朝のパナマシティ&雨に煙るカスコビエホ旧市街歴史地区【パナマ旅行記 #7】

本日は2024年8月7日木曜日。旅に出て5日目の朝。

ちょうど半分だ。

ANAでメキシコ入りし、空路とバスとメトロでここまで難なくたどりついているので、なんとなく不思議な感覚。

それは、出発前に自室で組んだスケジュールが、机上の空論ではなく機能している嬉しさ。

たとえるなら、自分が組んだプログラムがきちんと起動していることの喜びだろう。

さらに、それを実体験で感じとるエモーションの相乗効果で、とても幸せな気分。

実際、マックのコーヒーとともに眺めるパナマシティの朝の街並みが、幸福感に輝いて見える。

旅してるといつもこんな感じの気分だけど、今朝は特にそれが強かった。

さて、本日はどこを歩こうか。

爽やかなパナマシティの朝

と、街歩きに繰り出す前に、ホテルのルーフトップでリゾート気分を味わう。

気候的には熱帯なのに、気温25度。ほんとうに爽やかな朝。

ところが、ホテルを出てストリートを歩き出すと、とたんに有刺鉄線の渦。

そんな光と影が共存しているのがパナマシティという街らしい。

今日の予定は未定だけど、まだ足を踏み入れてない旧市街歴史地区を歩いてみようと思う。

歩道橋の上に立って、新市街のビル群を眺めます。

旧市街は、新市街の反対側。

あの細く突き出た岬のような場所。

ここから3キロ弱で、小一時間も歩けば着くでしょう。

でも、まだ朝7時半。いまから歴史地区に行っても、なにも開いてないと思う。

なので、まだ誰もいないプロムナードを歩いて遠くに来たなという感慨にふけります。

しかし、すごい都会だよな・・・香港みたいだ。

歴史地区方面に向かって海沿いを歩いていくと、なんとなく懐かしい風景。

日本の港町のような漁村がありました。

いやこれは漁村なんて言ってはいけないのかもしれない。

ここはマリスコス市場といって、日本もODA支援して造られた水産市場。

朝早すぎて、フードコートが開いてなかったのが残念。

朝9時からのオープンのようです。

それにしても、鮮魚の生臭さがすごかった^ ^

雨に煙るパナマシティ旧市街歴史地区

マリスコス市場の向こう側が、まさにパナマシティの旧市街歴史地区。

昨日見学した「パナマビエホ」に対して、こちらは「カスコビエホ」。

この旧市街は、1671年にイギリス海賊の襲撃で破壊されたパナマビエホから移転する形で築かれました。

だから、むなしくも遺跡化してしまったパナマビエホに対し、こちらは植民地時代から現代までの建築が混在する美しい街並みを持つエリアとなっている。

そんなカスコビエホ、歴史地区に足を踏み入れます。

雨が降り、傘をさしながらの旧市街散策。

早朝ということと、この雨で、いるはずの観光客の姿は見かけない。

完全に、この世界遺産カスコビエホを独り占めだ。

バロック様式というのかどうか知らないけど、石造りの壁やアーチ型の門が美しい。

そして、ベランダの装飾も見事。

かつて、キューバのハバナでも見かけたかな、などと思って後で調べると、やはり、スペインやカリブの影響を受けているみたいです。

波状や植物模様などの複雑なデザインが、建物を優雅にみせています。

ところで、雨の降る石畳に、ビーサンは不向きのようです。

滑って滑って怖い。ビーサンで来る方が悪いんだけど。

小雨だけど止む気配がない。

どこかで休憩したいけど、まだどこも開いてない。

来るの少々早すぎたかな、なんて思ううち、旧市街の中心に出たようです。

独立広場の風景

旧市街の中心ともいえる独立広場。

観光客がいないんじゃなくて、ツアー客はここで雨宿りしてたんだね^ ^

そして、独立広場の正面にたっているのが大聖堂。

昨日登ったパナマビエホの鐘楼から3つの鐘が移植され今に至るという由緒あるカテドラル。

しかし、どうでもいいけど、古今東西、旧市街の景観を壊すのはクルマたちだ。

クルマには旅の道中で何度もお世話になるから悪口は言えないけど、旧市街も世界遺産なら、入り口で交通規制くらいすればいいのにな^ ^

文句を言わずに、クルマが小さくなるくらい離れた場所から眺める方が精神衛生にも良い。

すこし晴れてきたみたい。

カテドラルも素晴らしいけど、石壁とベランダの装飾はほんとに美しい。

絵が描かれ、そしてところどころ壁がはげ落ちているところなんかが哀愁も誘う。

少し歩き疲れたのと、コーヒーが飲みたくなって、SUBWAYに入ります。

私はまだアメリカを旅したことがない。

だから、両替以外で旅先でドル紙幣で使うのはまれ。

でも、ミャンマーやレバノンは、自国通貨よりドルの方が好まれたよな、なんてことを思い出す。

ふとしたときに脳裏に浮かぶ過去の思い出が無性に懐かしい(^ ^)