SUBWAYでコーヒーブレイク。
一息ついてふたたび独立広場へ出向いたら、雨はあがってました。

動画での様子はこちら
旧市街の象徴「カテドラル」

ちょうど、カテドラルの内覧会というか、観光客受け入れモードが整ったように見えたので、中を見学させてもらいます。
入場料は無料だけど、禁止事項は以下の通り。
真ん中のマークの意味がよくわからない。

まだ巡礼者もなく、見事なバロック様式の内覧を独り占め。

イギリス海賊に破壊されたパナマビエホのカテドラルの代わりに建てられたこちらの大聖堂。
1688年に建設が始まり、1796年の完成まで108年を要したという。

長期工事となってしまった理由は簡単で、それまで栄華を誇っていたスペイン帝国が没落していくにつれ、財政事情も同時に悪化していったから。

それでも、内部は荘厳な雰囲気。パナマ独立を祝う市民の憩いの場です。

時を刻むカスコビエホの石畳を歩く

カテドラルを出ると、青空がのぞいてました。

熱帯雨林気候の雨季は、ジメジメと1日中降るわけでないので、観光もしやすい。

さて、ではカスコビエホの本領ともいえる石畳の細い路地を気の向くままに歩いてみよう。

カラフルで瀟洒な建物に、鉄細工で装飾されたバルコニーが、目を楽しませてくれる。

まさに歴史とモダンが交錯する街。
クルマが邪魔なのは仕方ない^ ^

唐突に現れる遺跡。

これはサントドミンゴ修道院。

17世紀に建設され300年ほど君臨してきたパナマ旧市街の象徴でもある。

残されていれば、さぞ壮観な外見だったであろうと想像する。

敷地内にある「アルコ・チャト(Arco Chato)」と呼ばれるアーチ。

スペイン植民地時代の建築技術の粋を集めたこのアーチは、幅15メートルにも及びながら支柱なしで立ち続けていた。
アメリカがパナマ運河を建設する際、「アルコ・チャトが崩れずに残っているのなら、地震は少ないはずだ」と判断をしたというエピソードもある。
さて、サントドミンゴ修道院からさらに奥へ。

奥へと言っても、実は狭いカスコビエホ。

この先は太平洋である。

カスコビエホからの太平洋の眺め

このパナマ共和国の第5代大統領パブロ・アロセメナのスタチューの向こう側に太平洋が広がっているはず。
ここはフランス広場。
パナマ運河を最初に手がけたフランス人レセップスの彫刻もありました。

フランス広場の右手には、いま歩いていた旧市街カスコビエホの街並みが広がってます。

そして太平洋。
潮の干満の関係か、まるで干潟のよう。

でも太平洋は太平洋。
考えてみれば、こちら側から太平洋を眺めるのは生涯初の体験。
娘たちと一緒に観た「のび太の恐竜」で、しずかちゃんの「日本とアメリカの間には広い太平洋が横たわっているのよ」というセリフが、なぜかよぎった(^ ^)

そして、向こうに広がるのはパナマシティ新市街。

突然だけど、水力発電が盛んな国・・・と聞かれて思い浮かぶのは、北欧の国やカナダなど。
水と高低差が必要だから、当然そうなる。
そして、パナマも水力発電王国。

高低差はないけど、雨がよく降る。
そして、あの摩天楼の電力の6割を水力発電で賄っているというのだから驚きだ。

日本みたいな地震国に原発は無理があったよな・・
日本で、なんで水力発電がもっと発展しないのかな、と思ってチャットGPTに聞いてみたら、河川をめぐる利権が異常なほどに複雑だからだそう。
そんなことどうでもよかったけど、
それにしても夜景が綺麗そうなビューポイントだ。


パナマの軽食「ロパ・ビエハ」のランチ

さて、お昼が近くなってきたので、混み合う前に軽く食べましょう。

ということで、入ったパナマ料理カフェ。

場所はここです。カスコビエホのほぼ真ん中。
パナマ風の喫茶店ていう雰囲気だけど、覚悟してたけど英語でのコミュは絶望的^ ^
お決まりの翻訳アプリで、「おすすめの軽食とビールをください」。
お姉さんが「わかったわ」とニッコリ。

でてきたビールがハイネケン。

そして料理がこれ。
ピザ生地の上に肉をベースにしたいろんなものが乗ってる。美味しそう^ ^

とりあえずハイネケンで乾杯!
そんなに暑くはないけど、歩き回ったからビールのキレがうまい。

そして、料理は「トルティージャ・コン・ロパ・ビエハ」(Tortilla con Ropa Vieja)という名前らしい。
トルティージャはパイ生地のことで、ロパ・ビエハとは、牛肉を長時間煮込んで細かく裂き、トマトやピーマン、玉ねぎなどと炒めた料理のこと。
ロパ・ビエハはスペイン語で「古着」という意味で、繊維状にほぐれた牛肉の見た目からそんな名前になったみたい。

ちょっとだけ香辛料をふりかけて賞味・・・美味しい^ ^
ちなみに、パイ生地はとうもろこしだそうです。さすが中米。

ふー、美味しかった。幸せを感じる瞬間。

ふたたび歩きはじめるカスコビエホ

レストランを出ると、日差しが急激に強くなってきました。
これは、クリームを塗っておかないと、顔や首が真っ赤っかになるレベル。
赤道から1000kmしか離れてないですから。

さきほどのサントドミンゴ修道院の脇を抜けて、

路地という路地をすべて歩き尽くします。

楽しい旧市街の散策。

次々と現れる教会。

次々と現れるモニュメント。

この張り出す形のベランダ。
中東やキューバでも見かけた、日陰を作る仕組み。
突然のスコールにも役立ちそうだ。

東の方に歩いて行くと、

突然、こんな風景になる。
ここはエル・チョリージョ地区の入り口。
パナマシティにおいても、近年治安が悪化しているエリアらしい。
スラムなども残っていて、「地球の歩き方」にも立ち入りを推奨しないエリアとされている。

ということで、戻りましょう。

そして、くるりとカスコビエホをひと回りすると、出発地点の独立広場に。

早起きは三文の徳。
これだけ歴史地区を歩き回っても、まだ12時半です。
しかし、本当に日差しが強い。
ほぼ真上から太陽が照らしてくる感じ。
人の影も足元にちょこっとだけ姿を出すパナマシティの昼下がりです。
