ちょっと外してしまったチョルーラからプエブラの街に帰ってきて、時刻は14時。
遅いランチに、やっぱりメキシコなんだから「タコス」でも食べますか。
タコスをオーダーしたらケバブが出てきた話
目についた、通り沿いのタコス屋さん。
庶民派食堂という雰囲気と、肉を焼くいい香りにつられて店に入ります。
まずは、のどが渇いたのでコカコーラ。
英語表記なんかあるわけない。
なので、注文をとりにきたお姉さんに、アプリで「おすすめのタコスを」とオーダー。
さて、メキシコでタコスを食べるのは初めてだな・・・
そして、でてきたタコス・・? いや、これは、
ケバブだよねw
翻訳アプリ間違えたかな。でも、このケバブ、すごく美味しかったからいいや。
慢性渋滞のプエブラ歴史地区
プエブラの基盤の目のような街を歩き回って感じたのは、とにかくクルマが多い。
いわゆる慢性渋帯。住民にとっては毎日がたまらないことでしょう。
日本の自動車メーカーは、たしかメキシコに生産拠点をかなり持っていたはずだけど、
その割に、日本車シェアが少ないのは寂しい限り。
日本経済は、何もかもが斜陽に向かってるのかな、日本円も。
ところで、中世の雰囲気の建物を背景とした渋滞はまさに対比の妙。
旧市街にはクルマは似合わないと思ってるけど、あまりに多いと絵になる。
時計台を模ったショッピングモール
さて、ようやくクルマの流れが途切れたかと思うと、前方には、なにやら時計台?
あそこで道は行き止まりのようです。それで、クルマが減ったんだ。
ところで、このクロックタワーはなんだろう?
ショッピングモールでした。
場所は、ちょうどサントドミンゴ教会のウラ。
日曜日ということもあって、なかなかの盛況でした。
屋根のあった、ショッピングモールから外に出ると、冷たい雨が落ちてきました。
市民たちは、傘をさすか、軒下に入ります。
雨のプエブラ歴史地区を歩く
もともと、どんよりしていた空だけど、とうとう雨が本降りに。
でも、街歩きに雨は不便じゃない。
むしろ、陰翳が浮かび上がって旅情が湧くし、人通りも少なくなる。
だから、私は雨が大好きだ。
旧市街には、ほんとに雨が似合うと思う。
写真を撮る場合も、こういう街並みの場合は、雨やくもり空の方がいい。
晴れていると、光と影のコントラストが強調され、白飛びを誘発し、せっかくの美しい建物が台無しになる。
もちろん、撮影者のウデの問題もあるが、ピーカンの日に、一眼レフで白飛びさせない撮影って、それなりに難しいもの。
その点、iPhoneの「コンピュテーショナル・フォトグラフィ」はさすがだと思う。
私が、一眼レフとiPhoneを使い分けるのはそのため。
それにしても、歩いてて、気持ちよく、そして、すぐにカメラを構えたくなる街並み。
しばらくは、足の向くままに、ひたすら碁盤の目の上を歩いてみた。
スコールに包まれるプエブラの街
懐かしい、赤いフォルクスワーゲン。
そして、サークルKに公衆電話。
旧市街の街歩きを楽しんでいると、いよいよ雨が本降りに。
ふつうに雨が降っていて、それが突然強まるケースもスコールと呼ぶのだろうか。
とにかく、前が見えなくなるほどの豪雨である。
でも、こんなこと日常茶飯事。だから、アーケードもある。
強い雨は、低緯度の国の風物詩。眺めてるだけで楽しい。
街の汚れも何もかも洗い流していく様が気持ちいい。
こんなことやるヤツもいる。
小降りになってきました。
さて、もう16時過ぎ。そろそろ空港に向かいますか。
Uberを呼んでバスターミナルへ。
歩くのが楽しかった、雨に煙るプエブラの街にお別れです。
バスでメキシコシティ国際空港へ
バスターミナルは、来たときとは違う、街の南側のバスターミナル。
しかし、こっちの方が設備は整っている。フードコートなんかもありました。
カウンターでチケットをオーダーすると、空港行きは、ちょうど16:30のが出るところ。
発券してもらいました。シートは13番で窓際。
メキシコのバス旅は、当たり外れがある。
ハズレを引くと、バス強盗なんかにも襲われる、ほんとに。
ハズレというのは、いわゆる格安バス。
でも、428ペソ払うこんな立派なバス会社なら大丈夫でしょう。
車内は、こんな豪華なリクライニングシート。
出発です。
バスが発車すると、スナックを配りに来ました。
バスは夕暮れを迎えるメキシコの大地をメキシコシティに向かって飛ばします。
すれちがう、コンボイみたいなトラックを眺めるだけでも楽しいバス旅。
しかし、なんだかんだ言って、昨日の朝からロクに眠ってなかった。
36時間くらいほぼ起きてる計算。
今までは興奮してたから、眠気を感じなかったけど、快適なバスシートにおさまると、急激に睡魔に襲われ、あっという間に空港へ。
いよいよ、旅も終わりです。