ブラン城からバス&徒歩で古都ブラショフの街へ【ルーマニア旅行記 #3】

ドラキュラ伝説の「ブラン城」見学。

城の外に出たところで、午前11時半。やはり早起きは三文の得だ。

昨夜は、私はまだブルガリアのルセにいて、未明からバスと列車を乗り継いで、ブカレストからブラショフ、そしてブラン城と来ました。

そのブラン城の見学を終えてなお午前中というのは、うまくやったな、という気分。

ブラショフの町に出て、旧市街の散策を楽しむとしましょう。

バスでブラショフへ

これは、ブラショフから乗ってきて降りたバス停。

ブラショフに向かうバスストップはどこかな・・・わからなかったので、翻訳アプリで聞いて、この場所が判明。

英語が通じない国(英語もダメだけどw)では、翻訳アプリがないと弾丸旅はできないな。

少なくとも、私にとっては。

ブラショフへ戻るバス。料金はきた時と同じ13レウ(377円)。

乗客は、ほとんど地元民。

今度は窓際を確保できたので、ブラショフまでの車窓を楽しみます。

ブラン城からブラショフは、距離にして30km弱。バスだと45分ほど。

バスは街道を快走します。

バスは途中ルシュノフという街を通り、そこにはケーブルカーで登れる「ルシュノフ要塞」というのがあるらしいんですが、改装中で入れないとのことで、今回は割愛しました。

この車窓の反対側の方角です。

ブラショフの町に入りました。

昨夜、ほとんど徹夜だったため、うたた寝をするうちバスは「アウトガラ2」ターミナルに到着。

ほんの2時間半前にブラン城へ行くのにバスに乗り込んだバスターミナル。

なぜか懐かしさを感じます。

徐々に近づいてくるブラショフの街

さて、ブラショフの旧市街は、鉄道駅からもバスターミナルからも離れています。

今夜、予約してある宿も旧市街。距離約3km、徒歩40分ほど。

タクシーで行けばいいじゃん・・と思われるかもしれませんが、ボラれるのがイヤなのと、古都ブラショフに徐々に近づいていって、少しづつ形を変える街の姿を楽しみたい、という思惑があります。

最初のうちは、こんな感じでしたが、

徐々に、古都らしくなってきました。

ブラショフは、ルーマニア第2の都市。人口32万人。

ルーマニアのほぼ中央、トランシルバニア地方にあたります。

旧市街が、鉄道駅やバスターミナルから遠く離れているのは全世界共通。

そりゃ、馬車の時代と現代交通では勝手が違うでしょうから。

そんなターミナルから旧市街への街並みを鑑賞するのも、旧市街探索の楽しみのひとつ。

うわ・・・これは素敵な街並みだ

美は人を黙らす、というけどホントです。

まっすぐ行けば旧市街。左はブカレストへ通じるハイウエイ。

右へ曲がると、ブラショフを見下ろす小高い丘へ。

ブラショフは山に囲まれた街です。

そのロータリーに出ました。

すごいな、これは。

右の建物はトランシルバニア大学。左は、レストランを併設したホテル。

ひとめで中世のヨーロッパとわかる景観です。

これが大学ですか・・すごい建物だなほんとに。

その大学に沿って、旧市街の中心「スファトゥルイ広場」に歩きます。

宿は、その「スファトゥルイ広場」に面している「カーサ ワグナー」というホテルを確保しています。

あのアタマひとつ飛び出してるのが「スファトゥルイ広場」の北にある「黒の教会」。

「黒の教会」の塔が、少しづつ近づいていく様がたまらんわ(^^)

街は12世紀にドイツ人が興したとのこと。

ドイツは行ったことないけど、こんな感じなのかな。

そして、「スファトゥルイ広場」に出ました。

旧市街の真ん中に広場があるのもヨーロッパ。

私はヨーロッパ旅歴がほとんどなく、過去旅ではストックホルムのガムラ・スタンを思い出させる雰囲気。

ブラショフの街歩きが楽しみになってきました。

ホテル「Casa Wagner(カーサ ワグナー)」にチェックイン

ホテルは広場に面した「Casa Wagner(カーサ ワグナー)」。

あまりに周囲の建物とマッチし過ぎていて、さがすのに少々時間がかかりました。

この立地で、7300円なら安いものでしょう。ホテルズドットコムでの予約です。

絨毯がずれないような仕組み。

ブラン城見た後だから、絨毯が襲ってこないかな、などと馬鹿な想像をします。

間口は狭いのに、奥行きが広い。

宿泊客や市民が集うことのできそうな踊り場。

これ、実は、一度フロント嬢に案内いただいた後を、もういちどたどってます。

エレベータはなく、2階に行くのに一度上がった後、また下りたりして、迷路のようなんです。

なんとか「34」ルームへ。

お城のキーに、オートロックは似合わない。

素敵な部屋が広がってました。

casa(カーサ)とはスペイン語で建物のこと。

木材をふんだんに使用している部屋の色調が落ち着いた気持ちにさせてくれます。

ドアもすべて木張なので、ロッジのようでもあります。

冬はスキーリゾートとしての顔も持つブラショフです。

だから、乾燥機のような設備もあるのかな。

エアコンには除湿モードもありました。

今夜は、洗濯もしようと考えていたので、すぐに乾きそうですね。

シャワー室にトイレ。

肋木?がたくさんあるので、下着も干せそうです。

これで7300円なら、ほんとに得した気分です(^ ^)

さて、出かける前に、手持ちのレウをおさらいです。1レウ29円ね。

さすがに、紙幣の肖像画にはドラキュラは登場しないか。

ホテル併設のレストランで遅いランチ

このホテルには、レストランが併設されています。

そして、そこの割引クーポン券をくれたので、遅めのランチとすることにしました。

ホテルの部屋からレストランへ出向くと、ロフトからアプローチすることになりますが、これまた迷路みたいでわからなかったw

でも、その迷子がたのしかったりもする。

レストランは、レンガと木の柱でおしゃれな造り。

さて、メニューをみて考えるのも疲れたので、いつもの手。

ウエイターさんに「おススメをお願いします。」

さて、なにが出てくるかな・・

まずワイン。これは私がオーダーしたもの。

こんな店内をみせられたら、ワインをオーダーしないわけにはいかないじゃないですか。

なんだかんだいって、今朝の午前1時半に起床してから、12時間行動しっぱなしだったんです。

さすがに疲れを覚えますが、無事にブラショフまでたどり着けたことに乾杯。

ほんとにおシャレなレストランだな。

スープがきました。

パンが浮いてるスープ。名前はなんというんだろう?

名前はわからないけど、パンを溶かすと美味しい。オニオンスープのようでした。

メインディッシュがきました。これはチキンかな?

考えてみれば「おススメ」はウエイターさんの「おススメ」であって、「おススメのルーマニア料理を・・」とお願いすればよかったw

シュニッツルとも違う感じがするけど、でも美味しそう。赤ワインによく合いそうです。

これは、美味しいわ。ワインもおかわりしちゃいました。

ごちそうさまでした。

さすがに値段も張りましたw

クーポンを引いても103.8レウ(3010円)なり〜・・・

旅でケチってはいけません。お金は気持ちよく使いましょう。

では、ほろ酔いでルーマニアで最も美しい街ブラショフの散歩です。

今回のブルガリア&ルーマニア4泊7日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。