻きに見ていると、1人1人の審査にすごく時間をかけています。
シンガポールのイミグレはけっこう厳しいとは聞いてましたが、気が気でなりません。
私のバスは、待っててくれているのでしょうか。
おまけに、バスのナンバーを控えるのを忘れてました。
初の国境越えで、完全に舞い上がっています。
40分も待ったでしょうか。
もう、バスは出発してしまっただろうと半ばあきらめ、チケットを買いなおして、ジョホールバル観光にしようと思ってましたが、税関を抜けたところのターミナルにバスが普通に待ってました。
私のバスかどうか・・・シートに飲みかけのミネラルウオーターがありました。
間違いありません。(*^^)v よかった・・・
他の乗客も乗せ終ったバスは、ジョホールバル水道をコーズウエイという橋で渡ります。
マレーシア側のイミグレに着いて、今度は入国審査。
マレーシア側の入国審査は、いたって簡単で、あっという間でした。
マレーシアは、生涯2度目。一人旅での入国は、もちろん初めてです。
無事に、陸路の国境を越えられて一つの達成感!
ちなみに国境は写真撮っちゃいけないんですが、ごめんなさい。
もう、なにも心配はいりません。バスの旅を楽しむだけです。
バスは、こんな高速道路をひたすら走ります。
景色は、ずっとこんな感じです。
そして、4時間ほどで、マラッカのバスターミナルに到着しました。
到着するなり、「タクシー?タクシー?」と、男たちが言い寄ってきましたが、辞退し、ターミナルの中へ。いよいよ、マラッカです。