カトマンズの街は、人口が約85万人。
そう聞くと、ビルが林立する都会を思わせるけど、見どころというか旧市街の中心はタメル地区からかつての王宮ダルバール広場に限られる。
そのタテヨコ2〜3キロのエリアをメインストリートの他、クルマが入ってこれないような路地が入り乱れ、いくつもの仏教寺院やヒンズー教寺院、そしてバザールが現れる。
おそらく街歩きが好きな旅人なら、カトマンズはかなりハマる街ではないだろうか。
タメル・チョークから南へ
カトマンズは、まさにあてもなく歩くにふさわしい街。
でも、いちおうの目安が、今いるタメル地区から南下し、「タヒティ・チョーク」「アサン・チョーク」「インドラ・チョーク」などをへてダルバール広場へかけてが、旧市街のメインストリート。
チョークとは、交差点という意味で、いま掲げた主要なチョークをおさえておけば、それこそGoogleマップなど見ずに、適当に散策しても、迷子になることはないだろう。
時刻は午前9時。
気温は街歩きしやすい10度前後。
まだホコリをあげるバイクなどの乗り物も少なく、空気がとても美味しい。
お土産屋さんも、店を開ける時間のようです。
歩いていると、忽然と現れる寺院。
これも、なにかの遺跡なのかな。
余った電線を空中でぐるぐる巻きにするのはバングラからネパールにかけてのお家芸なのでしょうか。
これも寺院?
お釈迦様だから仏教寺院でしょう。
お供えに、お線香もあがってました。
ネパールといえば、トレッキング目的で訪れる旅行者も多いでしょう。
その拠点となるのもタメル地区のようです。
さまざまなツアー会社が、いたるところにありました。
観光客が多いので、両替所も多い。
円とネパールルピーがだいたいパリティレートなので、諸外国通貨がほぼ円相場となる不思議なマーケット。
お土産屋さんも、続々と開いてきました。
大晦日のカトマンズの街。
ひょっとしたら、みんな店じまいかな、なんて危惧してましたが、そんなことはなさそう。
ふつうに酒屋さんもあります。これは意外だった。
少なくとも、インドやバングラでは見かけなかった。
リキシャもいるけど、タメル地区やダルバール広場あたりを散策するだけなら必要なさそう。
ストリートを南下するうち、最初の目印タヒティ・チョークへ到達。
この仏塔(ストゥーパ)が目印。
このタヒティ・チョークで道はいくつかに分かれ、「地球の歩き方」では、アサン・チョークへの道をおすすめにしています。
アサン・チョークへ向かえば、そこはバザールの真っ只中。
大晦日のカトマンズの賑わいを目の当たりにすることもできますが、あせることもない。
そのまま南下することにします。
狭い旧市街にもクルマは入り込んできます。
しかし、これは痛いw・・・
続々と現れる仏教寺院&ヒンズー教寺院
さて、この寺院は仏教寺院でしょうか?ヒンズー教寺院でしょうか?
お釈迦様がいないので、ヒンズー教寺院かな、と思ったらそうでした。
これも寺院!?
これは、歯の痛みの治癒のご利益があると言われる「コインの木」。
りっぱな寺院です。
このあたりは、本当に寺院だらけ。
それも、仏教なのか、ヒンズー教なのか、しろうとにはまったくわからない。
相変わらず、電線もすごい。
街を歩いてて思うんだけど、旧市街の街並みを構成する建物は当然古い。
どうだろ? 築50〜60年くらい?
とすれば、「深夜特急」で沢木耕太郎さんが歩いた時期とほぼ同じで、私は沢木さんが眺めた光景と同じものを眺めてると考えていいのかな・・・
でも、少なくとも、当時の描写によれば、カトマンズの街は雨に降り込まれると泥土と化し、ぬかるみがすごかったらしい。
では、この石畳だけは、その後整備されたもの??
そんなことを考えながら、ひたすら歩くカトマンズの街。
また現れた寺院。
寺院に肖像画なんて初めて見た。
これは、どうみてもヒンズー教寺院でしょう。
こちらは、ナルデヴィ寺院と呼ぶらしいヒンズー教寺院。
手足がいっぱい出ていたので、それとなくわかったけど、まったく読めない。
この英語すら標記のない世界が嬉しい。
ナルデヴィ寺院の巨大なライオンの前を行き交うカトマンズ市民。
このあたりは、タメル地区の南端。
ダルバール広場にも近くなってるので、人の行き来がすごい。
観光客相手ではない、市民のお店も多くなります。
果物やさんや、
香辛料屋さん。
これは、植木鉢?
ナルデヴィ寺院の周辺は、ただ立って眺めてるだけで楽しい光景が展開されてました。
この3ヶ月ほど前に、ダッカの街を歩いたけど、
外観は似てる。でも雰囲気は違う。
リキシャや通りをゆく人々の行動に、一定の秩序が感じられるからかな。
どっちがいいとか悪いとかでなく、単純な感想。
ダッカでは「日本人〜!」みたいにすぐに声をかけられましたが、こちらはなにもない。
リキシャ乗りすら声をかけてきません。
そういう落ち着いた街カトマンズの散策。