帰国便のフライトは19:05。そして、現在11時。
空港に17時に着いていればよいとして、15時台のバスに乗れば大丈夫。
あと4時間ほど時間があるので、バスで簡単に行ける街として「オールドマスカット」に行ってくることにしました。
マトラからオールドマスカットまでは、バスで10分ほど。
バス旅 マトラからオールドマスカットへ
もう、すっかり慣れたオマーンのバスの乗り方。
支払いに使うために2分の1リアルをあらためて眺めると、けっこうかっこいい絵柄でした。
日中はほぼ無人で走っているバス。
ほんとに無人なんです。30分間隔で運転する必要あるのだろうか。
料金は0.3リアル。なので0.2リアルのお釣り。
バスはオマーン湾を左手に見ながら走ります。
そして、バスは7分ほどで、オールドマスカットの中心「アラムパレス」というロータリーで私をおろしてくれました。
ゴーストタウンのようなオールドマスカット
さて、オールドマスカット。
地球の歩き方では、オールドマスカットは官庁街で、非常に静か。
とくにみるべきものなどない、みたいに書かれている。
なら、なんで来たんだろうねw
いちおうアラム宮殿というところの敷地を歩いているはずなんだけど、見事なほど誰とも会わない。
しかも、そのアラム宮殿も、展望台みたいなところへ登る階段も、すべて鍵がかかっている。
オールドマスカットとは名前だけで、旧市街があるわけではないとは知っていたけど、想像以上になにもないところでしたw
働いている人くらいはいるんでしょうけど。
後ろの岩山の方が芸術的だ。
ほんとに何もないので、海に向かって歩いてみよう。
ストリートの名前。
アルホール・モスクというモスク。
岩山といい、城壁といい、スーパーマリオの世界にまぎれこんだ気分^ ^
だって、ほんとに誰もいないんだよ。
今でも十分通用しそうな砦。
海岸通りも人の気配全くなし。
岩の方が興味をひかれる。すごい岩盤です。
まあ、地震なんてほとんどないんだろうけど、このせり出た岩がど迫力。
トンネルをくぐると、最初の方にショートカットできそうなので、入ってみます。
人がいないと、トンネルなんか、ほんとに怖いw
たぶん、官庁街といえば聞こえはいいけど、要するに軍事拠点なんじゃないかな。
だから、しっかりとゲートが設けられている。
そんなところを、日中の暑いさなか、歩き回る人間がいないのは当たり前。
日中はゴーストタウンみたくなるのは、仕方がないことなんでしょう。
日中はケバブを用意していないファーストフード
しかし、暑いんだよなあ・・・38度もあるし、のども乾いた
どこかに食堂ないかな、と思ってたら、奇跡的に現れました。
なんて奇跡が起こるはずもなく、しっかりとGoogleマップでさがして来てますw
ちょうどランチタイムでもあるので、ケバブをオーダーしたら、なんと「ない」???
ターバンをかぶった親父さんが一生懸命説明してくれたところによると、どうもケバブの類は夕方から焼きだすので、いまは「ジャムサンド」くらいしか作れない。
ということらしい。
では、その「ジャムサンド」をいただきましょう。
「ジャムサンド」だからというわけではないけど、飲み物はストロベリージュース。
そして、オールドマスカットに来て、はじめて見た人間でした。
とどけられた「ジャムサンド」。
子供の頃、ピクニックに行く時に持って行ったような感じのサンドイッチ。
でも食べればすごく美味しい。安いし。
自分の、贅沢でない舌に感謝。
そして、親父さんとその家族の方にも感謝。ごちそうさまでした。
ベイト・アル・ズベールで涼む
さて、次はどこに行こうかな・・・あいかわらず、無人の街。
目に入ったのが博物館。
ベイト・アル・ズベールという博物館です。ベイトとはアラビア語で「家」を示します。
ほとんど、涼むのを目的に入ってみました^ ^
予想通り、冷房がギンギンに効いてる。そして、人がいましたw
入場料は3.2リアル。
館内は、テーマごとにいくつかの部屋に分かれています。
とにかく、冷房が気持ちいいわ・・・外は38度ですからw
これはなんだろう? 歴代のオマーン国王とか?
オマーンの伝統工芸品が展示されている博物館。
これを、男の人は、みんな腰につけてた時代があったんですね。
その時代のマスカットは、文字通り港湾都市で栄えてたんだろうな。
「大航海時代」というRPGにも、マスカットという街出てくるしw
こういうのも、やはりポルトガル人が伝えたんだろうか。
私のような日本人には、刀のほうがカッコよく見えてしまう。
ひと通り見学して、ランチを兼ねてカフェで休憩。
水にコーヒー。この旅は、とにかく水を飲んだよな^ ^
ランチセットしかなかったので、それをオーダー。
立派なランチセットでした。
ケバブではないけど、野菜が中心のサンドイッチ。
オマーンに来て、ケバブを一度も口にしなかったのは意外だけど、オマーンってサンドイッチ文化なのかな。
それほど、サンドイッチが普通に出てきます。美味しいですけどw
では、少し早いけど、ホテルに戻って、空港に向かいますか。
そのあまった時間は、マスカット空港の見学に充てましょう。
ラウンジもあるみたいだし。
不思議な光景に囲まれていたオールドマスカット。
ほんとにゲームの中の世界のようだった。
バスストップでバスを待ってると、タクシーが寄ってきて営業攻勢。
こんなに歩いてる人が少ないと、タクシーも苦労するだろうな・・
バスがやってきました。
帰りのバスは、先客がひとりいました。
いよいよ、今回の旅も終焉です。